アメリカ軽装甲車 M8 グレイハウンド
「アメリカ軽装甲車 M8 グレイハウンド (プラモデル) (タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.051 )」です
●第2次世界大戦時におけるアメリカ軍の偵察用装甲車「M8 グレイハウンド」を1/48スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●第2次世界大戦後期、アメリカ機甲部隊の目となって戦場を駆け回った「M8 グレイハウンド」を再現、機動性能と偵察能力を重視し、6輪式のコンパクトな車体にオープントップ式の砲塔を備えた、軽快さとスパルタンさを兼ね備えた独特のスタイルを再現した内容となっています【 「M8 グレイハウンド」について 】
●第2次世界大戦が開戦すると、アメリカ軍は兵器の開発が急がれるようになり、戦車駆逐部隊用として火砲を搭載した装輪装甲車輌の開発が進められました
●この開発では、6輪式の「T17」、4輪式の「T17E1」(後の「スタッグハウンド」で、イギリス軍が採用)という2車種が作られましたが、両車両共に軽戦車よりも重量がかさみ、採用は見送られてしまいます
●この「T17」と「T17E1」に続いて開発されたのが「M8 グレイハウンド」で、前記の2車に比べて大幅に車体を縮小、装甲も小火器の射撃に耐えうる程度として軽量化を実現しました
●「M8 グレイハウンド」は、6輪機動の平面構成の車体に「37mm戦車砲 M6」を備えたオープントップ式の砲塔を搭載、砲塔の上にリング式のマウントと「12.7mm M2重機関銃」を増設した車両も生産されています
・ オープントップ式の砲塔は、視察能力を高めるために採られたものと思われます
●「ハーキュリーズ JDX ガソリンエンジン」を2基搭載していた「T17」と「T17E1」に対し、「M8 グレイハウンド」はエンジンを1基のみ搭載に変更、しかし軽量な車体とあいまって、最大速度は約88km/hと、ほぼ同程度の運動性能を発揮する事ができました
●本来は対戦車戦闘の支援目的で開発を進められていたのですが、この装備ではドイツ軍の重戦車に対抗すること難しいと判断したアメリカ陸軍は、「M8 グレイハウンド」の軽快な機動性を有効に生かすべく「機械化騎兵偵察大隊」などの部隊に配備することになります
●「M8 グレイハウンド」は1943年から生産が開始され、終戦までの間に約8,000輌が生産、アメリカ陸軍だけでなくイギリス陸軍、フランス自由軍にも供給され、ヨーロッパ戦線における偵察任務におおいに活躍をしたのです
【 「アメリカ軽装甲車 M8 グレイハウンド」のキット内容について 】
●このアメリカ軍の偵察用装甲車「M8 グレイハウンド」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●タミヤの1/48MMシリーズに則り、一体成型を多用しつつも、複雑な足周り、車体の独特な形状表現など、同社らしいシャープかつ強弱をつけたモールドにより小粒ながら存在感のある「M8 グレイハウンド」の姿がスケールに沿って再現された内容となっています
●オープントップ式の砲塔を持った装甲車両として、その砲塔内部も再現、上部から見えるメカニカルな構造を楽しむことができます
●また、全体のパーツ数は少なく、パーツ同士の合いも良好で、ボリューム的に週末だけで組立て及び塗装が可能なキットで、気軽に楽しむことができるアイテムとして素組みによる単品作品からジオラマ展開など、様々なAFVモデルが持つ楽しさを体感できることでしょう
●シャーシパーツにあたる一部分にダイキャストを使用、完成後もずっしりとした重量感を楽しむことができます
●「M8 グレイハウンド」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●砲塔は、「M8 グレイハウンド」としての装甲の薄さと微妙なラインを描く形状を再現、オープントップとして上部から見える範囲の砲塔内部も再現されています
●「37mm戦車砲 M6」の砲身は、前後分割式となっています
・ 砲身前部は一体成型で、砲口が開口処理されています
・ 砲身後部は左右分割式で、砲尾も含めて再現
・ 防危板、同軸機銃、照準器がパーツ化
・ 砲身は、完成後も上下可動式とすることができます
●砲塔は左右分割式で、天板と後部パネルは別パーツです
・ 砲塔の外側に付けられた小型のフックがモールドされています
・ 砲塔内部が再現され、砲尾部分の他に砲塔バスケット、各座席などが表現されています
●砲塔上部に装備されたリングマウントと「12.7mm M2重機関銃」が付属しています
・ リングマウントのレール部分は上下分割式で、I字状の断面形状を再現
【 車体上部 】
●車体上部は、「M8 グレイハウンド」独特の面構成の形状を再現、パネルライン、ボルトなどのディテールが繊細なタッチで表現されています
●車体上部は、フェンダーの上部も含めて一体成型され、戦闘室天板部分は別パーツです
・ 前部の2つのハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ フェンダー側面部は個別にパーツ化
・ 前照灯、尾灯、車体前後のフック、ライトガード、アンテナマウント、車載工具類などがパーツ化されています
【 車体下部 】
●車体下部は、1/48スケールに沿って「M8 グレイハウンド」の特徴的な足周りが再現されています
●車体下部は、バスタブ式に一体成型され、前部と後部パネルは別パーツです
・ 複雑な構造の足周りは、ディテール表現を重視しながらも一体成型が多用され、パーツ数が抑えられています
・ 車体側面に備え入られていた地雷用ラックと雑具箱の両方が付属、選択して取り付けることができます(地雷ラック用の地雷×3が付属しています)
●各タイヤは、タイヤ本体と裏面内側との2分割のパーツで構成されています
【 フィギュア 】
●アメリカ軍兵士のフィギュアが1体付属しています
・ 立った姿勢で双眼鏡を両手で持って覗いているポーズとなります
・ 服装は、「タンカーズジャケット」を着用、通常のヘルメットを被った姿です
・ 服の皺の表現はスケールに沿っており、襟やポケットなどの細部は繊細かつシャープなモールドでに彫刻されています
・ フィギュアは、頭部、胴体、両腕のパーツ構成で、ヘルメットは別パーツです
・ 装備品として、双眼鏡、ヘルメット、拳銃ホルスターが付属
【 塗装とマーキング 】
●「M8 グレイハウンド」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第4機甲師団 第25機械化騎兵偵察大隊 A中隊
・ 第2機甲師団 第82機甲偵察大隊 C中隊 第3小隊
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊表示、重量表記、車体番号、車台体番号などを再現したデカールが付属しています
●2007年 完全新金型