ドイツ ノイバウファールツォイク (ラインメタル砲塔)
「ドイツ ノイバウファールツォイク (ラインメタル砲塔) (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.05528 )」です
●「ドイツ軍 ノイバウファールツォイク ラインメタル砲塔」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●第2次世界大戦極初期におけるドイツ軍の多砲塔戦車「ノイバウファールツォイク」を再現、「ラインメタル」社で製作された「試作型」を再現した内容となっています
●陸上軍艦という風貌の「ノイバウファールツォイク」を再現、多砲塔式というドイツ戦車のデザインとは全く異なるフォルムを持つ姿が表現された内容となっています【 「ノイバウ・ファールツォイク」について 】
●第1次世界大戦時、初めての近代戦車としてイギリス軍は「マーク1」戦車を登場させました
●この「マーク1」は海軍が設計したものであり、陸上軍艦として車体左右にケースメート式に砲塔を搭載、機銃も多数装備していました
●フランス軍は、「サンシャモン」戦車などの大型戦車を開発しましたが、大戦後半に登場した「ルノーFT」戦車は従来の戦車よりも随分小型で、車体上部に砲塔を搭載、エンジンも車体後部に配置するなど、後の戦車の元となるデザインを持っていました
●第1次世界大戦後、この「ルノーFT」を参考とし、全体を大型化した戦車が主流となりましたが、一方で長い車体を持って超壕能力に優れ、多くの砲塔を搭載して四方に攻撃力を発揮するという陸上軍艦的な思想も根強く残りました
●その結果、登場したのがイギリスの「インデペンデント」重戦車で、この多砲塔戦車が多数の軽戦車を従えて演習を行なうシーンは各国の軍関係者に強烈な印象を与えました
●ドイツは、第1次世界大戦の休戦条約により戦車の開発を禁じられましたが、秘密裏に開発を続けており、1929年に大型牽引車「グローストラクトール」という名称で大型戦車を作製します
●次に、この製作技術を元にして「ラインメタル」社が多砲塔戦車「ノイバウファールツォイク」を1934年に開発しました
●この車輌は、主砲塔に「75mm砲」と「37mm砲」を縦に配置、前後に機銃の銃搭を装備していました
●この「ノイバウファールツォイク」は、2輌が製作されますが、あくまでも試作車両であり、その車体構造は軟鉄製となっています
●この試作車を踏まえて、「クルップ」社が生産型として3輌の「ノイバウファールツォイク」を製造、この生産型は砲の配置が並列に変更されています
●「ノイバウ・ファールツォイク」は、後のドイツ戦車とは全く異なるコンセプトの戦車であり、電撃戦の思想とは相容れない性質の戦車で、この5台を持って生産、及び次期戦車の開発は終了されます
●しかし、この威圧的なフォルムはナチスドイツの絶好のプロパガンダアイテムとなり、新型戦車として多くの写真が世界中に公開されました
●生産型の「ノイバウファールツォイク」はノルウェー戦に参加、 しかし、その姿とは裏腹に多砲塔戦車の宿命として最大装甲が20mm厚と貧弱で、1輌が撃破され、残る2輌は本国に送還されています【 「ドイツ ノイバウファールツォイク ラインメタル砲塔」の製品内容について 】
●この「ノイバウファールツォイク」の「ラインメタル」社製試作車輌を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●「ノイバウファールツォイク」のフォルムをシャープに再現、多砲塔戦車ならではの複雑な形状と、そのシルエット、以後のドイツ戦車とは異なるクラシカルな姿を楽しむ事ができる内容となっています
●キットは、全1120パーツで構成されるビックキットですが、そのパーツ数の大部分を連結履帯による足回りが占めており、基本構造部分は比較的容易に形とすることができると思われます
●「75mm」の主砲及び「37mm」の副砲は、プラパーツとメタル製パーツとを選択できます
・ プラパーツは一体成型となっており、砲口が開口処理されています
●複雑な形状の防盾は一体成型となっています
・ 防盾は上下方向に可動します
●主砲塔は上下2分割式となっています
・ 車長キューポラは3パーツで構成
・ 車長ハッチ、砲塔側面の乗降ハッチは別パーツで開閉状態が選択できます
・ 砲塔前部と後部の視察ハッチは別パーツです
・ 鉢巻き式のアンテナは、支柱部分とアンテナ本体とが分割されています
・ 砲塔は左右旋回可能です
●前後の銃搭は、上下2分割式となっています
・ 上部のハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 側面の視察クラッペは別パーツです
●「ノイバウファールツォイク」の車体は、車体上部、車体下部、スポンソン部の各ブロックで構成されています
●車体上部は、一体成型となっています
・ 操縦手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 両側面の視察ハッチは別パーツです
・ 吸気グリル部は別パーツで、吸気口のメッシュを再現するエッチングパーツが付属
●車体下部は、バスタブ式に一体成型されています
●スポンソン部は、車体部分が1パーツで構成され、これにサスペンション、転輪などの足回りのパーツを取り付ける構成となっています
・ スポンソン前後のハッチは別パーツで開閉状態が選択できます
・ 各サスペンションユニットは、転輪も含めて14パーツで構成されています(全10ユニット)
・ 上部転輪は、支持架も含めて4パーツの構成です
・ 起動輪、誘導輪、各転輪は可動式です
●履帯は、両側をピンで固定するプラパーツの連結可動式となっています
●フェンダーは、本体部分と前部のマッドフラップとに分割されています
・ フェンダー上の排気管は上下2分割式で、取り付け基部などが別パーツです
●各車載工具類は、固定具がモールドされています
●吸気口のメッシュ、前部のフェンダー固定具などを再現するエッチングパーツが付属しています
●説明書にはドイツ軍仕様となる5面のカラーの塗装図が記載されています
●完成全長 : 195mm
●完成全高 : 82mm
●全1120パーツ
●2011年 完全新金型