ソビエト JS-2 重戦車 スターリン 2
「ソビエト JS-2 重戦車 スターリン 2 (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.05588 )」です
●第2次世界大戦時におけるソ連軍の重戦車「JS-2」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●ドイツ軍の重量級戦車に対抗するため、避弾経始に優れた車体に大口径砲を搭載した「JS-2」を再現、長砲身砲に大型のマズルブレーキを装備した、迫力ある姿を再現した内容となっています
●車体前部に操縦手用の視察ハッチを付けた「JS-2」の「初期型」を再現しています
●トランペッター社製「ソビエト JS-1 重戦車」をベースに、主砲を「ソビエト JS-2M 重戦車 初期型」のパーツへと変更したバリエーションキットです
【 「ソビエト JS-2 重戦車 スターリン 2」のキット概要 】
●トランペッター製KVシリーズを踏襲して、ディテール再現を重視しながらも全体的にパーツ数を抑え、作りやすさに配慮したパーツ構成
●主砲砲身は、金属製砲身とプラスチック製パーツの2種をセット
●乗員ハッチは開閉状態を選択可能
●前照灯のガラス部を再現したクリアパーツが付属
●エンジン吸気グリルの異物混入防止ネットなどを再現したエッチングパーツが付属
●履帯は「KV」「JS」用の「650mm 軽量型履帯」、履板1枚ずつに分割したプラスチック製パーツによる接着連結式
●塗装例はソ連軍仕様8種、国籍マーク、親衛マークを再現したデカールが付属
【 「JS-2 重戦車」について 】
●1942年末、ドイツ軍はそれまでのドイツ戦車の能力を大きく超える重戦車「タイガー 1」を戦場に投入しました
●「タイガー 1」は、最大で100mmを超える厚い装甲と、戦車キラーとして評価されていた「88mm高射砲」を車載型へと改良した「KwK36 88mm戦車砲」を搭載、この「タイガー 1」を鹵獲したソ連軍は大きな衝撃を受けます
●「タイガー 1」が持つ能力は、ソ連軍が保有する戦車の能力を凌駕し、当時最新鋭だった「T-34」を持ってしても、よほどの近距離戦闘でもなければ「タイガー 1」を撃破できませんでした
●ソ連軍は、この「タイガー 1」に対抗するために新型の重戦車の開発を指示、この開発には「KV-1」シリーズを担当していた開発陣と、「T-34」と「KV-1」との融合を進めていた開発陣の2つのチームが参加します
●この結果、1943年9月に「KV-1S」をベースとして「D-5T 85mm戦車砲」を搭載した「KV-85」、1943年10月には汎用戦車として開発されていた「KV-13」をベースとして発展した車体に、同じく「D-5T 85mm戦車砲」を搭載した「JS-1」が誕生、この2つの車両は一定数を生産し、テストを兼ねて実戦に投入されました
●この「KV-85」と「JS-1」は、従来のソ連戦車よりも強力な戦車でしたが、装備している「D-5T 85mm戦車砲」は「タイガー1」の「KwK36 88mm戦車砲」や、「パンター」の「KwK42 75mm戦車砲」よりも装甲貫通能力が劣り、照準装置の精度も低かったことから、アウトレンジで撃破されてしまう車両が続出、散々な実戦デビューとなりました
●この結果、「KV-1」シリーズはこの「KV-85」を最後として命運を断つことになりましたが、主砲の威力は劣るものの、装甲が厚く、避弾経始にも優れた「JS-1」は、「KV-1」に代わる重戦車として評価を獲得、火力不足を補うべく主砲の選択が急ピッチで行われ、「JS-1」の主砲を「D-25T 122mm戦車砲」へと換装した「JS-2」が程なく誕生します
●「JS-2」が装備する「D-25T 122mm戦車砲」は、野砲を転用した砲であったことから、分離装薬のために発射速度が遅く、装甲貫通能力もそれほど高いものでは有りませんでした
●しかし、122mmという大口径の砲弾による衝撃力と炸薬の威力は大きく、たとえ装甲を貫通できなくて、大きなダメージを与えることができ、被弾したほとんどのドイツ戦車は戦闘能力を喪失しました
●当初「JS-2」は、操縦席前面装甲に段差が有り、操縦手用の視察ハッチが取り付けられていましたが、錬度の高いドイツ戦車兵は、この部分を狙って砲撃を集中、「JS-2」のウィークポイントとなってしまいます
●このため、1944年8月からはこの部分の形状を斜めにした「1944年型」が登場、従来のタイプは「初期型」、「1944年型」は「後期型」と呼ばれています
・ 「後期型」は、「ローマ人の鼻」や「JS-2m」とも呼ばれています
●「JS-2」は、独立親衛重戦車連隊へと配備、攻勢時の先鋒として戦いの先頭に立ち、身に備えた重装甲と、強力な火力をもってドイツ軍を圧倒、大戦後期におけるソ連軍の勝利の原動力として活躍したのです
【 「ソビエト JS-2 重戦車 スターリン 2」のキット内容について 】
●このソ連軍の重戦車「JS-2」の「初期型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●トランペッター社の「KV-1」シリーズのフォーマットを踏襲して「JS-2 初期型」を再現、一体成型を多用したパーツ構成と、パーツ上に施したモールドを主体としたディテール再現により、パーツ数を抑え、同社のキットの中では作りやすさに配慮した内容となっています
・ トランペッター社の「KV-1」シリーズは、ディテール表現、作りやすさ、雰囲気など、同社のキットの中でも最良なものですが、当キットもその流れを汲んだものとなります
●「JS-2 初期型」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●楕円状に張り出した防盾部分と、左側面に膨らみのある「JS-2」の砲塔形状を再現、鋳造肌を繊細なタッチのモールドで再現しています
●「D-25T 122mm戦車砲」の砲身は、金属製砲身とプラパーツの2種とをセット、選択して使用することができます
・ プラスチック製パーツの砲身は「マズルブレーキ」を含めて左右に分割したパーツで再現
・ 金属製砲身を使用する場合は、プラスチックパーツの砲身に一体成型化している「マズルブレーキ」を切り取って、砲身先端に取り付けます
・ 「防盾」は一体成型のパーツで再現
・ 「防盾」は完成後も上下に可動させることができます
●砲塔は上下に分割したパーツで構成
・ 「装填手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ 「ペリスコープ」「ベンチレーター」「吊り下げフック」を別パーツ化
・ 「後部機銃」は、機銃銃身、防盾、マウント部に分割したパーツ構成
・ 砲塔に付けられた「手摺り」を別パーツ化して再現しています
●車長キューポラは2パーツで再現、キューポラ下部は砲塔パーツに一体成型化して再現しています
・ 「車長ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択できます
【 車体上部 】
●車体前方に向かって絞った形状で、エンジングリル部には大きなスリットを配した「JS-2」の車体上部レイアウトを再現、表面の鋳造肌や溶接跡などを繊細なモールドで再現しています
●車体上部は、前後に分割したパーツで再現、後部パネルとフェンダーは別パーツとなっています
・ 「操縦手視察ハッチ」、後部の「エンジン点検ハッチ」は別パーツ化
・ 「前照灯」は、本体とガラス部の2パーツで再現、ガラス部はクリアパーツで再現しています
・ 「フェンダー支持架」を1枚ずつ個別にパーツ化して再現、最前部の「フェンダー支持架」に取り付けられるプレートはエッチングパーツで再現しています
・ 「車幅灯」「尾灯」を別パーツ化しています
・ 「エンジン吸気グリル」は、仕切り板をパーツ化、上部の異物混入防止ネットはエッチングパーツで再現します
・ 「牽引ワイヤー」は、アイの部分をプラパーツ、ワイヤー本体は付属の銅製ワイヤー使用します
・ 「予備燃料タンク」は前後に分割した2パーツで再現、タンクの支持架は個別にパーツ化しています
【 車体下部 】
●車体下部は、バスタブ状に一体成型となったパーツで再現、前後のパネルは別パーツとなっています
・ 「サスペンションアーム」「ダンパー」を別パーツ化して再現
・ 「起動輪」「転輪」は前後に分割したパーツで再現、ハブキャップは別パーツ化しています
【 履 帯 】
●履帯は、「KV」「JS」用の「650mm 軽量型履帯」を再現しています
・ 履帯は、1枚ずつに分割したプラスチック製パーツによる接着連結式履帯となっています
・ より精密で立体感ある履帯に交換したい場合には、「KV&JS戦車用履帯 (可動式)」がこれに対応しています

●前照灯のガラス部を再現したクリアパーツが付属
●吸気グリルの異物混入防止ネットなどを再現したエッチングパーツが付属しています
【 「JS-2 初期型」の塗装とマーキング 】
●「JS-2 初期型」のマーキングとして、ソ連軍仕様となる8種類の塗装例がカラー塗装図に記載されており、車体番号、親衛マークなどを再現したデカールが付属しています
●「ソビエト JS-2 重戦車 スターリン 2」の完成時のサイズ
・ 全長 : 230mm
・ 全幅 : 100mm
●パーツ数:360点
【 「ソビエト JS-2 重戦車 スターリン 2」のパッケージ内容 】
・ JS-2(初期型) ×1
・ エッチングシート ×1
・ 銅製ワイヤー ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
・ カラー塗装図 ×1