Sd.Kfz.171 5号戦車 パンターD型 初期型
「Sd.Kfz.171 5号戦車 パンターD型 初期型 (プラモデル) (ドラゴン 1/72 ARMOR PRO (アーマープロ) No.7494 )」です
●第2次世界大戦中期以降のドイツ軍の主力戦車「パンターD型」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キットで、その「初期型」を再現した内容となっています
●避弾経始を重視した傾斜した装甲を持ち、長砲身の75mm砲を装備した「パンターD型」を再現、スマートかつマッシブなデザインの同車のフォルムが表現されています【 「パンターD型」について 】
●1941年、ドイツ軍はソ連領に軍事侵攻を開始、同軍はソ連軍の戦車戦力の多数を占めていた「BT」戦車や「T-26」軽戦車などを数多く撃破します
●しかし、ソ連軍の新鋭戦車「T-34」や「KV-1」に対しては苦戦、緒戦においては諸兵連合や、ソ連軍の対応の拙さなどにより、何とか勝利を収めることができました
●特に、「T-34」は、避弾経始に優れたデザイン、強力な主砲、優れた機動力は、当時のドイツ戦車を遥かにリードする性能を持ち、ドイツ軍は従来の「1号戦車」~「4号戦車」とは異なる新型戦車の開発の必要性に迫られることとなりました
●新型戦車は、当初「T-34」をそのままコピーするという方法も検討されましたが、結局オリジナルに開発され、「T-34」のフォルムを参考に、避弾経始を考慮したデザインとなります
●主砲には、戦車用として新規に開発された「70口径 75mm戦車砲 KwK42」を搭載、この砲の装甲貫通能力は「88mm高射砲」に匹敵するものであり、強力な威力を誇りました
●この新型戦車は、1942年12月に「5号戦車 パンター」として制式化、その最初のタイプが「パンターD型」となります
・ 後のタイプが「パンターA型」となっているのは秘匿のためです
●1943年7月、「パンターD型」は新鋭戦車として約200両が独ソ戦最大の激戦である「クルスク戦」に参加します
●「パンターD型」は、その能力により活躍が期待されましたが、駆動系を中心とした機械トラブルが続発、そのため、この戦いでの評価は決して高いものではありませんでした
●その後、改良が進み、「パンター」戦車シリーズはドイツ戦車部隊の中核的存在となり、その高い能力を連合軍に発揮、第2次世界大戦における最も優秀な戦車とも言われています
●「パンターD型」は当初、円筒状の車長キューポラを装備、このタイプは「初期型」とされ、「後期型」ではペリスコープを装備した新型キューポラへと変更されています
・ 「初期型」では、スモークディスチャージャーと、砲塔側面に連絡用の小型ハッチを装備しているのも特徴となっています
【 「Sd.Kfz.171 5号戦車パンターD型 初期型」のキット内容について 】
●この「パンターD型」の「初期型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●「パンターD型 初期型」をシャープに再現、ドラゴン社らしく細部表現を重視しながらもスケールに沿った省略や一体成型化が行われており、比較的簡単に同車の姿を楽しむことができる内容となっています
●「パンターD型 初期型」は、砲塔、車体上部、車体下部、車体後部の4ブロックで構成されています
●砲身は、マズルブレーキも含めて一体成型となっています
・ 砲口は開口処理済みです
・ 防盾は1パーツで構成、照準口、雨樋、同軸機銃がモールドされています
・ 防盾は、上下に可動します
●砲塔は上下分割式で、前面及び後面パネルは別パーツとなっています
・ 砲塔上部には車長キューポラの下部が一体成型され、キューポラ上部とハッチは別パーツです
・ 後部ハッチは、後面パネルにモールドにて再現
・ スモークディスチャージャーは、基部とランチャー部分とが一体成型され、ランチャー先端部は開口処理されています
・ ピストルポート、側面ハッチがパーツ化
・ 砲塔は左右旋回が可能です
●車体上部は、前部フェンダーも含めて一体成型されています
・ 操縦手ハッチ、無線手ハッチはモールドにて再現
・ 操縦手クラッペ、ペリスコープ、ベンチレーター、トラベリングロックは別パーツです
・ 車載工具類は、取り付けベース部分ごとにパーツ化されています(合計3パーツ)
・ ジャッキ台、バールは別パーツです
・ アンテナケースは、3パーツで構成
・ 後部の予備履帯ラックがパーツ化
・ 前部のマッドフラップが付属、その装着の有無が選択できます
●車体下部は、バスタブ式に一体成型されています
・ サスペンションアームは車体下部に一体成型
・ 起動輪は左右分割式、誘導輪は3分割式となっています
・ 転輪は列ごとに一体成型され、最外側の列は個別にパーツ化
・ 履帯は、接着及び塗装が可能なDS素材によるベルト式履帯が付属しています
・ 前後の牽引フックは、別パーツとなっています
●車体後部パネルは、雑具箱(ゲベックカステン)も含めて一体成型されています
・ 排気管は左右が一体成型、先端部が開口処理済みです
・ 車間表示灯、ジャッキは別パーツです
●車体側面のシュルツェンは、シュルツェン架も含めて一体成型されています
●マーキングは、ドイツ軍の5種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第39戦車連隊 第52戦車大隊(クルスク / 1943年)
・ 第11戦車師団 第15戦車連隊(ウクライナ / 1943年)
・ 「グロスドイッチュラント」戦車連隊 第4中隊(カラチェフ / 1943年)
・ 第39戦車連隊 第52戦車大隊 第8中隊(クルスク / 1943年)
・ 第39戦車連隊 第52戦車大隊 第7中隊(クルスク / 1943年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊記号、車体番号などを再現したデカールが付属しています
●2012年 完全新金型