1/35 ミリタリービークル・フィギュア ドイツ L1500A (Kfz.70) 中型4輪 兵員輸送車 ICM (アイシーエム)

「ドイツ L1500A (Kfz.70) 中型4輪 兵員輸送車 プラモデル (ICM 1/35 ミリタリービークル・フィギュア  No.35525 )」です

●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の重兵員車「メルセデス・ベンツ L1500A」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
　・ キットの表記では「中型」となっていますが、「メルセデス・ベンツ L1500A」は重兵員車に相当します

●「シュタイヤー 1500A」と並び、ドイツ軍の重兵員車として将兵の足となって活躍した「メルセデス・ベンツ L1500A」を再現、ドイツの野戦車輌らしい無骨なフォルムが表現されています

【 「メルセデス・ベンツ L1500A」について 】

●ドイツ軍は、1935年の再軍備化に伴い、軍備を大幅に拡張、軍の機械化を図るために民間用として生産された車輌を大量に徴用しました

●しかし、このような雑多な車輌は整備上の問題点を生み、そして野戦用としては性能的に貧弱であったため、対応策として「アインハイツ計画」という統一した基準で製造された車輌を装備する計画が立てられます

●このアインハイツ計画では、各車輌を乗用車、トラックなどの種別ごとに分け、更にその種別の中も軽、中、重の3タイプに区分され、開発と生産が行われました
　・ この計画は平時に立案されたもので、各車輌は贅沢な造りとなっている場合が多く、生産コストも割高となっていました

●そこで、1940年にシェル計画が立案されることになり、この計画では戦時に則した基準で製造された車輌へと変更され、低コストで整備性に優れた車輌が生み出されます
　・ このシェル計画の下では、兵員車は「キューベルワーゲン」などの軽兵員車と、重兵員車とに集約、中兵員車は廃止されることになります

●重兵員車は、1.5tトラックのシャーシをベースとし、「メルセデス・ベンツ」「シュタイヤー」「フェノーメン」の3社が生産を担当しています

●「メルセデス・ベンツ L1500A」は、1941年から生産が開始された「メルセデス・ベンツ」社の重兵員車で、2600cc、60馬力のエンジンを搭載、4輪駆動方式（2輪駆動型もある）を採用し、乗員を含めて9名の人員を輸送する能力を持っていました
●また、軽火砲の牽引にも使用されており、ドイツ軍将兵の足となって終戦時まで活躍しています

●同車は、そのほとんどが兵員輸送車型「Kfz.70」として用いられましたが、少数が車体後部を変更した消防車として使わてもいます

【 「ドイツ L1500A （Kfz.70） 中型4輪 兵員輸送車」のキット内容について 】

●このドイツ軍の重兵員車「メルセデス・ベンツ L1500A」を再現したプラスチックモデル組立キットです

●ICM社のスタンダードな表現力により「メルセデス・ベンツ L1500A」を再現、東欧系メーカーらしく全体的には素朴な表現ながら、足周り、エンジンは細分化されたパーツ構成となっており、重兵員車としての構造が表現されています


●「メルセデス・ベンツ L1500A」は、「シャーシ」「エンジン」「車体上部」の3ブロックで構成されています

●シャーシのメインフレームは縦と横のフレームを組み合わせる方式となっています
　・ リーフ式サスペンションは各1パーツで再現
　・ 前後のディファレンシャルは各2パーツで構成されています
　・ 前後のプロペラシャフトは各1パーツで構成、中央部の動力伝達装置は3パーツで構成されています
　・ タイヤは、本体部分と裏側内部の2分割式です


●エンジンは17パーツで構成されており、ラジエターなどは別パーツとなっています

●車体上部は、各パネルを貼り合せる箱組み方式です
　・ 各ドアは別パーツで、開閉状態が選択できます
　・ ボンネット部は実車に沿ったパーツ構成となっており、側面パネルを跳ね上げた状態とすることができます
　・ フロントグリルにはメッシュ状のモールドが彫刻、特徴的な「メルツェデス・ベンツ」のマークが表現されています
　・ 車内に装備されるライフルラックがパーツ化


●運転席部分は各レバー、ペダル類がパーツ化されています
　・ メーター類はデカールで再現

●フロントウィンドーは枠の部分は成型色パーツ、ウィンドーはクリアーパーツとなっています
　・ ワイパーは枠のパーツに一体成型されています
　・ 運転席側の枠は別パーツで、開閉状態が選択できます

●折り畳んだ状態の幌が付属、支柱部分も含めて4パーツで構成されています

●前照灯のガラス部、フロントウィンドーを再現するクリアーパーツが付属しています


●「メルツェデス・ベンツ L1500A」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる4種類の塗装例が説明書に記載されています
　・ 「グロスドイッチュラント」自動車化歩兵師団 （ウクライナ / 1942年夏）
　・ 「グロスドイッチュラント」自動車化歩兵師団 （ハリコフ / 1942年夏）
　・ ドイツ空軍所属車輌 （北アフリカ戦線 / 1942年夏）
　・ ドイツ国防軍所属車輌 （北アフリカ戦線 / 1942年夏）

●説明書の塗装例に基づく、師団マーク、戦術マーク、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています


●2012年 完全新金型