1/35 AFVシリーズ （Super Value Pack） ドイツ Sd.Kfz.181 ティーガー 1 初期生産型 第1SS装甲師団 東部戦線 1943 cyber-hobby (サイバーホビー)

「ドイツ Sd.Kfz.181 ティーガー 1 初期生産型 第1SS装甲師団 東部戦線 1943 プラモデル (サイバーホビー 1/35 AFVシリーズ （Super Value Pack）  No.9142 )」です

●「ドイツ Sd.Kfz.181 ティーガー 1 初期生産型 第1SS装甲師団 東部戦線 1943」です

●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の重戦車「タイガー1」の「初期型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット

●ドイツ軍の重戦車の象徴である「タイガー1 初期型」を再現、ドイツらしい直線的なフォルムの車体に馬蹄形の砲塔を搭載、そして幅広の履帯を持つ同車の迫力ある姿を再現した内容となっています

【 「タイガー1」について 】

●ナチス政権下のドイツにおいて、1934年に最軍備化が宣言され、「1号戦車」～「4号戦車」の4車種の開発と生産が行われるようになります
●この4車種の他にも重戦車となる戦車の開発が「ヘンシェル」社と「ポルシェ」社の2社で開始され、制式化は見送られたものの数両の試作車が完成しました

●第2次世界大戦が開始されるとドイツ軍は電撃戦により破竹の勢いで進撃し、敵国を屈服させましたが、大戦後期とは異なり個々の戦車の能力は連合軍側の劣っており、特に装甲の薄さが問題となりました
●それを受けて1941年5月、新型の重戦車の開発が「ヘンシェル」社と「ポルシェ」社に命じられ、その採用はドイツ軍では珍しく、競作という方法が採られます

●「ポルシェ」社は動力としてエンジンと電気モーターとのハイブリッド式の試作車「VK4501（P）」を開発、これはエンジンにより発電した電力を使用してモーターを駆動、大重量の車体を動かす方式となっていました
●対して「ヘンシェル」社では、従前の重戦車の開発経緯を活かし、従来型の手堅い動力構造を採用した試作車「VK4501（H）」を開発、足周りは当時としては最新式であるトーションバーサスペンションが使用されます

●この「VK4501（P）」と「VK4501（H）」という2社の試作車両は、軍部立会いの比較試験の結果、良好な走行性能を示した「ヘンシェル」社の「VK4501（H）」が重戦車「タイガー 1」として採用されることとなりました

●この「タイガー 1」は、当時のドイツの戦車開発技術の粋を結集した傑作戦車であり、当時の戦車としては破格の防御力と攻撃力を誇り、57tにもなる重量の割りには「1号戦車」～「4号戦車」と同様の機動力を持っていました
●「タイガー 1」の最大の特徴が傑出した攻撃力で、高い装甲貫通能力により戦場でドイツ軍のピンチを救った「88mm高射砲 Flak36」を車載型とした「88mm戦車砲 KwK36」を主砲として搭載、この砲は通常の戦闘距離（2000m以内）において連合軍戦車の前面装甲を軽く貫通する威力を示し、「タイガー 1」神話を生む最大の要因となったのでした

●「タイガー 1」は1942年7月から生産が開始され、主に国防軍と武装親衛隊の重戦車大隊に配備、連合軍戦車に対し圧倒的な強力さを誇示し、連合軍将兵の恐怖の的となります
●とりわけ連合軍将兵を恐怖に陥れたのが前述の「88mm戦車砲」の威力で、世界一の光学技術を持つドイツの照準器により連合軍戦車の有効射程外から正確無比に発射される砲弾は、その連合軍戦車の正面装甲をいとも簡単に貫通し、徹甲弾後部に充填された少量の炸薬により、貫通後の効果も著しいものでした

●「タイガー 1」は、1944年8月までに1346両が生産され、この後には後継車輌である「キングタイガー」に生産の座を譲りましたが、ドイツ軍を象徴する戦車として北アフリカ、シシリー、ロシア、イタリア、そしてノルマンディーなどの各戦線において大いなる活躍を繰り広げています

●なお、「タイガー 1」は戦訓と生産効率の関係から生産の途中で仕様変更が行なわれており、「初期型」は1943年7月までに生産されたタイプとなり、車長キューポラが円筒形で、後部にエアフィルターを装備しているのが主な特徴となっています

【 「ドイツ Sd.Kfz.181 ティーガー 1 初期生産型 第1SS装甲師団 東部戦線 1943」のキット内容について 】

●このドイツ軍の重戦車「タイガー1 初期型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです

●ドラゴン、サイバーホビーの「タイガー1」シリーズのフォーマットに沿りながら、オレンジボックス版として「タイガー１ 初期型」を再現、同社らしいディテール表現力を駆使する一方、パーツの一体成型化などにより省力化が図られており、通常版の「タイガー1」のキットよりも作り易さを考慮した内容となっています

●ドラゴン及びサイバーホビーのキットではスタンダードとなるエッチングパーツも、エンジングリルのメッシュのみに抑えられ、ディテール表現と組立て易さとのバランスが採られています
　・ ドラゴン、サイバーホビー社の「タイガー1」のキットとしては作り易くなっていますが、タミヤ社製「ドイツ重戦車 タイガー1型 初期生産型」」よりは上級者向けアイテムとなります


●「タイガー1 初期型」は「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成されています

【 砲 塔 】
●砲塔は、特徴的な馬蹄形のフォルムを始め、サイバーホビー社のディテール表現力により、各部の溶接跡、ボルト穴、キューポラ部の細部などのディテールが細かく再現されています

●「88mm戦車砲 KwK36」の砲身は、前後方向に3分割されています
　・ マズルブレーキは別パーツで、3パーツの構成により内部構造も再現
　・ 防盾は、前後方向に4分割式となっており、先端の装甲スリーブにはネジ穴が彫刻されています
　・ 砲尾も再現され、防危板、薬莢受けなどもパーツ化
　・ 防盾（砲身）は、完成後も上下可動式とすることができます

●砲塔は左右分割式で、天板は別パーツとなっています
　・ 装填手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
　・ ベンチレーターは、通常の状態と防水カバーが付いている状態が選択できます
　・ 後部脱出ハッチ、ピストルポート、側面の視察スリット部は別パーツにて再現
　・ 予備履帯の取り付け基部は上下の列ごとにパーツ化
　・ 予備履帯の装着の有無が選択できます

●車長キューポラは、一体成型となっており、視察口、上部の水抜き穴も再現されています
　・ キューポラ内部の視察装置はクリアーパーツです
　・ 車長ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます

●砲塔後部のゲベックカステンは一体成型で、スライド式金型により外部のリベットも再現
　・ ゲベックカステンの蓋は別パーツで、開閉状態が選択できます

●砲塔内部は、装填手席、車長席が再現されています

【 車体上部 】
●車体上部は、各部の装甲板の厚みの表現の他、上部に配置された牽引ワイヤーや各種工具類、クリーニングロッドなどが織り成す細かな構造が表現されています

●車体上部は一体成型されており、戦闘室前面パネル、車体前部パネルは別パーツとなります
　・ 後方のエンジングリル部は別パーツで、その形状を正確に再現するために上下分割式となっています
　・ エンジングリル部のメッシュを再現するエッチングパーツが付属しています
　・ 操縦手ハッチ、前方機銃手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます

●戦闘室前面パネルは、操縦手用クラッペ、前方機銃マウントは別パーツとなっています
　・ 操縦手用クラッペは全体が一体成型されたパーツと、各部分が個別となったパーツとが用意され、選択して使用します
　・ クラッペ内部の防弾ガラスを再現するクリアーパーツが付属
　・ 前方機銃は4パーツで構成、完成後も可動式とすることができます

●車載工具類は、固定具も含めて一体成型となっています
　・ 牽引ワイヤーの固定具は別パーツにて再現
　・ Sマイン発射機は、筒の部分とベース部分との2分割式

●後部のエアフィルターは前後分割式で、天板部分は別パーツです
　・ エアフィルターのパイプは、表面の細かな模様を再現、捻れた形状も表現されています

●サイドフェンダーは左右各1パーツで再現されています

【 車体下部 】
●車体下部は、その複雑な構造となる足周りを中心に一体成型されたパーツ構成により作り易さが考慮されています

●車体下部は、バスタブ式に一体成型されており、これに側面パネル、後部パネルを貼り付ける構成となっています
　・ サスペンションアームは車体下部に一体成型されています
　・ 起動輪は2タイプが用意され、選択して使用します
　・ 転輪は列ごとに一体成型されており、一番外側の転輪は個別にパーツ化

●履帯は、接着及び塗装が可能な素材によるベルト式履帯が付属しています
　・ センターガイド部の肉抜き穴が開口処理されています

●車体後部パネルは一体成型となっています
　・ 車間表示灯がパーツ化
　・ 排気管は上下方向に4分割されています
　・ 排気管カバーはプラパーツにて再現


●車長キューポラと操縦手クラッペの防弾ガラス部、ペリスコープなどを再現するクリアーパーツが付属

●エンジングリルのメッシュを再現するエッチングパーツが付属しています


【 塗装とマーキング 】
●「タイガー1 初期型」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています
　・ SS第1装甲擲弾兵師団「ライプシュタンダルテ・アドルフヒトラー」 第1戦車連隊 第13中隊 （プロホロフカ / 1943年7月）
　・ 第502重戦車大隊 （ラドガ湖周辺 / 1943年6月）

●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
　・デカールのプリントはカルトグラフ社製


●2013年　一部新金型