アメリカ M36 ジャクソン 駆逐戦車
「アメリカ M36 ジャクソン 駆逐戦車 (プラモデル) (タミヤ スケール限定品 No.89553 )」です
●第2次世界大戦におけるアメリカ軍の駆逐戦車「M36」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●第2時大戦当時、アメリカ軍車両の中で最強の火力を誇った「M36」を再現、先鋭的なデザインの車体に大型の主砲を搭載した迫力在るフォルムが表現されています【 駆逐戦車「M36」について 】
●アメリカは、1941年12月から第2次世界大戦に参戦、大戦の初期には対戦車自走砲として「M3 ハーフトラック」をベースとした「M3 自走砲」を使用していましたが、防御力が弱い上に主砲は半固定式で、より能力の高い全装軌式車両の開発が行われました
●それにより1942年の中頃に登場したのが駆逐戦車「M10」で、同車はオープントップ式の砲塔に「3インチ高射砲」を装備、対戦車能力に優れ、各対戦車大隊(駆逐戦車大隊)の主力車両となります
●この「3インチ高射砲」は、口径76.2mmの長砲身砲で、ドイツ軍の「3号戦車」「4号戦車」に十分対抗できる貫通能力を持っていました
●しかし、ドイツ軍は重戦車「タイガー1」や、新鋭中戦車「パンター」などを実戦に投入、そのような重装甲の戦車に対して「3インチ高射砲」は威力不足となってしまいます
●そこで、アメリカ軍はより強力な装甲貫通能力を持つ「90mm高射砲 M2」を車載化することを決定、「M10」の車体に「90mm砲」を装備する新型砲塔を載せた「M36」を1944年の4月に開発、「M10」を改修する方式により生産が進められました
●1944年6月、ノルマンディーに連合軍が上陸、ドイツ軍は強力な機甲戦力を投入し、連合軍側と激戦が繰り広げられます
●同車は、「タイガー」や「パンター」などに対抗できる数少ない連合軍車両として活躍、前線からは「M36」を求める声が大きくなり、アメリカ本国では増産が行われました
●「M36」は、戦争の帰趨が見えてきた1945年に入っても生産が継続的に行われ、その生産数は2300両に上りました
●同車は、朝鮮戦争においても使用されましたが、その後は退役し、西側陣営を中心に各国に供与されます
●1960年代になると、各国でも退役が進みましたが、1991年に発生した「ユーゴ内戦」においても、その姿が見られました
【 「アメリカ M36ジャクソン 駆逐戦車」のキット内容について 】
●このアメリカ軍の駆逐戦車「M36」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●駆逐戦車「M36」をシャープに再現、オープントップ式の砲塔内部も表現されています
●1973年製のモーターライズ版をベースにしており、パーツ数は現在のニューキットよりも遥かに少なめであり、同車の雰囲気を気軽に楽しむことができる内容となっています
●「M36」は、砲塔、車体上部、車体下部の3ブロックで構成されています
●砲身は上下分割式で、マズルブレーキ前部は別パーツとなっています
・ 特徴的な砲尾部分も再現され、5パーツで構成されています
・ 砲身は上下に可動します
●砲塔は上下分割式です
・ 砲塔内部の砲弾ラック、座席がパーツ化されています
・ 砲塔の床部分が下部パーツに再現
・ 砲塔は旋回可動式です
●車体上部は、フェンダーも含めて一体成型されています
・ 各面の特徴的な大型ボルトはモールドにて再現
・ 車載工具類は、車体パーツに一体成型されています
・ 側面の予備履帯ラック、起動輪ラックなどがパーツ化
●車体下部は、バスタブ式に一体成型され、デフカバー、後部パネルは別パーツとなっています
・ VVSSサスペンションは左右分割式で、転輪、リターンローラを挟み込む方式です
・ 起動輪は内蔵させるポリキャップにより回転可動します
・ 履帯は、ラバー製のベルト式履帯が付属しています
●戦車兵3体が付属しています
・ フィギュアはタミヤ社製「アメリカ 戦車兵セット」にセットされている「指差す戦車長」「照準手」「装填手」と同一パーツとなっています
●付属している装備品類
・ M1 ガーランド ライフル ×2
・ M1A1 トンプソン サブマシンガン ×1
・ M3 グリースガン サブマシンガン ×1
・ 砲弾類
など
●マーキングは、3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第701駆逐戦車大隊 A中隊 23号車
・ 第814駆逐戦車大隊 B中隊 15号車
・ 第705駆逐戦車大隊 C中隊 20号車
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊番号、車両番号などを再現したデカールが付属しています
●再販アイテム
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【 「アメリカ M36ジャクソン 駆逐戦車」のワンポイント 】
●前述のように、キットは1973年に製品化されたモーターライズ版が元となっています
●当時は、現在のように縮尺が厳密化されておらず、この「M36」は1/35よりも若干大きめ(1/32くらい)ですので、他のキットのパーツを流用する際などには注意が必要です