アメリカ海軍 航空母艦 ヨークタウン
「アメリカ海軍 航空母艦 ヨークタウン (プラモデル) (タミヤ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.712 )」です
●「アメリカ海軍 航空母艦 ヨークタウン」です
●第2次世界大戦時におけるアメリカ海軍の「航空母艦 CV-5 ヨークタウン」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●中型空母ながら搭載機数の多さと高いダメージコントロール能力により粘り強い戦いを展開した「航空母艦 CV-5 ヨークタウン」を再現、大型のアイランド型艦橋を持つ端整なシルエットを、タミヤならではの丁寧な表現力で再現しています【 「CV-5 ヨークタウン」について 】
●第2次世界大戦前、帝国海軍と同様、アメリカ海軍では日本を仮想敵国としており、日本の軍備に合わせて建艦競走が行われていました
●もっとも、航空母艦の運用方法については帝国海軍と同じような指向錯誤が行われており、アメリカ海軍初の「航空母艦 ラングレー」により方法の基礎が確立され、ワシントン軍縮会議の結果から巡洋戦艦を転用する形で「レキシントン級」の大型空母が登場します
●1934年、アメリカ海軍初となる新造方式の「航空母艦 レンジャー」が竣工、ただし、この艦は実験艦の意味合いが強く、この「レンジャー」での運用試験とその結果を反映させる形で建造されたのが「ヨークタウン級」です
●「ヨークタウン級」は排水量25000tクラスの中型高速空母で、帝国海軍の航空母艦「飛龍」「蒼龍」に対抗して建造され、1番艦「ヨークタウン」が1937年、2番艦「エンタープライズ」が1938年に竣工します
・ 3番艦である「ホーネット」は「ヨークタウン級」を若干拡大した「改ヨークタウン級」となります
●「ヨークタウン級航空母艦」は、格納庫での吊り下げ式による艦載機の格納方法と艦載機の主翼の折り畳み機能とを併用することで、中型空母ながら大型空母並みの搭載機数96機を誇り、この収納力は帝国海軍の「赤城」「加賀」に匹敵しました
●また、この艦の最大の特徴として開放型の格納庫を採用、この格納庫は一見すると防御に適さない方式に映りますが、被弾時の爆風を逃すことができ、更には気化した揮発燃料を逃し易く、被弾により炎上を起こした艦載機をそのまま海上に投棄することも可能でした
・ 帝国海軍では、閉鎖型の格納庫を採用、この方式は波浪に強いという長所を持っていましたが、上記のように被弾した際の防御力は低いものとなっています
●このように艦載機の多さと堅牢な防御力は、「珊瑚海海戦」「ミッドウェー海戦」、そしてその後のソロモン海を巡る海戦において「ヨークタウン級」が活躍する要因となったのです
●「CV-5 ヨークタウン」は、1942年の「珊瑚海海戦」に参加、世界初の空母同士の戦いは双方相打ち的な損害となり、帝国海軍は「小型空母 祥鳳」が戦没、アメリカ艦隊は「空母 レキシントン」が沈み、「ヨークタウン」も爆弾1発を被弾、至近弾3発の被害を受け、傷付いた姿で真珠湾に帰還します
●「ヨークタウン」が受けた損害は深刻なものでしたが、アメリカ軍では近いうちに日本軍側が「ミッドウェー島」に襲来することを察知しており、突貫工事で修理を敢行、消耗した航空隊も「空母 サラトガ」から補充が行われました
●1942年6月、運命の「ミッドウェー海戦」が発生、「ヨークタウン」は損傷部分を継ぎ接ぎした状態で戦いに挑み、僚艦2隻と共に日本の機動部隊を壊滅させる戦果を挙げます
●しかし、日本軍側の艦載機の攻撃は「ヨークタウン」に集中、特にアメリカ軍の最初の攻撃で損害を受けなかった「飛龍」からの攻撃は執拗で、爆弾数発、航空魚雷2本を被弾して大破してしまいます
●「ヨークタウン」は懸命な復旧作業により傾斜しながらも真珠湾への帰還を目指しますが、日本の潜水艦の攻撃により魚雷を被弾、その姿を波間に消しています
【 「アメリカ海軍 航空母艦 ヨークタウン」のキット内容について 】
●このアメリカ海軍の航空母艦「CV-5 ヨークタウン」を再現したプラスチックモデル組立キット
●機能を追及した開放式の格納庫構造や各部に設けられた開放用のシャッター、煙突が一体化された大型の艦橋、飛行甲板部分のディテールなど、「CV-5 ヨークタウン」の特徴をタミヤらしい丹精な彫刻を施したパーツで再現、組立て、塗装するだけでメリハリあるシャープなシルエットを演出できる内容となっています
●タミヤ社製「アメリカ海軍 航空母艦 エンタープライズ」をベースとして、側面のスポンソン部などを「アメリカ海軍 航空母艦 ホーネット」のパーツへと変更、艦橋下部の突き出し部を追加、艦載機を新規パーツへと変更したバリエーションキットとなります
●艦体喫水線までが再現されたウォーターラインモデルです
●「CV-5 ヨークタウン」の船体部は上下分割式で、これに船首甲板、後部格納甲板、飛行甲板などを取り付ける構成となっています
●船体部には、格納庫側面中央部が一体成型されています
・ 船体部には、舷側の舷窓、格納庫のシャッターなどの細部が再現
・ ウォーターラインモデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属、オモリとなるバラストも付属しています
●上甲板は、船首部分、後部格納甲板に分割されています
・ 甲板上には、アンカーチェーン、ケーブルホルダー、ボラードなどが再現されています
●飛行甲板は、一体で成型されており、後部のエレベーターは別パーツとなっています
・ 飛行甲板上には、木甲板表現が施され、着艦制動索、滑走制止装置、遮風柵などがモールドされています
・ 後部のエレベーターは、昇降状態を選択できます
・ 前後に存在する飛行甲板支柱は、それぞれ別パーツとなっています
●格納庫は、後部格納庫部分が再現されています
・ 後部格納庫用のシャッターはブロックごとにパーツ化されており、シャッターの開閉状態を選択できます
「CV-5 ヨークタウン」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●艦橋及び煙突
・ 艦橋及び煙突はスポンソン部によって上段と下段に分けられ、それぞれが左右分割式となっています
・ 上部の艦橋は上下分割式で、支柱部分は前後分割式です
・ 煙突のトップは別パーツで、上部には3箇所のファンネルキャップが再現されています
・ 上下の艦橋窓枠がモールドされています
・ 前後のマストはそれぞれ一体成型です
・ 艦橋部を構成する探照灯(×4)、SGレーダー(×1)、測距儀などがパーツ化
●高角砲スポンソン、機銃用スポンソンはブロックごとに別パーツ化されています
●高角砲「38口径 5インチ両用砲 Mk.12」 ×8
・ 高角砲は、砲身部と砲架との2分割式です
●対空機銃「75口径 1.1インチ 4連装機銃 Mk.1」×4
・ 4連装機銃は一体成型となっています
●対空機銃「エリコン 20mm単装機銃」×24
・ 単装機銃は、機銃架部分がスポンソン部に一体成型されており、これに付属のエナメル線をカットして作製した銃身部を取り付ける構成となっています
●「CV-5 ヨークタウン」の艦載機は、翼、胴体、脚を含めて一体成型です
●艦載機内容
・ F4F ワイルドキャット艦上戦闘機 ×8
・ SBD ドーントレス艦上爆撃機 ×12
・ TBD デバステーター艦上攻撃機 ×4
●内火艇、カッターなど
・ 内火艇 ×1
・ カッター ×4
・救命ボート(重なった状態) ×13
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 錨
・ クレーン
・ リール
・ デリック
などがセットされています
●艦載機用の国籍マークを再現したデカールが付属しています
●2012年 一部新金型