チャーチル歩兵戦車 Mk.6 w/QF 75mm砲搭載
「チャーチル歩兵戦車 Mk.6 w/QF 75mm砲搭載 (プラモデル) (AFV CLUB 1/35 AFV シリーズ No.AF35S52 )」です
●「チャーチル歩兵戦車 Mk.6 w/ QF75mm砲搭載」です
●第2次世界大戦時におけるイギリス軍の重歩兵戦車「チャーチル」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット、「75mm砲」を搭載した「チャーチル Mk.6」を再現した内容となっています
・ 「チャーチル Mk.6」は、「チャーチル Mk.4」が搭載する「6ポンド砲」に代えて、アメリカ製の砲弾を発射可能な「75mm砲」を装備したタイプとなります【 重歩兵戦車「チャーチル Mk.6」について 】
●イギリス軍は第2次世界大戦が勃発すると、第1次世界大戦での塹壕戦の戦訓により、超壕能力に優れた長い車体を持つ歩兵戦車の開発が開始されます
●第2次大戦は、ドイツ軍によるポーランドへの電撃戦での侵攻で始まった訳ですが、イギリス、フランスの両軍は、大国同士の戦いでは第1次大戦のように一進一退を繰広げる塹壕戦が主体となるという考えは根深いものでした
●試作車は1940年6月に完成、改良を重ねながら同年11月に歩兵戦車として採用されます
●これが、重歩兵戦車「チャーチル」で、以後数々のタイプを開発しながら1945年まで各型合計5600両が作られ、イギリス機甲部隊の一翼を担いました
●実戦での「チャーチル」は、最高速度が25km/h程度と鈍足で、砲火力も車格の割りには貧弱でしたが、その重装甲には定評が有り、ドイツ軍の高性能の対戦車火器でも近距離でなければ撃破することが難しく、兵士達の信頼感は高かったようです
●鈍足ながらも、足周りの強靭さと、機械的な信頼性は高く、また、車体の大きさの関係などから、架橋戦車、特殊工兵戦車、火炎放射戦車、地雷除去戦車など数々の派生型のプラートフォームとして活用されています
●「チャーチル」は、その最初の生産型である「Mk.1」では、「2ポンド砲」を砲塔に、車体前部に「3インチ榴弾砲」が搭載されていました
●しかし、車体の「3インチ榴弾砲」はあくまでも限定的な射界しか持たず、その実際の効果は低く、これを撤去し、代わりに機銃を装備した「Mk.2」が登場します
●ただ、ドイツ戦車に対して「2ポンド砲」は力不足が目立ち、より高い装甲貫通能力を持つ「6ポンド砲」を搭載したのが「Mk.3」で、大型化した砲を搭載するために砲塔自体も溶接式の大型砲塔になったのが特徴です
●その後、鋳造砲塔型である「Mk.4」、火力支援型の「Mk.5」が作られました
●この「Mk3」、「Mk.4」が装備する「6ポンド砲」は前述のように装甲貫通能力が高いものでしたが、逆に榴弾火力は小さく、対人目標への威力不足が指摘されていました
●そこでイギリス軍は、「M3 中戦車」や「M4 中戦車」などに搭載されたアメリカ軍の75mm砲の砲弾を発射できる砲を開発、「Mk.6」はこの砲を搭載したタイプとなります
・ このイギリス製の75mm砲は、榴弾火力では「6ポンド砲」を大きく上回りましたが、装甲貫通能力では劣っていました
●この「チャーチルMk.6」は、大戦後期のヨーロッパ戦線で活躍、発展型である「Mk.7」と共にイギリス軍の重戦車として奮闘しています【 「チャーチル歩兵戦車 Mk.6 w/ QF75mm砲搭載」のキット内容について 】
●この重歩兵戦車「チャーチル Mk.6」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●イギリス的武骨さの象徴とも言える「チャーチル Mk.6」を再現しており、他の国の戦車には無い独特のフォルムと、その雰囲気を味わうことができます
●同社が得意としている細部の再現技術により、実車の細かな作りを再現、一方、転輪は金属のスプリングによる可動式で、キットのベルト式履帯を使用することで実車通りの足周りの動きを楽しむことができる内容となっています
●キットは、AFVクラブ社製「チャーチル歩兵戦車 Mk.4 (Mk.5 L50 6ポンド砲 搭載型)」のバリエーションキットで、砲身及び防盾部などを新規に追加したものです
●「チャーチル Mk.6」は、砲塔、車体上部、車体下部の3ブロックで構成されています
●砲身は、金属製の砲身パーツが付属しており、先端のマズルブレーキ部はプラパーツとなっています
・ 一部の車両に見られる、砲身基部に装着された追加装甲のパーツが付属、その装着の有無を選択できます
・ 砲身は上下方向に可動します
●砲塔は上下2分割式で、表面部には鋳造肌や刻印が再現されています
・ 砲塔後部2ヵ所のピストルポートは別パーツとなっており、開閉状態が選択可能、内側のディテールもパーツが用意されています
・ 砲塔後部の雑具箱は3分割式です
・ 車長及び装填手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 複雑な形状の車長用直接照準指針を再現する為のエッチングパーツが付属しています
・ 特徴的な円錐状のアンテナ基部は、プラパーツで再現されています
・ 砲塔は、差込み方式により旋回が可能です
●車体は、実車の複雑な構造に伴い、各装甲板パーツを組み合わせて行く構成となっています
●車体上部は、前面板、戦闘室前面板、前部の追加装甲、上面板などで構成されています
・ 操縦手用の前方視察ハッチは、6個のパーツにより詳細なディテールが再現され、開閉状態が選択できるようになっています
・ 前方機銃は、上下左右に可動させることが可能です
・ 操縦手ハッチ及び前方機銃手ハッチは、別パーツとなっており、開閉状態が選択できます
・ ペリスコープ部は別パーツで、ペリスコープ本体はクリアーパーツが用意されています
・ 機関部のハッチは別パーツとなっています
●車体下部は、左右の足周りを形成した後、中央部分を挟み込むパーツ構成です
・ 各転輪に接続されるスプリングサスペンションは、1個ずつ別パーツとなっており、サスペンション部には金属製のスプリングパーツが用意されています
・ 転輪と接続するサスペンションアームは可動式で、サスペンションの金属製のスプリングにより転輪が動くようになっています
・ 履帯は、接着可能なラバー製のベルト式が付属
・ 履帯上部に位置するフェンダーは4分割式です
・ 前後のマッドフラップは、それぞれ2分割式で、前部のマッドフラップ下のゴム部は別パーツとなっています
・ 車体側面に存在するエスケープハッチは、別パーツとなっており、開閉状態が選択できます
●ペリスコープや、サーチライトのガラス部などを再現する為のクリアーパーツが付属しています
●機銃やハッチ裏のディテール、携行缶の固定バンドなどを再現するエッチングパーツが付属
●マーキングは、イギリス陸軍の5種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 王立装甲軍団 重砲学校 (イギリス・ドーセット / 1943年)
・ 第34装甲旅団 (フランス / 1944年)
・ 第6近衛装甲旅団 第3スコッツガード大隊 (オランダ / 1944年11月)
・ 第25装甲旅団 (イタリア / 1944年5月)
・ 第6近衛装甲旅団 (ドイツ / 1945年3月)
●説明書の塗装例に基づく、部隊記号、パーソナルネーム、車台番号などを再現したデカールが付属しています
●2012年 一部新金型