イギリス巡航戦車 クルセーダー Mk.1/2
「イギリス巡航戦車 クルセーダー Mk.1/2 (プラモデル) (タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.041 )」です
●第2次世界大戦初期におけるイギリス軍の巡航戦車「クルセーダー Mk.1」及び「クルセーダー Mk.2」を1/48スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●高い機動性能により北アフリカ戦で活躍した「クルセーダー Mk.1/Mk.2」を再現、角型のソロバン状の砲塔を持ち、低シルエットが特徴となる同車の精悍なフォルムが表現されています【 「巡航戦車 クルセーダー」について 】
●第2次世界大戦前、イギリス軍では戦車の装備体系を歩兵を支援する「歩兵戦車」と、追撃用の「巡航戦車」、偵察用の「軽戦車」という3種のカテゴリーに分類することを決定、それぞれの用途に沿った戦車開発が行われました
●「巡航戦車」は機動性能を重視した戦車で、大戦が開戦する頃には「巡航戦車 Mk.1/Mk.2」と「巡航戦車 Mk.3/4」という2種類のタイプが存在していました
●これらの巡航戦車の後継として「巡航戦車 Mk.5 カビナンター」(「カビナンター」から個別に名称が付くようになります)の開発が開始、同車の開発と平行して、「ナフィールド」社が独自に開発を行ったのが「巡航戦車Mk.6 クルセーダー」です
●「カビナンター」がメドウスエンジンを搭載したのに対して、「クルセーダー」ではリバティーエンジンを搭載、車体を延長し高速走行に適したクリスティーサスペンションを採用、「カビナンター」よりも転輪の数を1個多くする等、ナフィールド社独自の設計に基づきながら、車体パーツの多くを共通化する事によって、イギリス軍からの早期開発要求に応えることができました
●「カビナンター」は、エンジンの不調や、その冷却システムを車体前部に装備するという変則的なレイアウトにより戦車としての実用性が低く、結局はその使用が訓練用として限定され、巡航戦車としての実戦車両は「クルセーダー」が担うものとなります
●「クルセーダー」は、当時のイギリス戦車の標準装備である「2ポンド砲」を主砲として搭載、前タイプである「巡航戦車 Mk.3/4」よりも防御力が強化され、最大装甲が49mmとなっています
●また、同車は、最初の量産型である「クルセーダー Mk.1」では、車体前部に銃塔式に前方機銃を装備していましたが、「クルセーダー Mk.2」では実用性が低いとしてこの銃塔が撤去されています
●「クルセーダー」の初の実戦投入は1941年の北アフリカ戦線で、トブルクを巡るバトルアクス作戦に投入されています
●同車は、その機動性能と、巡航戦車としては厚い装甲により枢軸国軍相手に活躍、イギリス軍の戦車戦力の一翼として奮戦を行います
●ただし、戦力化を急いだために初期不良も多く発生、その後もエンジンのオーバーヒートやトランスミッションの故障等に悩まされる事になります
●しかしながら砂漠戦における優れた機動性を買われ、「クルセーダー」は主砲を「6ポンド砲」へと換装した「Mk.3」が誕生しただけでなく、その車体を流用した対空自走砲や回収車などの派生型も造られ、北アフリカ戦線の砂漠において活躍し続け、その後も終戦時まで訓練車両として用いられました
【 「イギリス巡航戦車 クルセーダー Mk.1/2」のキット内容について 】
●この巡航戦車「クルセーダー Mk.1/Mk.2」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●タミヤの1/48スケールMMシリーズのフォーマットに則り「クルセーダー Mk.1/Mk.2」を再現、タミヤタッチによる繊細かつシャープな彫刻、スケールを考慮した雰囲気ある造形、強弱を付けたモールド表現など、1/35スケールで培われたミリタリーモデルとしての表現を同スケールにおいて結集した内容となっています
●また、1/48スケールシリーズとしてより作り易さが考慮されており、初心者からベテランユーザーまで幅広く、戦車模型の楽しさと「クルセーダー Mk.1/Mk.2」の魅力を気軽に味わうことができるでしょう
●キットは、「クルセーダー Mk.1」と「クルセーダー Mk.2」とを選択して作製できるコンバーチブルキットです
●「クルセーダー Mk.1/Mk.2」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●「2ポンド砲」の砲身は一体成型となっており、砲口部分が開口処理されています
・ 内装式の防盾は1パーツで再現
・ 同軸機銃は別パーツです
・ 砲身(防盾)は、完成後も上下可動式とすることができます
●砲塔は上下分割式で、前面パネルは別パーツです
・ 前面パネルは「クルセーダー Mk.1」と「クルセーダー Mk.2」の2種が付属、選択して使用します
・ 上部ハッチは別パーツで、開閉状態が選択可能です
・ 砲塔の吊り下げフック、サーチライト、雑具箱、ペリスコープなどがパーツ化
【 車体上部 】
●車体上部は、フェンダーを含めて一体成型となっています
・ フェンダーの前後部分は別パーツです
・ フェンダー上の各雑具箱は左右分割式です
・ 左右のエアクリーナーは各4パーツで構成
・ 操縦手用の張り出し部は各パネルを貼り合せる箱組み方式です
・ 前照灯及びライトガードがパーツ化
・ 車載工具類、消火器は固定具も含めてパーツ化されています
・ サイドスカートは左右各1パーツで再現
●「クルセーダー Mk.1」用の銃塔を再現するパーツもセット
・ 銃塔を装備していない「クルセーダー Mk.2」用の装甲板を再現したパーツもセットされています
・ 銃塔は上下分割式で、前面パネルは別パーツです
・ 機銃及び防盾部は一体で成型され、完成後も上下可動式とすることができます
・ 銃塔は内蔵させるポリキャップにより左右旋回します
【 車体下部 】
●車体下部はサスペンションアームを含めたダイキャスト製パーツで再現、重量感たっぷりの仕上がりを楽しむ事ができます
・ 車体の前面パネルと後部パネルは別パーツで構成されています
・ 転輪、誘導輪は左右分割式です
・ 起動輪は左右分割式で、内蔵させるポリキャップにより可動します
●履帯は、一部連結式履帯が付属しています
・上下の直線部は繋がった状態のパーツ、前後の曲線部は2枚づつ分割されたパーツとなっています
●牽引ワイヤー再現用のひもが付属
【 塗装とマーキング 】
●「クルセーダー Mk.1/Mk.2」のマーキングとして、イギリス軍仕様となる5種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 所属不明 (北アフリカ / 1941年)(Mk.1)
・ 所属不明 (北アフリカ / 1941年)(Mk.1)
・ 所属不明 (北アフリカ)(Mk.2)
・ 第7機甲師団 第7機甲旅団 (北アフリカ / 1941年6月)(Mk.2)
・ 第1機甲師団 (エル・ハムマ / 1943年3月)(Mk.2)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、車台番号などを再現したデカールが付属しています
●組立て説明書には、サイドスカートに装備された装備品携行品用の「ラック」の製作アドバイス(プラ板を使用)が記されています
●2007年 完全新金型