ドイツ無線指揮車 Sd.Kfz.250/3 グライフ
「ドイツ無線指揮車 Sd.Kfz.250/3 グライフ (プラモデル) (タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.050 )」です
●「ドイツ無線指揮車 Sd.Kfz.250/3 グライフ」を1/48スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●第2次大戦前、ドイツ軍は電撃戦の主役となるべき「戦車部隊」と、その進撃に随伴する兵員を乗せた車両「装甲兵車」の開発を進めます
●「装甲兵車」は、機動力や不整地走行能力の高い「ハーフトラック」をベースとすることとなり、主力は「3tハーフトラック」をベースとした「Sd.kfz.251」とし、主に連絡、偵察任務を行なう小型のタイプとして「1tハーフトラック」をベースとした「Sd.kfz.250」が製作されました
●「Sd.kfz.250」は、同じ車体をベースとした弾薬運搬車両の「Sd.kfz.252」、観測車両の「Sd.kfz.253」の生産が優先され、「Sd.kfz.250」の実質的な生産は1941年6月以降となりました
●「Sd.kfz.250」は、小型の車体に100馬力のエンジンを搭載、最大速度60kmと高い機動力を発揮し、その高い汎用性から各種派生型が作られています
・ 派生型は「Sd.kfz.250/~」と表示されます
●「Sd.kfz.250/3」は、大型の無線器を搭載したタイプで、車体上部に大型の「フレームアンテナ」を装備しているのが大きな特徴です
・ この「フレームアンテナ」は後期になると逆傘状の「スターアンテナ」に変更されました
●「Sd.kfz.250/3」は、機甲師団内の機甲偵察大隊、及び装甲擲弾兵大隊の本部車両などに配属され、「指揮官」クラスの将校が搭乗、高い機動性と、その通信能力により、機甲部隊の「頭脳」的な存在として活躍しました
●「グライフ(GREIF)」とは、アフリカ軍団を率いた「ロンメル将軍」が運用していた「Sd.Kfz.250/3 指揮通信車」のことを指し、「Sd.Kfz.250/3」の車体側面に、ギリシャ神話に登場する有翼の怪物を意味する「GREIF」の文字が描かれていました
●「ロンメル将軍」は、「GRIEF」のほか「装甲指揮車 マムート」や「Fi156C シュトルヒ」を使い、自ら最前線へと赴き、絶え間なく変化する戦場の生きた情報を収集することに躊躇なく行動していたと言われています
●この「ドイツ装甲兵車 Sd.Kfz.250/3 グライフ」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ドイツ的デザインの直線的且つ複雑な面構成の「Sd.kfz.250/3」が再現され、小さな車体に大型の無線器、存在感たっぷりのフレームアンテナを装備した特長的な姿が楽しめます
●キットは、タミヤタッチのシャープな彫刻が施され、視察用のクラッペのスリットもしっかりと再現、特に車体全面のクラッペ部分は、分割式のスリットや、その周囲の細かなリベットもモールドされています
●車内には、細かなモールドが施された無線器や細かな車内装備品が再現され、オープントップ車両が持つ魅力が存分に味わえる内容となっています
●車体は車体上部が一体成型のパーツ、車体下部は各パネル面を組み合わせる形で組立てます
・ 車体後部のドアは別パーツ化され、クラッペが再現された操縦手席前面板、左右のクラッペなどを別パーツ化して立体感を出すようにしています
●「Sd.Kfz.250/3」の車体には「MG34 機関銃」を装備した状態を再現、防盾は別パーツ化されています
●シャーシの中央部には、トーションバーが再現されたダイキャスト製パーツが付属、重量感溢れる仕上がりが演出されています
●複雑な構造の千鳥式転輪は、一部が結合された状態でパーツ化され、組み易さが考慮されています
・ 機動輪はポリキャップにより可動式で、キャタピラを装着し易いようになっています
●キャタピラは、直線上に数個が連結された2種のパーツと、曲面部には1枚物のパーツとが付属、連結式ならではの存在感が実感できます
●操縦席部分の計器盤にはメーター類を表現するデカールが付属しています
●車内装備は、無線機、小銃ラック、マップケース、ガスマスクケース、消火器などが付属、小銃ラックは小銃が置かれた状態が再現されています
●指揮通信車用の「フレームアンテナ」を再現したパーツがセットされています
●車外工具類は、シャベル、ジャッキ、ツルハシが別パーツ化、その他の工具類は、フェンダーパーツ部分に一体成型により再現されています
●ロンメルが搭乗していた「グライフ」を再現するための後部のジェリカンラックが用意されています
●「ロンメル将軍」ほか、アフリカ軍団所属の兵士を再現したフィギュアが3体付属
●付属するフィギュアは3体
・ 黒のコートを着用したロンメル将軍
・ 装甲兵車上部に右手を置き、左手に双眼鏡を持った兵士
・ 装甲兵車上部に右手を置いて、リラックスしたポーズの立像の兵士
●マーキングは、1種類の塗装例が説明書に指示されています
・ ロンメル将軍搭乗車 グライフ (1942年初夏/北アフリカ)
●キットには、塗装例で指示されている「GRIEF」の文字(白縁赤文字、白縁のみの2種)、国籍マーク、ナンバープレート、ニックネームなどのデカールが付属しています
●2007年 完全新金型
●同1/48スケールの「フィーゼラー Fi156C シュトルヒ」、「Pkw.K1 キューベルワーゲン 82型 (アフリカ仕様)」、「ドイツ 3トンカーゴトラック kfz.305」と組み合わせれば、前線を疾駆したロンメルの華々しい活躍も見えてきます
●キットは、ロンメル将軍が愛用した「グライフ」を再現したものですが、ジェリカンラックを装着せずにマーキングを変更すれば通常の「Sd.kfz.250/3」として使用可能です
・ この場合、ナンバープレートの番号が異なりますが、このスケールですので、オミットしても良いかと思われます