M151A2 トウミサイルランチャー
「M151A2 トウミサイルランチャー (プラモデル) (タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.125 )」です
●「M151A2 トウミサイルランチャー」です
●1970年代から1990年代前半まで使用された、対戦車ミサイル「TOW」搭載型の小型汎用4輪駆動トラック「M151A2」を1/35のスケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●対戦車車輌として小型の車体に「TOW ランチャー」ミサイルを搭載した精悍な姿を再現、ソフトスキン車輌ながら力強さを感じるフォルムを再現した内容となっています【 「TOW搭載型 M151A2」について 】
●第2次世界大戦時、アメリカ軍は通称「バズーカ砲」として知られる対戦車ロケットを開発、ドイツ軍は捕獲した同ロケットを参考に、「パンツァーファースト」「パンツァーシュレック」を生産し、軽便な対戦車兵器として広く使用されました
●ただし、このようなロケット兵器は、射程が短いのが欠点であり、大戦後は無反動砲に取って代わられました
・従来の対戦車砲は巨大化の一途を辿って自走砲化、やがて戦車に役割が集約されてしまいます
●一方、対戦車用のミサイルの研究、開発も進められ、1955年にフランス軍が世界初となる実用対戦車ミサイル「SS.10」を採用、以後、ソ連、西側諸国で対戦車ミサイルの開発、生産が盛んとなりました
●この対戦車ミサイルは、有線誘導式により目標へと導かれ、射程が1.5km程度と無反動砲よりも長射程となっています
●推進式のために、飛翔速度が遅いのが欠点でしたが、弾頭重量が大きいことで装甲貫通能力が高く、対戦車兵器の主力となって行きました
●アメリカ軍では、当初フランスから対戦車ミサイルを輸入、運用していましたが、1970年に対戦車ミサイル「TOW」を開発、この「TOW」は地上部隊のみならず、攻撃ヘリコプターなどにも搭載され、改良が行われながら現在においても広く使われています
●対戦車ミサイルは、発射時の反動が無いために、小型の車輌にも搭載することが可能であり、小型汎用4輪駆動トラック「M151A2」に搭載したタイプが生産されました
●この車輌は、陸軍、海兵隊で使用され、対戦車チーム用の主力車輌として運用が行われます
●ただし、車輌自体が小型のため、搭載車輌にはランチャーとミサイル本体2発、操縦手と照準手の2名しか収めることができず、同じ「M151A2」をベースとした弾薬車とペアで、1対戦車チームが編成されました
●「M151A2」が、1980年代後半にその後継車両である「ハンビィー」の登場により退役すると、「TOW」搭載型の「M151A2」も同ミサイル搭載型「ハンビィー」へと交代しています
【 「M151A2 トウミサイルランチャー」のキット内容について 】
●このアメリカ軍の対戦車ミサイル「TOW」搭載型の「M151A2」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●「M151A2」の「TOW」搭載型をシャープに再現、小型の車体に装備を満載した模型的な面白さを再現した内容となっています
●キットは、タミヤ社製「アメリカ M151A2 フォードマット ケネディジープ」をベースとし、「TOW」搭載型を再現するためにランチャー、架台、誘導装置、ミサイルなどの新規パーツを追加したバリエーションキットです
●アメリカ陸軍で使用されたタイプと、アメリカ海兵隊で使用された給排気管が延長されたタイプとが選択できます
●「M151A2 TOW搭載型」は、車体下部パーツに各パネルを貼り合せる構成となっており、これにランチャー用台座、ランチャー、ミサイルなどを取り付けます
●車体下部は、セミモノコック式のフレーム、車体内部の基本躯体が一体成型されています
・ 前後のデファレンシャルは各1パーツで構成、コイルサスペンションもブロックごとにパーツ化されています
・ タイヤは、本体部分と裏面内側との2分割式となっており、内蔵させる車軸受けのパーツにより回転可動式です
・ 座席は各1パーツで構成
・ 運転席部分の各種レバー類がパーツ化
・ フロントグリル部にはラジエターが一体成型されています
・ 前部のウィンカーは別パーツです
・ フロントウィンドーは枠の部分が成型色パーツ、ウィンドー部は付属のクリアーシートを使用します
・ 車体側面に取り付けられるシャベル、斧がパーツ化されています
●荷台のランチャーの台座部分は、4パーツで構成されています
・ 誘導装置、無線機がパーツ化
・ ミサイルは各3パーツで構成
●ミサイルランチャー、架台は左右分割式となっています
・ ランチャーは上下に可動します
・ ランチャー用の三脚が付属、ランチャーを車外で使用する状態とすることもできます
●ドライバーのフィギュアが1体付属しています
・ 運転席に座り、片手をハンドルに置いているポーズです
・ 服装は、野戦服を着用、迷彩カバー付きヘルメットを被り、コンバットブーツを履いた姿です
・ フィギュアは、上半身、下半身、両腕のパーツ構成となっています
●マーキングは、アメリカ軍の3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ アメリカ陸軍 第82空挺師団 (アメリカ本土)
・ アメリカ陸軍 第2歩兵師団 (韓国駐留)
・ アメリカ海兵隊所属
●説明書の塗装例に基づく、部隊表記、車輌番号、車台番号などを再現したデカールが付属しています
●1983年 一部新金型