アメリカ中戦車 M4A3E8 シャーマン イージーエイト 朝鮮戦争
「アメリカ中戦車 M4A3E8 シャーマン イージーエイト 朝鮮戦争 (プラモデル) (アスカモデル 1/35 プラスチックモデルキット No.35-023 )」です
●「アメリカ中戦車 M4A3E8 シャーマン イージーエイト 朝鮮戦争」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●第2次世界大戦末期及び大戦後におけるアメリカ軍の主力中戦車である「M4A3E8」を再現したキットです
●「M4」シリーズの最終完成形とも言える「M4A3E8(イージーエイト)」を再現、鈍重で武骨のイメージを持つ短砲身型「M4」に比べ、均整の取れたフォルムと「水平懸架ボリュートスプリングサスペンション(HVSS)」による安定感の在る足周りは、シャーマンマニアに限らずAFVモデラーを魅了することでしょう
●また、「朝鮮戦争」仕様として虎をイメージする派手なマーキングが用意され、その迫力とインパクトにより存在感溢れるモデルが楽しめます
●キットは、同社のリサーチ力と洞察力、そして高い成型技術により「M4A3E8」を再現しており、過度に細部重視に偏ることも無く、ディテールのポイントを押さえながらも、作り易さも考慮された非常にバランスの取れた高品質な内容となっています
●第2次世界大戦が勃発し、 それまでの戦車後進国であるアメリカは、その工業生産力を背景に急速に戦車戦力の拡充が図られました
●1942年から量産に入った「M4」戦車シリーズは、そのアメリカ工業力のシンボル的存在で、エンジンの供給の関係から各型に区別して大量に生産が行なわれ、アメリカ軍内だけではなく、イギリス連邦軍やソ連軍にも供与され、連合軍の反攻の象徴ともなりました
●「M4A3E8」は、「M4」戦車シリーズの最終進化バージョンで、装甲貫通能力の高い「76mm戦車砲」を装備、車体は前面が1枚板となった後期型車体、水平式のサスペンションスプリングを持つ「HVSS」サスペンションを採用していました
●この「M4A3E8」は、1944年の12月に始まった「バルジの戦い」から実戦に投入され始め、高い機動力と「76mm戦車砲」の火力(この頃から貫徹能力の高い高速徹甲弾「HVAP」が配給され始める)により前線の将兵からは高い評価を受けています
●「M4A3E8」は1945年9月までに2539輌が生産され、ヨーロッパでの最後の勝利に貢献しました
●1950年に「朝鮮戦争」が勃発、北朝鮮軍が装備する「T34/85」に対して有効な対抗手段を持たない韓国軍は敗退、同地に駐留するアメリカ軍の「M24」も「T34/85」相手には不利で、韓国軍と同様に敗走することとなります
●増援として「朝鮮戦争」に投入されたアメリカ軍を中心とする国連軍は「M4A3E8」と「M26」を装備、「T34/85」と死闘を繰り広げますが、「M4A3E8」と「T34/85」との対決では主砲の命中精度と弾種による装甲貫通能力から「M4A3E8」の方に分があり、また作戦上、戦術上でも有利となりました
●そのため、北朝鮮軍は積極的な戦車戦を避けるようになり、戦争中盤以降には対歩兵戦闘が中心となります
●「M4A3E8」は、山岳地帯の敵陣地の直接射撃で活躍、同軍が装備する「M26」戦車が山岳地の行動に苦しむのに対し、接地圧とエンジンの出力の関係から「M4A3E8」の方が使い勝手が良く、現地部隊では評判が高かったと言われています
●この「M4A3E8(イージーエイト)」の「朝鮮戦争」仕様を再現したプラスチックモデル組立キットです
●「M4A3」後期型車体の後部を大型化した戦後型の車体、76mm砲搭載し、足回りは「HVSSサスペンション」に幅広になった「T80型履帯(鋼製シェブロン)」を装備した、「朝鮮戦争」時に見られた「M4A3E8 シャーマン」の姿を再現した内容となっています
●キットは、同社の高い成型技術により、細部のディテールが再現されており、車体の溶接跡、シリアルナンバー、砲塔の鋳造肌なども繊細なモールドにより表現されています
●また、最近のニューキットと比べて履帯パーツを除くとパーツ数は抑えられ、同社らしくカッチリとした造りで組み易い内容となっています
●「M4」戦車シリーズのディテールアップポイントでもあるライトガードは、プラパーツとエッチングパーツが用意され、好みにより選択して使用できます
・ ペリスコープガードを再現するエッチングパーツが付属しています
●砲身の本体部分は左右分割式となっています
・ マズルブレーキは、3分割式で内部構造も表現されています
●防盾部分は防塵カバーの取り付け枠がモールドされています
・ 防塵カバーを再現するパーツが付属、4パーツの構成となっています
●砲塔部は、実車の鋳造構造の分割ラインに合わせた上下分割式となっています
・ 砲塔は装填手ハッチが小判型のタイプが表現されています
・ 装填手ハッチは別パーツで開閉状態が選択可能
・ 砲塔側面の排莢ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ ベンチレーターカバーは別パーツで、後方の「M2 重機関銃」の固定具も正確に再現されています
・ 車長用の直接照準器もパーツ化
●車長キューポラは、通常の成型色のパーツとクリアーパーツとが用意され、選択して使用できます
・ クリアーパーツを利用することにより、ビジョンブロックのガラス部の表現がよりリアルとなるでしょう
・ 車長ハッチは開閉状態が選択できます
●「M2 重機関銃」は、インジェクションキットとしては、非常に高いレベルで再現されています
・ 銃身は、銃身交換用の把手が付いた場合と、付いていない場合とが選択できます
・ 銃口は開口処理されています
・ 特徴的な放熱筒は、スライド式金型により放熱口の位置が正確に表現され、貫通した状態で成型されています
・ 機関部の蓋は別パーツで、開閉状態が選択できます
・ コッキングハンドルは別パーツ
・ 弾帯が付属
●「M4A3E8」の車体上部はエンジンルームを除き、一体成型のパーツで再現されています
●車体前部のベンチレーターは別パーツ化されています
●操縦手ハッチ、前方機銃手ハッチは別パーツで構成され、開閉状態を選択して組立てることができます
●「M4A3E8」の車体エンジンルームハッチのストッパーも別パーツで用意されています
・ エンジンルーム天板部分と点検ハッチは別パーツとなっています
・ エンジングリルは「標準型」と、点検ハッチのヒンジが強化された「改修型」とを選択して組立てることができます
●「M4A3E8」の車体前後のライトガード及びホーンガードは、プラパーツとエッチングパーツとが選択できます
・ 前照灯のガラス部を再現するクリアーパーツが付属
・ ホーンは2分割式で、ラッパ状の形状が再現されています
●「M4A3E8」の車体後方のディフレクターは8分割式により後期型のタイプを再現
・ 後方の荷物ラックは開閉状態が選択できます
・ 車体側面に取り付けられた「救急箱」、後部に設けられた「車外通話装置」を再現するパーツが付属
●「M4A3E8」の前部フェンダー及びサイドフェンダーは車体とは別パーツとなっています
・ サイドフェンダーには、スカート取り付け穴がモールドされています(スカートはキットには含まれていません)
●「M4A3E8」の車体下部は各装甲板を貼り合せる箱組み方式となっています
・ 各装甲板パーツには張り合わせ用のガイドがモールドされ、歪みなく組立ができるように配慮されています
・ 車体下部前面のデファレンシャルカバーはワンピース型、肉厚の増したシャープノーズタイプが再現されています
●「HVSSサスペンション」のユニットは10以上のパーツにより細かく再現されています
・ サスペンションユニットは可動式として組立てることが可能です
・ 下部転輪、起動輪、誘導輪は可動式です
●履帯はダブルピン・ダブルブロック式の「T80型(鋼製シェブロン)」を再現
・ 履帯パーツは接着及び塗装が可能な素材によるベルト式、ベルト状のパーツに履帯表面パーツ(シェブロン)、履帯裏側のセンターガイド部を取り付ける構成となっています
・ 履帯を繋ぐコネクター部分の側面には履帯ピンのモールドが施され、作り易さとディテールを兼ね備えた内容となっています
●前照灯のガラス部やペリスコープ、車長キューポラなどを再現するクリアーパーツが付属しています
●ライトガード、ペリスコープガードを再現するエッチングパーツが付属
●「M4A3E8」用のアクセサリーパーツが付属しています
・ ジェリカン ×2
・ 水用ジェリカン ×2
・ 重機関銃用弾薬箱 ×1
・ 予備銃身 ×1
●マーキングは、4種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第25歩兵師団 第89戦車大隊 C中隊(漢江 / 1951年3月)
・ 第3歩兵師団 第64戦車大隊(漢江 / 1951年2月)
●説明書の塗装例に基づく国籍マーク、部隊番号、車台番号などを再現したデカールが付属
●2011年 一部新金型