ソビエト T-64 主力戦車 Mod.1972
「ソビエト T-64 主力戦車 Mod.1972 (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.01578 )」です
●冷戦時代におけるソ連軍の主力戦車「T-64A」の「1972年型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●後のソ連軍の主力戦車の基本スタイルを確立した「T-64A」を再現、低いシルエットの車体に、大口径「125mm滑空砲」を搭した独特なフォルムが表現されています【 「T-64A」について 】
●ソ連軍は第2次世界大戦時において開発・生産された「T-44」戦車(実戦には投入されていません)を原型として、1950年代になると、この「T-44」の能力を向上させ、更に避弾経始を重視したフォルムとした「T-54/55」戦車を開発します
●この「T-54/55」戦車は、その性能と生産コストの低さから大ベストセラーとなり、ソ連やワルシャワ条約軍だけでなく、ソ連の友好国を中心に広く運用されました
●1960年代前半には、その火力強化型である「T-62」が登場、同車は基本的に「T-54/55」の拡大型であり、基本設計自体は変化がありませんでした
●一方、このような「T-54/55」「T-62」とは全く次元の異なる戦車の開発が行われ、1966年に「T-64」として制式化されます
●「T-64」は、西側ではまだ試作段階であった複合装甲をいち早く採用、「115mm滑腔砲」や「自動装填装置」などの新技術を取入れました
●しかし、同車は先進的な技術を採り入れたために、故障やそれに伴う改修が頻繁に行われ、1969年には「125mm滑腔砲」へと変更、事故の多かった自動装填装置も改良型へと変更した「T-64A」が登場します
●この「T-64A」も含めた「T-64」シリーズは合計12,500両程度が生産されましたが、高コストと機密保持の観点からソ連軍兵器としては珍しく、他国への輸出は行われていません
●この「T-64」の基本的レイアウトを参考としながら、「T-55」などの従来の戦車技術で開発したのが、簡易生産型とも言える「T-72」であり、同車はワルシャワ条約軍を初め、中東地域の国家にも積極的に輸出が行われました
・ 「T-64」は西側諸国では秘密のベールに包まれており、「T-72」の先行量産型として見られていました
●「T-72」は、シリア軍に配備された車輌がイスラエル軍に撃破され、その能力が疑問視され、更には「湾岸戦争」においてその脆弱さ(主に自動装填装置による誘爆)が露呈してしまい、その評価を下げてしまいますは地に落ちてしまいます
●一方、「T-64」は、その発展型となる「T-80」へと移行、その優れた能力は現在においても未知数となっています
●また、「T-64」は改良が行われながらも運用が続けられており、現在においてもロシア軍とウクライナ軍において主力戦車として運用され続けています【 「ソビエト T-64 主力戦車 Mod.1972」のキット内容について 】
●このソ連軍の主力戦車「T-64A」の「1972年型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●トランペッター社の現行フォーマットに従い「T-64A」を再現、車体下部、砲塔上部、エンジングリルなどは一体成型としながらも、ディテール表現のために車体各所のパーツを細分化、メリハリの効いた車体ディテールを表現した内容となっています
●「T-64A」は、「砲塔」「車体」「左右フェンダー」の4ブロックで構成されています
●「125mm滑腔砲」は、金属砲身とプラパーツとが用意されており、選択して使用します
・ 金属砲身は一体成型で、排煙器前部がエッチングパーツです
・ プラパーツは上下分割式で、砲口部分は別パーツとなっています
●防盾は、防塵カバーが付いた状態が再現されており、仰角の異なる2種類のパーツが付属、選択して使用します
・ 防盾前部のリング部分はエッチングパーツとなっています
●砲塔は上下分割式で、これに砲塔周囲の各装備品を取り付けます
・ 砲塔表面には鋳造肌がモールドされています
・ 車長ハッチ、砲手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ ペリスコープはクリアーパーツとなっています
・ 対空機関銃は機銃架も含めて16パーツで構成されています
●車体はベースとなる車体下部パーツに車体上部の各パネルを貼り合せます
●車体下部はバスタブ式に一体成型されています
・ サスペンションアームは別パーツです
・ ショックアブソーバー、ダンパーがパーツ化
・ 転輪は左右分割式で、ハブキャップは別パーツです
・ 車体前部のドーザーブレード用の台座は別パーツとなっています
●履帯は、プラパーツによる一部連結式履帯が付属しています
・ 上下部分の直線部は繋がった状態、前後の曲線部は1枚ずつが分割されたパーツとなっています
●車体上部は、前部パネルとエンジンデッキパネルとの分割式です
・ 操縦手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ エンジングリルのメッシュを再現するエッチングパーツが付属
・ 前照灯のガラス部を再現するクリアーパーツが付属しています
●左右各フェンダーは、フェンダー本体、雑具箱、フェンダー側面、後部マッドフラップで構成されています
・ 雑具箱は側面のモールドが再現
・ フェンダー外側の小さなスカートは、各1パーツで構成
●車体後部に装備される軟弱地脱出用の丸太を再現したパーツが付属
●エンジングリルのメッシュ、各部のディテールなどを再現するエッチングパーツが付属しています
●ペリスコープ、前照灯のガラス部などを再現するクリアーパーツが付属
●「T-64A」のマーキングとして、ソ連軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されています
●説明書の塗装例に基づく、親衛マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
●「T-62A」の完成後のサイズ
・ 全長 : 261mm
・ 全幅 : 151mm
●パーツ数 : 550以上
●2012年 完全新金型