M24 チャーフィー 朝鮮戦争 (プラモデル)AFV CLUB 1/35 AFV シリーズ No.AF35209 スケール:1/35
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「M24 チャーフィー 朝鮮戦争 プラモデル (AFV CLUB 1/35 AFV シリーズ No.AF35209 )」です●「M24 チャーフィー 朝鮮戦争」です●朝鮮戦争時におけるアメリカ軍の軽戦車「M24」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット ●避弾経始を重視したフォルムを持ち、軽戦車としては強力な「75mm砲」を搭載した「M24」を再現、「M41」に繋がるトーションバーサスペンションを採用した近代的なスタイルを表現した内容となっています 【 「軽戦車 M24」について 】●第2次世界大戦時、アメリカ軍は戦前に開発された軽戦車「M2」をベースとして、「M3」と改良型の「M5」を実戦に投入しましたが、主砲の「37mm砲」は威力不足が目立ち、軽戦車として装甲も充分とは言い難く、戦車としては2戦級兵器として運用されていました ●このため、1943年からその後継車両「T24」の開発が開始、1944年4月から量産が行われ、1944年6月に「M24」として制式化されました ●この「M24」は、主砲に「75mm砲」を搭載するため、「B-25 爆撃機」用に開発された軽量かつコンパクトな「T13E1 75mm砲」(車載化により「75mm戦車砲 M6」)を搭載していました、 ●車体は、重量を抑えるために全体に避弾経始を重視した形状とし、従来のボギー式サスペンションを廃し、信頼性と不整地踏破能力の高いトーションバーサスペンションを採用しました ●エンジンは、小型で高出力のエンジンは当時のアメリカは保有していなかったため、110馬力のエンジンを2基搭載する方式となっています ●また、トランスミッションは「M5軽戦車」と同様にオートマチック式を搭載、このトランスミッションはパワーロスが生じるものの、操縦者の負担は極めて少なく、機械式トランスミッションを採用した「M4中戦車」とは比べ物にならない程に操縦が容易となりました ●「M24」は、軽戦車「M3/M5」と比べて破格に強力な車両で、1944年6月のノルマンディ戦にも間に合ったのですが、実際は習熟訓練が必要なために前線の部隊を引き揚げる必要が有り、その手間と戦力の空白化を嫌ってイギリスなどの兵站基地に置かれたままとなっていました ●これにより「M24」の本格的な実戦参加は1945年からで、その頃においてはドイツ軍、特にドイツ軍の機甲部隊は壊滅状態となっており、「M24」の能力を発揮する機会はほとんどありませんでした ●大戦終結後、「M24」はアメリカの友好国に向けて積極的に輸出が行われ、中戦車「M4」もメインとなる「M4A3E8」を残して他の車種は余剰兵器として大量に処分されるようになります ●一方、日本の占領下だった朝鮮半島は日本の敗戦により北緯38度線を境にして一時的に北をソ連、南をアメリカが治め、それがそのまま北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)と大韓民国として独自の国家となりました ●1950年、北朝鮮軍は突如として大韓民国へと軍事侵攻を開始、攻勢の準備が整っていた北朝鮮軍にたいして、大韓民国軍は装備は貧弱で保有する戦車は1両もない状況であり「T-34/85」を先頭にして進撃する北朝鮮軍に対して敗走を重ねて行きます ●アメリカを中心とした国連は軍隊の派兵を決定、その尖兵として日本に駐留していたアメリカ軍の歩兵師団が戦場へと投入、その中には戦車戦力として「M24」が含まれていました ●「M24」が戦線に投入されたのは、山岳地が多い朝鮮半島において軽戦車の方が扱い易いと考えられたからでしたが、「T-34/85」との戦車戦ではその性能差から苦戦を強いられ、兵員数でも劣るアメリカ/大韓民国軍は釜山防衛ラインまでの撤退を余儀なくされます ●その後、国連軍は増援部隊の到着や「仁川上陸作戦」などで形勢を逆転、戦車に関しては「M4A3E8」や「M26」などが主力となって「T-34/85」相手に有利な戦いを展開し、「M24」は戦車としては副次的な役割が充てられました ●朝鮮戦争では、性能に勝る戦車を相手としたため「M24」は不遇な地位に甘んじることとなりましたが、陸上自衛隊を初めアメリカの友好国の軍隊に果たした役割は大きく、戦車部隊の育成と戦車戦術の確立に大きく貢献したのでした 【 「M24 チャーフィー 朝鮮戦争」のキット内容について 】●このアメリカ軍の軽戦車「M24」を再現したプラスチックモデル組立てキットです ●細分化されたパーツ構成と、エッチングパーツ、金属製パーツ、クリアーパーツなどの各種素材を取り入れ、「M24」のディテール表現に重きを置いた内容となっています ●「M24」は、第2次世界大戦時から戦後に至るまで、改修などによりその仕様を変化させており、キットは、主砲は中央部に航空機搭載用のラインが付いた前期型、履帯はシングルピン式、車体後部のバスケットはラック式へと変更、側面フェンダーは周囲にマッドフラップが付いた車両を再現しています ●サスペンションアーム、各転輪類は可動式とすることが可能となっています ●「M24」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の4ブロックで構成されています 【 砲 塔 】 ●砲塔は、「M24」の独特の砲塔形状を再現、防盾の鋳造表現、繊細な溶接跡などが表現されています ●「75mm戦車砲 M6」の砲身は金属製で、砲口が開口処理されています ・ 砲身中央部に航空機搭載用のラインが付いた前期型の砲身を再現 ・ 砲身基部には金属製バネが用意され、前後に可動します ・ 砲尾部が再現、閉鎖器は別パーツです ・ 砲尾の防危板、機関銃の機関部などがパーツ化 ・ 防盾は1パーツで再現され、上部のフックは別パーツです ●砲塔は上下分割式で、前部パネルは別パーツです ・ 車長キューポラはクリアーパーツとなっています ・ 車長ハッチ、装填手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます ・ ペリスコープはクリアーパーツです ・ 「M2重機関銃」用の3脚架は、配置を砲塔前部もしくは後部とを選択できます ・ アンテナマウントは大戦型の背の高いタイプと戦後型の背の低いタイプとが付属、選択して使用します 【 車体上部 】 ●車体上部は、「M24」の車体レイアウトを再現、数多い細かな構造物、エンジングリルのスリットなどが繊細に彫刻されています ●車体上部は一体成型で、エンジンデッキ部分は別パーツです ・ 操縦手ハッチ、前方機銃手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます ・ 操縦手用のシールドが付属装着の有無が選択可能です ・ トランスミッョン点検ハッチは別パーツにて再現 ・ エンジングリルのメッシュを再現するエッチングパーツが付属 ・ 各ペリスコープは、クリアーパーツのペリスコープ本体と回転部、ペリスコープの蓋の3パーツで構成 ・ 前照灯は1パーツで構成され、ガラス部はクリアーパーツです ・ ライトガードはプラパーツで、薄く成型されています ・ エンジンデッキ部分の各フックは別パーツにて再現 ・ 車載工具類は固定具を含めて一体成型されています ●左右のフェンダーは各1パーツで再現され、マッドフラップは別パーツです ・ フェンダー支持架はエッチングパーツとなっています ●車体後部のラックは展開した状態と畳んだ状態とを選択できます ・ 尾灯は、クリアーパーツの尾灯本体と、ガード部分とで構成 ・ 車外通話機を再現したパーツが付属 【 車体下部 】 ●車体下部はバスタブ式に一体成型されており、後部パネルは別パーツです ・ サスペンションアーム、ダンパー、ショックアブソーバーは別パーツとなります ・ トーションバー部分がパーツ化され、このトーションバー部分にサスペンションアームを接続することでアームが上下に可動します ・ ショックアブソーバーは真鍮製パイプを用いたシリンダー状のパーツで構成され、サスペンションアームの動きに合わせて可動するようになっています ・ 下部転輪はオーバハングされたリム部分を再現するために左右方向に4分割式となっています ・ 誘導輪は表面部分の肉抜き穴を再現するため、左右方向に4分割式 ・ 起動輪は3パーツで構成 ・ 起動輪、下部転輪、誘導輪は回転可動式とすることができます 【 履 帯 】 ●履帯は、軟質素材によるベルト式履帯が付属しています ・ 履帯は、全鋼製の「M24」用のシングルピン式履帯が再現されています ・ 履帯同士の接続は付属の金属製ピンを使用します ●車長キューポラ、ペリスコープ、前照灯のガラス部などを再現するクリアーパーツが付属 ●エンジングリルのメッシュ、フェンダー支持架などを再現するエッチングパーツが付属しています 【 塗装とマーキング 】 ●「M24」のマーキングとして、朝鮮戦争時のアメリカ軍仕様となる4種類の塗装例が説明書に記載されており、説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、虎のマーキングの爪と縞の模様、パーソナルネーム、車台番号などを再現したデカールが付属しています ●2014年 一部新金型 ------------------------------------------------ 【 「M24 チャーフィー 朝鮮戦争」のワンポイント 】●「M24」は、2012年にブロンコモデルから製品化されており、AFVクラブ社とブロンコモデル社とは同じようにディテール表現を重視するメーカーですので、本キットとブロンコモデル社の「アメリカ M24 チャーフィー 軽戦車 (大戦型) + 戦車兵4体」シリーズとの違いが気になることと思います ●そこで、この2つのキットをランナー状態で見た限りで簡単に解説します ●ブロンコモデルのキットは、同社らしく徹底したパーツの細分化(超絶に近い)が行われており、小型の軽戦車ながら全体のパーツ数はかなりのボリュームがあります ●ブロンコモデルのキットは、パーツ数は多いもののエッチングパーツと軟質素材はできるだけ使用しないという方針があるようで、エッチングパーツはライトガードと車載工具固定具、バスケットなどの比較的最小限にとどめられています ●対してAFVクラブのこのキットは、同じようにディテールを重視しながらもブロンコモデルのキットよりはパーツ数自体は少なく、ライトガードもプラパーツ、履帯もベルト式でパーツの関係からは組み易いキットとも言えるでしょう ●ただし、これはあくまでも両キットを比べての話しであり、AFVモデルの本キットでもタミヤ社のキットと比べて極めてパーツ数が多いのは確かで、キット対象のユーザーは中級者以上となります ●また、AFVクラブの1/35シリーズのキットは、各種素材を使用していることと可動ギミックを重視しているという特徴も持っており、複合素材による組み立て難さと、ディスプレイモデルとする場合には可動ギミックによるパーツの多さが弊害となるのも事実です ●総評すると、ブロンコモデルの「M24」のキットは「究極のM24」を目指すような内容となっているのに対して、AFVクラブの「M24」のキットは「究極」までは及ばないまでもハイディテールに「M24」を表現したものと言えるでしょう
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