ドイツ陸軍 フェネック 軽装甲偵察車
「ドイツ陸軍 フェネック 軽装甲偵察車 (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.05534 )」です
●ドイツとオランダが共同開発、生産を行っている軽装甲偵察車「フェネック」の「ドイツ連邦軍仕様車」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●汎用性の高い軽装甲車両として運用が行われている軽装甲偵察車「フェネック」を再現、ドイツ的に直線を基調とし、車体前部には操縦手席のみを配置した先鋭的なフォルムを再現した内容となっています
●トランペッター社製「オランダ フェネック 軽装甲偵察車」をベースに、ドイツ連邦軍仕様車を再現するために、武装、追加装甲などを新規パーへと変更したバリエーションキットとなります
【 「軽装甲偵察車 フェネック (LGS Fennek)」について 】
●1960年代、西ドイツ連邦軍では第2次世界大戦時の8輪重装甲車を参考とした同じ8輪式の偵察用装甲車「ルクス」を開発します
●この装甲車「ルクス」は、当時の西ドイツの工業技術を結集したものとなり、8輪駆動、8輪操舵、独立懸架装置と8輪に油圧式ショックアブソーバーを装備、路上はもちろん、路外においても極めて高い機動性能を誇り、その装甲も小口径の機関砲弾を防ぐことができるという装甲車としては優秀な防御力を持ちました
●しかし、この高性能な装甲車「ルクス」は偵察用車両としては極めて高価となってしまったため、結局その採用は西ドイツ連邦軍のみとなってしまいました
●また、「ルクス」はその開発時の時期から冷戦構造下における正面戦闘での偵察任務に特化した車両で、その能力は高かったものの、他の用途への転用は難しいという車両でした
●1990年代頃になると、「ルクス」の後継車の検討がはじまり、ドイツとオランダとの共同により後継車の開発が行われることになります
●この後継車両の開発にあたっては、時代の流れから偵察車両としての能力は保持しながらも、汎用性の高さと生産コストの低減化が求められ、「ルクス」の完全密閉型方式に代わり、装輪式装甲兵員輸送車「フクス」のような半密閉型を採用しました
●後継車両は2000年に試作車が完成、軽装甲偵察車「フェネック」として制式化され、ドイツとオランダとで共同で生産が行われ、ドイツ連邦軍とオランダ軍に納入が行われます
・ この軽装甲偵察車「フェネック」は、乗員3名の4輪式の軽装甲車で、操縦手は前方に突き出た形となる操縦席に収まり、その両側の後方に車長と偵察機器などの操作員1名が乗車する方式となっています
・ 搭載する偵察用の機器は充実しており、車体上部に装備されている偵察装置は伸縮式で、その先端部には赤外線カメラやCCDカメラなどが取り付けられ、その情報データを車内及び通信システムにより司令部へと送信できるようになっています
・ 「フェネック」は、様々な兵器を搭載できる高い汎用性も持っており、上部のターレットには「機関銃」「12.7mm機関銃」「対戦車ミサイル」「対空ミサイル」などを用途に応じて選択して装備、そのため「偵察型」だけではなく、「対戦車型」「戦闘工兵型」「砲兵観測型」「対空型」などのタイプが存在しています
・ ただし、防御力自体は「ルクス」と比べると低下し、小火器射撃に耐えうる程度と、通常の軽装甲車のレベルに準じています
●軽装甲偵察車「フェネック」は、ドイツ連邦軍とオランダ軍がそれぞれ展開しているアフガニスタンへと送られており、軽装甲車ならではの機動性能と偵察能力、そして紛争地において運用が行い易い装甲防御力によって様々な任務に活躍しているのです
【 「ドイツ陸軍 フェネック 軽装甲偵察車」のキット内容について 】
●この軽装甲偵察車「フェネック」の「ドイツ連邦軍仕様車」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●車体の基本躯体は一体成型を多用しながら車体上の細かな構造物は細分化したパーツ構成で、軽装甲偵察車「フェネック ドイツ連邦軍仕様車」を再現した内容となっています
●軽装甲偵察車「フェネック ドイツ連邦軍仕様車」は、「車体上部」「後部パネル」「車体下部」の3つのブロックに分割したパーツ構成となっています
【 車体上部 】
●「フェネック」の幅広の車体形状を再現、各部のボルト、点検ハッチのレバーなどを繊細な彫刻で再現しています
●車体上部は、基本躯体となるフレーム部を一体成型のパーツで再現、これに3パーツの構成となる天板パーツ、前面上部パネルなどを取り付けて作製します
・ 側面の追加装甲は別パーツです
・ フロントウィンドはクリアーパーツで、これを車体上部と外装パネルで挟み込んで固定します
・ 上部ハッチは別パーツ化、開閉状態を選択して組み立てることができます
・ サイドミラーは前後に分割したミラー本体と支柱パーツとで構成
・ エンジングリルのメッシュを再現するエッチングパーツが付属
・ 偵察機器は細分化したパーツ構成となっており、ガラス部はクリアーパーツ、支柱パーツの取り付けの有無により上方に伸ばした状態と収納した状態とを選択して組み立てることができます
●車長キューポラは車体とは別パーツとなっています
・ ペリスコープはクリアパーツです
・ 車長ハッチは別パーツで、開閉状態を選択して組み立てることができます
・ キューポラ上に装備する「MG3 機関銃」と「M35 グレネードランチャー」が付属、選択して使用することができます
・ 「M35 グレネードランチャー」の砲口部分は開口されています
【 後部パネル 】
●湾曲した後部パネル形状を再現、ドイツ系車両らしい細かな構造物をパーツ分割で再現しています
●後部パネルは一体成型のパーツで再現、追加装甲は別パーツ化しています
・ 後部ハッチは別パーツ化して再現
・ 後部のグリルはエッチングパーツにて再現
・ 尾灯部分はクリアパーツです
・ スモークディスチャージャーは1本ずつ独立したパーツ構成となっています
【 車体下部 】
●フェネックの内装式の足周りを再現、俊敏さを感じさせる深いトレッドパターンを持つタイヤを軟質素材で質感高く再現しています
●車体下部は、バスタブ状となった一体成型のパーツで再現、これに車体前面パーツ、フェンダー、追加装甲などを取り付けて作製します
・ 側面のドアは別パーツで、開閉状態を選択して組み立てることができます
・ 車体前面パーツには前照灯をモールドで再現し、ガラス部分はクリアパーツで再現しています
・ ウインカーユニットは3パーツで構成、ウインカー本体はクリアーパーツです
・ タイヤのサスペンション部分は各7パーツで構成
●タイヤは、ホイール部分とゴムの部分とで分割、ゴムの部分は軟質素材となっています
・ タイヤは内蔵するポリキャップで回転させることができます
【 車体内部 】
●乗員が搭乗する部分の車体内部を再現しています
●以下の構造と各種装備を再現
・ 乗員室のフロアパネル
・ 各座席
・ メーターパネル
・ ハンドル
・ 無線機
など
●ペリスコープ、操縦席のウィンド、前照灯のガラス部、ウインカーなどを再現するクリアパーツが付属
●エンジングリルのメッシュ、後部グリル、各部のディテールなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「フェネック 軽装甲偵察車」の塗装とマーキング 】
●「ドイツ陸軍 フェネック 軽装甲偵察車」のマーキングとして、ドイツ連邦軍仕様となる2種類の塗装例がカラー塗装図に記載されており、国籍マーク、戦術マーク、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
●「ドイツ陸軍 フェネック 軽装甲偵察車」の完成時のサイズ
・ 全長 : 160mm
・ 全幅 : 73mm
●パーツ数 : 400点以上
【 「ドイツ陸軍 フェネック 軽装甲偵察車」のパッケージ内容 】
・ ドイツ連邦軍 軽装甲偵察車 フェネック ×1
・ エッチングシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
・ カラー塗装図 ×1
●2014年 一部新金型