アメリカ 突撃戦車 M4A3E2 シャーマン ジャンボ
「アメリカ 突撃戦車 M4A3E2 シャーマン ジャンボ (プラモデル) (アスカモデル 1/35 プラスチックモデルキット No.35-021 )」です
●第2次世界大戦後期におけるアメリカ軍の突撃戦車「M4A3E2」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット。
●「M4中戦車」シリーズの装甲強化型である「M4A3E2」を再現、車体に貼り付けた追加装甲と、装甲厚を増した防盾、デファレンシャルカバーなどによる迫力あるフォルムを再現した内容となっています。
●本キットでは
・ 装甲を強化した砲塔に角型の専用防盾
・ 「M4A3」の後期型車体をベースに車体前部と側面の前面に分厚い追加装甲を施した車体
・ 装甲を強化した分厚いデファレンシャルカバー(ギアハウジング)
・ 「VVSS」サスペンション(垂直懸架サスペンション)の「後期型」を装備
・ 履帯は、ラバーシェブロンタイプの「T48」履帯に延長コネクター「ダックビル」を装着
した「M4A3E2」を再現しています。
●主砲は「75mm戦車砲」と「76mm戦車砲」とを選択することができます。
【 アメリカ戦車 M4A3E2 ジャンボ について 】
●アメリカ軍は第2次世界大戦中期、「M4中戦車」シリーズを開発、生産します。
●同シリーズはエンジンに合わせた各種車体を用意しており、大量生産を実現、アメリカ軍のみならず、イギリス軍などにも供与が行われ、連合軍の中核戦車となりました。
●この「M4中戦車」シリーズは、北アフリカ戦から実戦に投入、当時においてはドイツ軍戦車よりも優れた性能を示しました。
●しかし、戦場がシシリー、イタリアへと移るにつれて、連合軍はドイツ軍の「タイガー1」「パンター」などの強力な戦闘車両と遭遇、徐々に「M4中戦車」シリーズは苦戦を強いられることになります。
●また、戦車だけではなく、ドイツ軍は強力な対戦車砲「75mm対戦車砲 Pak40」などの火砲を続々と戦場に投入しており、これに対して「M4中戦車」シリーズは装甲の薄さという欠点を露呈してしまいます。
●フランス上陸作戦を前にした1944年3月、アメリカ軍は強力なドイツ軍陣地に遭遇することを予測し、この陣地攻略用として装甲の厚い突撃戦車の開発を開始します。
●この突撃戦車の開発にあたっては、開発と戦力化を短くするため、機械的信頼性が高く、習熟訓練を必要としない「M4中戦車」シリーズをベースとして装甲を強化するという方式を採り、「M4A3E2」という名称が与えられています。
・ 車体は後期型車体の「M4A3」をベースに前面と側面に38mmの追加装甲を溶接、前部のデファレンシャルカバーは140mm装甲厚の専用のタイプへと換装しています。
・ 砲塔は「M4」中戦車シリーズの「76mm砲搭載型」の砲塔の元となった試作戦車「T-23」をベースに、全周の装甲を強化したタイプを搭載、防盾は最大装甲厚が177mmとなる特別仕様のタイプを装備しています。
・ 装甲強化により重量増加により機動力は低下しましたが、最終減速装置のギア比を落としてある程度の機動力を確保、履帯には接地圧を下げるために延長コネクターを標準装備していました。
・ この「M4A3E2」は、将兵からは「ジャンボ」もしくは「キングコブラ」と呼ばれていたと言われていますが、時代的に「ジャンボ」という名は使われなかったという説もあります。
●「M4A3E2」は1944年5月から7月までに254輌を生産、そのほとんどが北西ヨーロッパ戦線のアメリカ軍の戦車部隊に分散配備され、1944年10月ごろから戦場への投入が行われています。
●この「M4A3E2」では陣地攻略用の突撃戦車として、榴弾の威力が強力となる「75mm戦車砲 M3」を装備していましたが、対戦車戦闘の必要性から現地部隊により「76mm戦車砲 M1」に換装した車輌も多く見られました。
●「M4A3E2」は、ドイツ軍の強力な戦車や対戦車砲に悩まされていたアメリカ軍戦車部隊将兵に絶大なる信頼を集め、歩兵支援だけではなく、対戦車戦闘にも活躍、その強力な防御力による戦闘能力の高さを遺憾なく発揮したのです。
【 アメリカ突撃戦車 M4A3E2 シャーマン ジャンボ (アスカモデル 1/35 プラスチックモデルキット No.35-021) プラモデルの内容 】
●アメリカ軍の突撃戦車「M4A3E2 ジャンボ」を再現したプラスチックモデル組立キットです。
●アスカモデル社のリサーチ力と実車への深い造詣、そして高い成型技術により「M4A3E2」を再現、メリハリのある繊細な彫刻などを施しディテール再現を重視しながらも過度にそれに偏ることも無く、作りやすさにも配慮した非常にバランスの取れた高品質な内容となっています。
●キットは、同社の高い成型技術により、細部のディテールを再現、車体及び砲塔の溶接跡、シリアルナンバー、砲塔の鋳造肌なども繊細なモールドで再現しています。
●また、最近のニューキットと比べてパーツ数は抑えられ、同社らしくカッチリとした造りとパーツの合いの良さにより組み立てやすい内容になっています。
●「M4A3E2」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています。
■ 砲 塔
●砲塔は、「T-23」の砲塔をベースとして装甲を増強した「M4A3E2」専用砲塔を再現、主砲は「75mm戦車砲」と「76mm戦車砲」とを選択することができます。
●主砲は、「75mm戦車砲M3」と「76mm戦車砲M1」の2種が付属、選択して使用します。
・ 砲身は左右に分割したパーツ構成。
・ 「76mm戦車砲M1」は、ストレートタイプと砲口部分にリングが付いたタイプとが付属、選択して使用します。
・ 防盾は、前後に分割したパーツで再現、吊り下げフックは別パーツ化しています。
・ 防盾は、取り付け基部に内蔵するポリキャップにより、上下に可動します。
●砲塔は、実車の鋳造構造の分割ラインに合わせて上下に分割したパーツ構成になっています。
・ 装填手ハッチは別パーツ化しており、開閉状態を選択することができます。
・ 直接照準器、ベンチレーター、機銃固定具まどを別パーツ化。
・ ペリスコープは成型色パーツとクリアーパーツとを選択して使用します。
●車長キューポラは、成型色パーツとクリアーパーツとが付属、選択して使用できます。
・ 車長ハッチは別パーツ化しており、開閉状態を選択することができます。
●砲塔上部もしくは砲塔後部に装着する「M2 重機関銃」が付属、インジェクションキットとしては非常に高いレベルで再現しています。
・ 銃身は、銃身交換用の把手が付いた状態と、付いていない状態の2種が付属、選択して使用します。
・ 銃口は開口処理済みです。
・ 特徴的な放熱筒は、スライド金型により放熱口の位置を正確に再現、貫通した状態となっており、これに銃身パーツを差し込みます。
・ 機関部の蓋は別パーツ化しており、開閉状態が選択できます。
・ コッキングハンドル、グリップが別パーツ化。
・ 機銃下部の揺架は左右に分割したパーツで再現。
・ 弾薬箱(×1)、弾帯(×1)が付属しています。
■ 車体上部
●車体上部は、前面及び側面に追加装甲を装着、前照灯などを装備していない「M4A3E2」の車体レイアウトを再現、各部の溶接跡を凸状のモールドで再現しています。
●車体上部はエンジンデッキ部分を除いて、一体成型となったパーツで再現。
・ 車体側面の追加装甲は別パーツとなっています。
・ 操縦手ハッチ、前方機銃手ハッチは別パーツ化しており、開閉状態を選択できます。
・ ハッチのペリスコープは成型色パーツとクリアーパーツとを選択して使用します。
・ エンジン点検ハッチのストッパーや前部のベンチレーターは別パーツ化。
・ エンジンデッキは、前後に分割したパーツで構成、点検ハッチは別パーツ化しています。
・ 後部のライトガードは、プラパーツとエッチングパーツとが付属、選択して使用します。
・ 後方のディフレクターは、横方向と縦方向のフレームを組み合わせて作製、6パーツで構成しています。
・ 後方の荷物ラックは、パネルごとのパーツ構成となっており、開閉状態が選択できます。
・ 車載工具類は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています。
●前部フェンダーは、フェンダー本体と内側部分との2パーツで再現。
・ 側面のサイドスカート取り付け基部はプラパーツで再現、左右各3パーツで構成しています。
■ 車体下部
●車体下部は、「M4A3E2」専用となる装甲を増したデファレンシャルカバーを装着した状態を再現、「VVSS」サスペンションはリターンローラーの支持架が斜めとなった後期型を再現しています。
●車体下部は箱組み状に各パネルを貼り合せて作製します。
●サスペンションユニットは各13パーツにより再現。
・ サスペンションのアーム部分は、サスペンション本体に内蔵する特殊なゴムシートによりスムーズ且つ反発性の有る動きにより可動とすることができます。
・ サスペンション本体は前後に分割したパーツ構成で、サポートローラーと垂直式バネ、ゴムシート、サスペンションアームなどを挟み込みんで接着します。
・ 転輪は、ビックハブ型、スポーク型、プレス型の3種が付属、選択して使用します。
・ 起動輪、誘導輪、転輪、リターンローラーは可動とすることができます。
■ 履帯
●履帯は、接着及び塗装が可能な軟質素材によるベルト式履帯が付属しています。
・ 接着には瞬間接着剤を使用します。
・ 塗装にはタミヤ社製「タミヤ スーパーサーフェイサー」などのサフェイサーやプライマーによる下地処理が必要となります。
・ 履帯は、ラバーシェブロンタイプとなる「T48」履帯を再現、側面には延長コネクター「ダックビル」を装着しており、モデルカステン製「M4シャーマン戦車用履帯 T48型 (可動式)」がこれに対応しています。
■ アクセサリー
●アクセサリーパーツが付属しています。
・ ジェリカン ×2
・ 水用ジェリカン ×2
●車長キューポラ、ペリスコープを再現するクリアーパーツが付属。
●ライトガード、ペリスコープガードなどを再現するエッチングパーツが付属しています。
【 アメリカ突撃戦車 M4A3E2 シャーマン ジャンボ (アスカモデル 1/35 プラスチックモデルキット No.35-021) 塗装とマーキング 】
●「アメリカ突撃戦車 M4A3E2 シャーマン ジャンボ」のマーキングとして、アメリカ軍仕様となる3種類の塗装例が説明書に記載されています。
・ 第3機甲師団 第33戦車大隊 (ベルギー・ウーファリーズ / 1945年1月)
・ 第3機甲師団 第32戦車大隊 (ベルギー / 1945年1月)
・ 第3機甲師団 第32戦車大隊 (ケルン / 1945年3月)
●説明書の塗装例の基づく国籍マーク、部隊番号、車台番号などを再現したデカールが付属しています。
【 アメリカ突撃戦車 M4A3E2 シャーマン ジャンボ (アスカモデル 1/35 プラスチックモデルキット No.35-021) パッケージ内容 】
・ 突撃戦車 M4A3E2 ジャンボ ×1
・ ジェリカン ×2
・ 水用ジェリカン ×2
・ クリアーランナー ×1
・ エッチングシート ×1
・ ポリランナー ×1
・ ゴムシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 再販アイテム (アスカパッケージリニューアル版 履帯パーツの材質を変更)