日本海軍航空母艦 千代田 (千歳型2番艦) (プラモデル)ピットロード 1/700 スカイウェーブ W シリーズ No.W072 スケール:1/700
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「日本海軍航空母艦 千代田 (千歳型2番艦) プラモデル (ピットロード 1/700 スカイウェーブ W シリーズ No.W072 )」です●太平洋戦争時における帝国海軍の小型空母「千代田」を1/700のスケールで再現したプラスチックモデル組立キット ●水上機母艦「千代田」を航空母艦に改造した姿を再現、日本の小型空母独特の形状である平甲板式空母が表現されています 【 航空母艦「千代田」について 】●太平洋戦争が開戦して日本軍は破竹の勢いで勝ち進みましたが、1942年6月の「ミッドウェー海戦」において連合艦隊は主力空母4隻を失ってしまいます ●帝国海軍の緒戦の勝利の軸となったのは6隻の正規空母で編成された空母機動艦隊であったために、そのうちの4隻を失ったことは、大きな痛手となりました ●そこで、戦時急造型空母「雲龍型」の建造に着手すると同時に、既存の艦艇から航空母艦に転用する方法が採られ、水上機母艦の「千歳」、「千代田」の2隻を空母へと改造することが決定されます ●この改造にあたっては、潜水母艦から改造された「祥鳳型」航空母艦を参考に、設計と工事が行なわれました ●「千代田」は1943年2月より改造工事に着手、同様に改造が行われた僚艦「千歳」よりも先んじた1943年12月に航空母艦として完成しました ●この航空母艦「千代田」と「千歳」は、排水量13,600t、搭載機数30機、最大速度29ノットと、「祥鳳型」航空母艦とほぼ同じ大きさと性能を持ち、艦橋配置も島型艦橋式ではなく、飛行甲板の下に設置された平甲板型となっています ・ 「千代田」と「千歳」は元々同型艦であり、改造工事も同じ内容だったので、形状の違いは無かったようです ●「千代田」は、僚艦「千歳」と共に、連合艦隊が総力を挙げて挑んだ1944年6月の「マリアナ沖海戦」に参加します ●しかし、この海戦の時期にはアメリカ軍側は精巧なレーダー網と、強力な火力と量を誇る対空砲、そして新鋭戦闘機とベテランパイロットを擁しており、対する日本軍側は従前のソロモン海域において優秀な航空機搭乗員を消耗戦により多く失い、敵潜水艦の跳梁により充分な訓練が行なえず、その練度の低さは目を覆うばかりでした ●連合艦隊は、当時保有していた艦載機のほぼ全てを投入、ただ、その戦力はアメリカ側の半数程度で、上記の理由により実際の戦力差は比較にならない状態となっていました ●この「マリアナ沖海戦」は、日本軍側の完全な敗北に終わり、アメリカ軍側の損害は最小限だったのに対して、日本軍側は艦載機の大多数を失うという決定的な結果となります ●もっとも、このような戦果にも関わらず、アメリカ軍側は積極的な追撃を展開しなかったために、日本軍側は潜水艦による損害以外は比較的軽微に終わりましたが、「千代田」自身は1発の直撃弾を受けて小破しています ●この戦いの結果、連合艦隊は航空戦力で戦うことは事実上不可能となり、1944年10月の「レイテ沖海戦」においては、日本の空母機動部隊は囮という役目に就かざるを得ませんでした ●この空母機動部隊(通称「小沢艦隊」)には、正規空母「瑞鶴」を旗艦として、小型空母「千歳」、「千代田」、そして同じく「瑞鳳」の4空母を中心とする艦隊でした ●この空母機動部隊はフィリピン北方に展開、それに対応するために北上をするアメリカ機動部隊の隙を突いて戦艦等で編成される主力艦隊がフィリピン中央部を突破し、アメリカ軍の輸送船団が集結しているレイテ島沖に突入する作戦が採られました ●「小沢艦隊」はフィリピン北方のエンガノ岬沖に到達、搭載していた少数の艦載機を陸上基地へと退避させた後にアメリカ艦載機の猛攻を受けました ●艦隊の4空母と、護衛の艦は対空戦闘に奮戦しますが、アメリカ軍の艦載機は空母に攻撃を集中、僚艦「千歳」は最初の攻撃目標となり、直撃弾3発を被弾して沈没してしまいます ●続く、第2波の艦載機の攻撃により「千代田」は直撃弾を受け、大破炎上、そして航行不能に陥ってしまいました ●アメリカ軍側は機動部隊の主力をレイテ島方面に引き返し、「小沢艦隊」には残存艦隊での攻撃を続行、航空攻撃により「瑞鶴」、「瑞鳳」が奮戦の後、撃沈されてしまいます ●一方、アメリカ軍は「小沢艦隊」に向けて巡洋艦隊を投入、航空攻撃によって散り散りとなり、孤立していた「千代田」を発見、同艦は艦砲射撃に曝されてしまいます ●「千代田」は必死で防戦に努めましたが、損傷していた上に航行が不能であり、その能力差は如何ともし難く、砲撃を受けながらその姿を消して行きました ●「小沢艦隊」は、アメリカ軍の艦載機と水上艦艇の波状攻撃により、全ての空母を失い、戦力を喪失しますが、当初の目的であったアメリカ機動部隊を引き付けるという役割を尊い犠牲の下で完遂したのでした 【 「日本海軍航空母艦 千代田 (千歳型2番艦)」のキット内容について 】●この帝国海軍の軽空母「千代田」を再現したプラスチックモデル組立てキットです ●キットは、航空母艦「千代田」をシャープに再現、艦船モデルに深い造詣を持つピットロード社らしく、艦のポイントとディテールを押さえながら、繊細且つかっちりとしたモールドで、その細部が表現された内容となっています ●前述のように「千歳」と「千代田」とは相違点が無いものとされており、キットもパーツ内容は「日本海軍航空母艦 千歳 (千歳型1番艦)」と同一であり、付属するデカールのみが異なっています ●艦体喫水線までが再現されたウォーターラインモデルです ●「千代田」の船体部は左右分割式で、これに船首、船尾甲板、艦橋甲板、飛行甲板、各スポンソンなどを取り付ける構成となっています ●船体部には、格納庫側面が一体成型されています ・ 船体部には、スポンソン部の支柱の他に、舷側の舷窓、扉、梯子、錨、副錨、パラベーンなどの細部がモールドされています ・ 喫水線部分の下部の蓋が一体成型されています ●船首と船尾の甲板パーツには、滑り止めの表現の他に、アンカーチェーン導板、ケーブルホルダー、フェアリーダー、ボラード、ボート架台などの細かなディテールが再現されています ・ 船尾甲板の後部には、機銃座が別パーツとなっています ●艦橋甲板には、艦橋の窓枠がモールドされています ●飛行甲板は、エレベーターも含めて一体成型となっています ・ 兵員用のスポンソン、着艦表示灯は別パーツです ・ 飛行甲板上には、木甲板と鉄甲板、滑り止め表現の他に、着艦制動装置、滑走制止装置、エレベーターなどがモールドされています ・ 前後に存在する飛行甲板支柱は、それぞれ別パーツとなっています 「千代田」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています ●マスト、通信マストは一体成型で、下部のトラス構造がモールドで再現 ● 煙突 ・ 第1、第2煙突共に一体成型され、第2煙突上側には緊急用排煙口がモールドされています ●高角砲、機銃用スポンソンはブロックごとに別パーツとなっており、下面の補強板が一体成型で1枚ずつ再現 ・ スポンソン部の支柱は別パーツとなっています ●高角砲「40口径 89式 12.7cm連装高角砲」 ×4 ・ 右舷後部の1基は煙突の煙除けのシールド付き(A1型改2)、左舷と右舷前部はシールド無しの状態が再現(A1型) ・ シールド付きの高角砲は、連装式に成型された砲身部と、シールド部で構成されています ・ シールド無しの高角砲は、砲身部と砲架部との2パーツで構成 ●対空機銃 ・ 25mm 3連装機銃 ×7 ・ 25mm 3連装機銃(シールド付き) ×3 ・ 機銃は銃身部と銃架、もしくはシールド部との2分割式です ●噴進砲「12cm 28連装噴進砲」 ×6 ・ 噴進砲は、先端の格子模様が再現された本体と、架台との2分割式です ・ 噴進砲のスポンソンは、甲板部とは別パーツとなっています ●内火艇、カッターなど ・ 11m内火艇 ×2 ・ 13m特型運搬船 ×2 ・ 9mカッター ×2 ●その他の艤装を再現したパーツとして ・ 艦首旗竿 ・ 菊花紋章 ・ 方位測定器 ・ 94式高射装置 ・ 探照灯 ・ 21号電探 などがセットされています ●甲板上に描かれた、各表示線、着艦標識、艦名表記、艦尾の軍艦旗と、艦首の日章旗、艦載機用の日の丸マークなどを再現したデカールが付属しています ・ パッケージには「レイテ沖海戦」時における対空迷彩の塗装がカラーで表記されています
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