ドイツ 8.8cm Pak43 ヴァッフェントレーガー アルデルト/ラインメタル試作車
「ドイツ 8.8cm Pak43 ヴァッフェントレーガー アルデルト/ラインメタル試作車 (プラモデル) (サイバーホビー 1/35 AFV シリーズ ('39~'45 シリーズ) No.6728 )」です
●第2次世界大戦末期におけるドイツ軍の自走砲「ヴァッフェントレーガー」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キットで、「88mm対戦車砲 Pak43」を搭載した「アルデルト」社と「ラインメタル」社が共同開発したタイプを再現した内容となっています
●簡略化された車体に、質素な造りの砲塔を搭載した「ヴァッフェントレーガー」を再現、ドイツ車輌らしい角張った形状のフォルムが表現されています【 「ヴァッフェントレーガー」について 】
●ドイツ軍は、火砲の自走砲化を積極的に推進しました
●この自走砲化について拘ったのが搭載砲の積み下ろし機能であり、一旦射撃陣地に展開した自走砲は車体が不要となるため、積み下ろし式ならば砲を降ろした車体は弾薬運搬車などに使用できるという合理性に基づくものでした
●しかし、この機能は机上の空論であり、積み下ろし式の自走砲「ホイシュレッケ」などが機能の複雑さやコストの高さにより不採用となり、固定式自走砲である「ベスペ」「フンメル」が採用され、生産が行われました
●ドイツ軍では「ベスペ」「フンメル」を「暫定的」と定義しており、本格的な自走砲が登場するまでも「繋ぎ」として、あくまでも積み下ろし式の自走砲を開発する予定でした
●ところが、やはり積み下ろし式の自走砲の開発は機能が複雑化してしまうために頓挫、代わって自走砲として極力簡略化した車体を持ち、搭載砲を変更することができる「ヴァッフェントレーガー」の開発が1944年2月から開始されます
●同車は、搭載砲を変更できる性質を持っていたために、搭載する火砲により自走榴弾砲と対戦車自走砲とに用途変更が可能となっていました
●この「ヴァッフェントレーガー」は、「クルップ」「アルデルト」「シュタイヤー」「ラインメタル」の4社が、共同で開発に当たり、それぞれ試作車が製造されます
●「88mm対戦車砲Pak43」を搭載したタイプは、「アルデルト/ラインメタル」「シュタイヤー/クルップ」「アルデルト/クルップ」の3車種、「105mm榴弾砲leFH18」を搭載したタイプは、「クルップ/アルデルト」の1車種が作られました
●審査の結果、量産化が決定されたのは「アルデルト/クルップ」の88mm砲搭載型で、結局他の3車種は試作のみに終わっています
・ その「アルデルト/クルップ」(資料によっては「アルデルト」のみの表示となっています)も、生産数は10両~100両で、大戦末期の都市防衛戦で使われています【 「ドイツ 8.8cm Pak43 ヴァッフェントレーガー アルデルト/ラインメタル試作車」のキット内容について】
●このドイツ軍の「ヴァッフェントレーガー」の「アルデルト/ラインメタル」試作車輌を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●「ヴァッフェントレーガー」をシャープに再現、簡略化した自走砲として、実車の各部の華奢な構造を表現した内容となっています
●「8.8cm Pak43」は、ドラゴン社製「Sd.Kfz.173 ヤークトパンサー Ausf. G1 初期型」、及び「Sd.Kfz.164 ナースホルン (プレミアムエディション)」、足回りは同社「ヘッツアー コマンドバージョン」のパーツを流用しています
●「ヴァッフェントレーガー」は、「砲」「砲塔」「車体上部」「車体下部」の4ブロックで構成されています
●砲身は前後方向に分割され、マズルブレーキは別パーツとなっています
・ マズルブレーキは3パーツで構成され、内部のディテールも再現
・ 砲尾は7パーツで構成、閉鎖器は別パーツで開閉状態が選択できます
・ 防盾(エッチングパーツ)の装着の有無を選択できます
●砲架は、左右、底部の3ブロックで構成され、これに照準器、防危板、操作ハンドルなどを取り付けます
●砲塔は、前面パネル、側後面、底板の3パーツで構成されています
・ 砲塔の各パネルは薄く成型
・ 後部のハッチは別パーツです
・ 右側面の砲弾ラックがパーツ化、砲弾6個が付属しています
●車体上部は前後2分割式です
・ 前部のエンジングリルは別パーツです
・ 操縦席部分はオープントップとなっており、上部のカバーはエッチングパーツです
・ 左右フェンダーは各1パーツで構成
●車体下部はバスタブ式に一体成型されています
・ 操縦席内部の操縦席、無線機、トランスミッションなどがパーツ化
・ サスペンションユニットは各7パーツで構成(全4ユニット)
・ 履帯は、1枚ずつが分割された接着連結式履帯が付属しています(マジックトラックではありません)
●防盾、操縦手カバー、砲弾ラック、無線機ラックなどを再現するエッチングパーツが付属しています
●マーキングは、2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 試作車輌 (ヒラースレーベン / 1944年)
・ 試作車輌 (ヒラースレーベン / 1945年)
●ドイツ軍の国籍マークを再現したデカールが付属しています(実車にはマーキングされていません)
●2012年 一部新金型