武装親衛隊 擲弾兵将校 (ノルマンディ戦)
「武装親衛隊 擲弾兵将校 (ノルマンディ戦) (レジン) (アルパイン 1/35 フィギュア No.AM35164 )」です
●第2次世界大戦後期におけるドイツ軍の武装親衛隊の将校を1/35のスケールで再現したレジン製組立てキット
【 「武装親衛隊の迷彩服」について 】
●武装親衛隊は、国防軍とな異なる組織であり、装備品を初め被服類も自前で調達する必要がありました
●そのような装備、被服類は人員数分を揃えるのに莫大な費用が必要でしたが、これまでの伝統や服装に捉われないという長所があったのも事実でした
●一方、戦前のドイツでは芸術文化や芸術的なデザインが花開き、そのレベルは世界のトップクラスとなっていました
●このような背景の元で誕生したのが武装親衛隊の迷彩服で、色彩のバランスとそのパターンは従来の野戦服とは比べ物にならない程のカモフラージュ効果を持ちました
●大戦の開戦時頃に登場した最初の迷彩服が「迷彩スモック」で、これは通常の野戦服の上に羽織る形態で、野戦用の服としては使い勝手も良く、大戦を通じて使用されています
●その後も武装親衛隊では各種の迷彩服の研究と生産が行われ、1944年に登場したのが「M44迷彩服」です
●この「M44迷彩服」は、「M43野戦服」のデザインを継承しながら迷彩生地としたもので、野戦服と同様にシャツの上に着るタイプとなります
・ 「M44迷彩服」の迷彩パターンは、その殆どが「ピーパターン」と呼ばれる斑点状の迷彩模様となっているのが特徴です
●この服装は、1944年6月からのノルマンディ戦での代表的な姿となりました
●「M44迷彩服」は、その後も引き続いて着用されましたが、大戦後期での被服類の生産が間に合わないことと、部隊の再編成による個人間の服装の違いから、各種の服装が入り乱れた雑多なものへと変化しています
●なお、基本的に将校は被服類を個人でオーダーメードする制度となっており、将校用の野戦服と乗馬ズボン、長いブーツという姿が大戦を通じたスタンダードな姿となりましたが、武装親衛隊の野戦部隊将校は、カムフラージュ効果の高い迷彩服を調達する例も多かったようです【 「武装親衛隊 擲弾兵将校 (ノルマンディ戦)」のキット内容について 】
●このドイツ武装親衛隊の将校を再現したレジン製組立てキットです
●戦線もしくは戦線付近においてブリーフィング、または佇んでいるシーンが表現されています
・ このようなポージングは、他のフィギュアとの絡みや車両などとの配置など展開が行いやすく、極めて汎用性が高いフィギュアです
●服装は、「迷彩服」に将校用の乗馬ズボンを着用、将校用のブーツを履いた姿です
・ この迷彩服は通常の「M44迷彩服」と同じではなく、将校用の野戦服のデザインを使用したものであり、個人的にオーダーしたものとなります
・ 規定では迷彩服には肩章を付けないこととなっており、キットも肩章が付いていない姿が表現されています
・ この姿は1944年中頃以降の武装親衛隊の将校の服装の一つの形態となります
●服の皺の表現はスケールに沿っており、服の質感も演出、ポケットや服の縫い目などのディテールは繊細な彫刻で、ポケットなどは立体的な造形となっています
●フィギュアは、頭部、胴体、両腕のパーツ構成です
・ 両腕は、組んだ状態で一体成型されています
●頭部は、将校帽を被った状態と、迷彩帽を被った状態の2タイプが付属し、選択して使用します
・ 2タイプの顔自体の造りは、ほぼ同じです
●フィギュアは、立った姿勢で片手に地図などを持っているポーズとなっています
・ 戦線付近での若干緊張感を漂わせた姿です
・ 地図は手のパーツに一体成型されています
●付属している装備品類
・ 拳銃ホルスター ×1【 「武装親衛隊 擲弾兵将校 (ノルマンディ戦)」のパッケージ内容 】
・ 武装親衛隊の将校 ×1体
・ ヘッドパーツ ×2
---------------------------------------【 「武装親衛隊 擲弾兵将校 (ノルマンディ戦)」のワンポイント 】
●キットは、ミリタリーフィギュアの造形の世界のトップメーカーとして名高い「アルパインミニチュア」のものであり、プロポーション、服の皺と質感表現、そして兵士の顔の造形と表情など高い品質を持ったフィギュアとなっています
●レジンという素材の特性と、型への制約の少なさを利用してフィギュアを作製、原型の良さが極力活かされています
●AFVモデルに配置するだけで、戦車モデルとフィギュアモデルとが織り成す世界観を楽しむことができることでしょう