アメリカ M24 チャーフィー 軽戦車 (朝鮮戦争)
「アメリカ M24 チャーフィー 軽戦車 (朝鮮戦争) (プラモデル) (ブロンコモデル 1/35 AFVモデル No.CB35139 )」です
●第2次世界大戦後期に開発されたアメリカ軍の軽戦車「M24」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●ブロンコ社製「アメリカ M24 チャーフィー 軽戦車 (大戦型) + 戦車兵4体」をベースとして、「M24 チャーフィー 軽戦車 (陸上自衛隊 他 アジア各国軍)」にセットされている車体前面パネル、車外通話機のパーツを追加し、朝鮮戦争時の姿を再現可能な内容となっています
●避弾経始を重視し、近代的なフォルムとなった軽戦車「M24」を再現、トーションバーサスペンションを採用し、均整の取れたプロポーションを持つ同車の魅力が表現された内容となっています【 軽戦車「M24 チャーフィー」について 】
●第2次大戦前、アメリカ軍はそれまでの戦車戦力の主力が軽戦車であったことから、他国と比べて軽戦車を重要視しており、「M3軽戦車」を制式化、「M3」は北アフリカ戦線を初陣として実戦に参加、軽戦車としては厚い装甲を持ちながら機械的信頼性を兼ね備えた同車は高い評価を受けます
●しかし、戦車の発達は目覚しく、ドイツ戦車の能力が向上するにつれ「M3軽戦車」は劣勢となり、次第に第1線任務から偵察、警戒用の戦車という任務へと移行、その後継となる「M5軽戦車」も、偵察用戦車という位置付けにとどまっていました
●この「M3/M5軽戦車」の後継車両として開発された「軽戦車」が「M24 チャーフィー」で、避弾径始を重視したフォルムに主砲として「75mm砲」を搭載、トーションバーサスペンションによる機動性、そしてオートマチック式トランスミッションによる操縦性の良さなど、従来の軽戦車というカテゴリーを超越する優れた能力を持つ軽戦車でした
●ただし、「M24」の生産は1944年6月から開始されたものの、実際に部隊での運用が始まったのは1945年からであり、一方的な連合軍の優勢より第2次大戦中に「M24 チャーフィー」の真価を発揮する機会には恵まれませんでした
●一方、第2次世界大戦の終結後、日本に併合されていた朝鮮は北緯38度線を境にして北部をソ連、南部をアメリカが統治することとなり、1940年代後半にはそれぞれ「朝鮮民主主義人民共和国」「大韓民国」として独立します
●「大韓民国」に駐留していたアメリカ軍は山岳地の多い朝鮮半島では戦車の運用が難しいと判断して装備する戦車は「M24 チャーフィー」のみで、大韓民国の陸軍は戦車を1両も保有していませんでした
●1950年、朝鮮民主主義人民共和国軍が軍事侵攻を開始して朝鮮戦争が勃発、同軍はソ連から供与された「T34/85」を先頭にして進撃を続けます
●「M24」は、数少ない対戦車機甲兵器として戦闘を開始しますが、「T34/85」に比べて火力と防御力は劣っており、苦戦を展開、戦争自体も兵力と練度に優れた朝鮮民主主義人民共和国軍が極めて優勢であり、大韓民国軍とアメリカ軍は朝鮮半島南端の釜山まで後退を強いられました
●その後、アメリカ軍を中心とする国連軍が逐次増援として戦場に到着し、戦車も「M4A3E8」や「M26」などが派遣されてその形勢は逆転、「M24」はその身を犠牲にしながらも増援部隊到着までの貴重な時間を稼ぐことに成功したのでした
●また、増援部隊にも「M24」が配備されており、それらの車輌は軽戦車として偵察行動を中心に活躍しています【 「アメリカ M24 チャーフィー 軽戦車 (朝鮮戦争)」キット内容について 】
●このアメリカ軍の軽戦車「M24 チャーフィー」の「戦後型」(朝鮮戦争時)を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●キットは、高い成型技術と細かなディテール表現を誇るブロンコ社により「M24」を再現、意外に細かな作りとなっている同車の細部をディテールを豊かに表現した内容となっています
●軽量化のために肉抜き穴が付けられた、起動輪、誘導輪も正確に再現され、足周りも実車通りに可動が可能であり、車体、砲塔の細かな表現とも伴って、「究極のM24」を具現化したものとなっています
・ ディテール再現を重視している関係上、細かなパーツが多く、上級者向けのキットと言うことができるでしょう
●初期型の砲身に車長キューポラ前部に三脚式の機銃架を装備、シングルピン式の「T72E1」履帯を装着し、サイドフェンダーにはマッドフラップが取り付けられ、車体後部にはバスケットと車外通話機が装備された車輌が表現されています
・ 朝鮮戦争時の「M24」は、大戦時の装備と戦後に変更された装備とが混在しており、履帯も「T72E1」履帯の他にダブルピンタイプの「T85E1」履帯を装着している車輌もありました
・ 大戦時には、サイドスカートを装備した車輌が多かったのに対して、戦後はサイドスカートを付けていない車輌が多く、更に朝鮮戦争後はフェンダー部分のマッドフラップを外した車輌も多くなります
●「M24 チャーフィー」は、「砲塔」「車体」、左右の「フェンダー」の4ブロックで構成されています
●砲身は一体成型となっており、スライド式金型により砲口が開口処理されています
・ 初期型の「M24」に見られる砲身中央部の航空機搭載用の溝が再現
・ 砲身はプラ製のスプリングにより後座可動式です
・ 砲尾部分は1パーツで構成され、閉鎖器は開閉選択式です
・ 砲尾周囲の防危板などが再現されています
・ 同軸機銃は機関部も含めて再現、弾薬ケースなども表現
●防盾は、本体部分と吊下げフック部で構成されています
・ 前部が尖った特徴的な防盾形状を再現
・ 防盾は上下可動式です
●砲塔は上下分割式です
・ 砲塔上及び側面の細かな構造物がパーツ化されています
・ ペリスコープはクリアーパーツとなっています
・ 直接照準器はプラパーツにて再現
・ 排莢ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 装填手ハッチは別パーツとなっており、開閉状態が選択できます
・ 砲塔は、はめ込み式で、旋回可能です
●車長キューポラは、砲塔と別パーツとなっています
・ ビジョンブロック部は別パーツで、クリアー成型されています
・ 車長ハッチは2分割式で、内側の回転部ははめ込み方式により可動します
・ 車長ハッチは開閉状態が選択できます
●「12.7mm機関銃」は、銃身部と機関部の2分割式です
・ 機関部の蓋、グリップハンドル、コッキングハンドルは別パーツとなっています
・ 銃身交換用の把手はエッチングパーツにて再現
・ 機銃マウントは、車長キューポラ前部に三脚式のタイプを装備した状態を再現
●砲塔内部が再現され、各座席、旋回装置、無線器などがパーツ化されています
●車体は、側面と底面とが一体成型されており、これに各パネルを貼り合わせる構成となっています
・ トランスミッション点検ハッチは別パーツです
・ 操縦手ハッチ、前方機銃手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 操縦手用のシールドが付属、枠の部分は成型色パーツ、ウィンドー部分はクリアーパーツとなっています
・ エンジン吸気口カバーは別パーツにて再現
・ 工具固定具及び固定ベルトはエッチングパーツとなっています
・ 車体後部は、バスケットを装備したタイプが再現されており、バスケット部はエッチングパーツ製です
・ 車体後部の車内通話装置は5パーツで再現、配線もパーツ化されています
●前照灯は、本体部分とガラス部分とが別パーツで、ガラス部分はクリアーパーツとなっています
・ ライトガードはエッチングパーツとプラパーツとを選択できます
・ エッチングパーツ用の治具が付属しています
●足周りは、転輪、サスペンション、ショックアブソーバーなどが可動となっており、実車通りの動きが再現できます
・ 起動輪は4パーツで構成、内側の肉抜き穴も再現
・ 下部転輪は6パーツで構成、内蔵させる軸パーツにより可動します
・ 誘導輪は5パーツで構成、表面上の肉抜き穴が再現されています
・ トーションバーは軸の部分もパーツ化
・ ショックアブソーバーはシリンダー構造が表現され、サスペンションアームの動きに合わせて可動します
・ ダンパーは別パーツとなっています
●履帯は、シングルピンタイプの「T72E1」履帯が付属しています
・ 履帯パーツは、1枚ずつが分割されたプラパーツによる連結式で、はめ込み式により可動します
●フェンダーは、フェンダー本体、マッドフラップの構成となっています
・ フェンダー支持架はフェンダーパーツに一体成型されています
・ フェンダーに設置された救急キット用ボックスは1パーツで構成、取り付けベースはエッチングパーツにて再現
●ペリスコープ、前照灯及びサーチライトのガラス部、操縦手シールドのガラス部などを再現するクリアーパーツが付属
●後部バスケット、ライトガード、工具固定具などを再現するエッチングパーツが付属しています
●アクセサリーパーツが付属しています
・ 水用ジェリカン ×6
・ 12.7mm機関銃弾薬箱 ×5
・ 雑嚢 ×4
・ シュラフ ×1
・ 毛布(丸めた状態) ×1
●「M24」のマーキングとして、アメリカ陸軍仕様となる4種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第24歩兵師団第24偵察中隊 (南朝鮮 / 1950年7月)
・ 第3歩兵師団第3偵察中隊 (南朝鮮 / 1951年5月)
・ 第187空挺連隊 (南朝鮮 / 1951年4月)
・ 第79戦車大隊 (南朝鮮 / 1950年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊表示、車台番号などを再現したデカールが付属しています
・ パッケージの描かれている第79戦車大隊車輌のシャークマウス塗装は、牙のホワイト部と目やアウトラインの赤色の部分がデカールで表現されています
●2012年 一部新金型