ドイツ Sd.Kfz.167 4号突撃砲 中期型
「ドイツ Sd.Kfz.167 4号突撃砲 中期型 (プラモデル) (サイバーホビー 1/35 AFV シリーズ ('39~'45 シリーズ) No.6582 )」です
●「ドイツ Sd.Kfz.167 4号突撃砲 中期型」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の突撃砲「4号突撃砲」の「中期生産型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「4号戦車」の車体に「3号突撃砲G型」の戦闘室を設けた「4号突撃砲」を再現、低シルエットでザウコプフ防盾を装備したマッシブなフォルムが表現されています【 「4号突撃砲 中期生産型」について 】
●ドイツ軍は第2次世界大戦の開戦以前から歩兵支援用の自走砲を開発しており、砲塔を装備せず、戦闘室に直接主砲を搭載する「3号突撃砲」が登場します
●この「3号突撃砲」は当初の目的通りに歩兵支援に活躍しますが、低シルエットと大口径の主砲、そして良好な防御力により対戦車戦闘にも有効な車輌であることがわかり、徐々に「対戦車戦闘」へと投入される比重が大きくなって行きます
●「3号突撃砲」は、1942年から長砲身の「75mm砲」を搭載するようになり、対戦車能力が向上、戦車と比べて生産コストが低い「3号突撃砲」は、ドイツ軍の機甲戦力の重要な一画を占めるようになります
●この「3号突撃砲」を生産していた「アルケット」社は1943年9月の連合軍の爆撃により、大きなダメージを受け生産能力が低下、機甲戦力の低下を危惧したドイツ軍は、その穴埋めとして「4号戦車」の車体に「3号突撃砲G型」の戦闘室を備えた「4号突撃砲」の開発を指示します
●この「4号突撃砲」は、間に合わせの兵器という意味合いの強いものでしたが、「3号戦車」(「3号突撃砲」の車体ベース)と「4号戦車」とが或る程度互換性を持っていたことで開発、生産が順調に進みます
●また、車体が大きくなったため、車内の操作性が向上、兵器として高い評価を受けるようになります
●本来穴埋め的存在だった「4号突撃砲」は終戦時まで生産が継続され、大戦後期のドイツ軍の機甲兵力の一翼を担い、ハンガリー戦やベルリン戦などにも参加し、ドイツ軍と運命を共にしたのでした
●「4号突撃砲」はベースとなる「4号戦車」の車体変化と、戦闘室の上部構造により「初期生産型」「中期生産型」「後期生産型」の3種類に分けられています
●「中期生産型」は、横置き式の排気管を装備、戦闘室上部の機銃がリモコン式タイプとなっているのが特徴となっています
【 「ドイツ Sd.Kfz.167 4号突撃砲 中期型」のキット内容について 】
●このドイツ軍の「4号突撃砲」の「中期生産型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●サイバーホビー社の細かなディテール表現力により「4号突撃砲 中期生産型」を再現、そのフォルムと「4号戦車」をベースとした細やかな構造、そしてそのディテールとが細分化したパーツ構成により表現されています
●「4号突撃砲」を特徴付ける車体シュルツェンが、実車の構造に合わせて精密に再現されており、シュルツェン装備による力強さと、その構造による繊細さという相反する魅力を味わうことができる内容となっています
●戦闘室部分内部の床面、砲尾、無線機などがパーツ化、車長ハッチ、装填手ハッチから見える範囲で内部構造が表現されており、ハッチを開けた状態を楽しむことができます
●「4号突撃砲 中期生産型」は、「砲身部」「戦闘室」「車体前面上部」「エンジンデッキ部」「車体下部」「左右フェンダー」「左右シュルツェン」の9ブロックで構成されています
●「75mm StuK 40 L/48」主砲砲身は、マズルブレーキを除き一体成型されています
・ マズルブレーキは先端部が横に広がったタイプと円形に近いタイプとが付属、選択して使用できます
・ 防盾内側の砲身基部及び砲尾部分が再現され、閉鎖器は開閉状態が選択できます
・ 砲身は完成後も上下に可動式とすることが可能です
●砲架部が再現され、昇降ハンドル、砲手席、照準器などがパーツ化されています
・ 照準器はクリアーパーツとなっています
●戦闘室は、操縦席部分と天板を除いて一体成型されています
・ スポンソン下部を再現するパーツが用意され、車内部分に存在する無線器も付属しています
・ 装填手、操縦手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
●車長キューポラは、車体天板とは別パーツとなっています
・ ペリスコープはクリアーパーツが付属
・ 砲隊鏡パーツが付属しています
・ 車長ハッチは別パーツで開閉状態が選択できます
・ また、車長ハッチ前部の砲隊鏡用の小ハッチも別パーツで、開閉状態が選択可能
●リモコン機銃は、機銃架が5パーツで構成、機銃は2パーツで構成されています
・ 防盾はプラパーツで、薄く成型されています
・ 機銃は通常型を再現、銃口部分は開口処理済みです
●車体前面上部は一体成型となっています
・ 左右のブレーキ点検ハッチは別パーツです
・ 予備履帯固定具は、プラパーツとエッチングパーツとの選択式です
●エンジングリル部は、左右の点検ハッチ、吸気口部分が別パーツとなっています
・ 右側の点検ハッチは把手が増設された状態を再現
●車体下部は、バスタブ式に一体成型され、後部パネルは別パーツです
・ 各ボギー式サスペンションユニットは4パーツで構成(全8ユニット)
・ 転輪は左右分割式で、ハブキャップは別パーツです
・ 誘導輪はパイプ式と鋳造式の2タイプが付属しており、鋳造式の内側のリム部にはエッチングパーツが付属しています
・ 上部転輪はリブ付きのタイプとリブ無しのタイプとが付属、選択して使用します(リブの有無は生産時期によるものでは無いようです)
・ 排気管は横方向に4分割式で、排気口部分は別パーツ、先端部は開口処理されています
●履帯は、1枚ずつが分割された接着連結式履帯が付属しています
・ 表面部に滑り止めパターンが付いた後期型履帯を再現
●左右のフェンダーは、それぞれフェンダー本体、前後のマッドフラップの3分割式です
・ フェンダー裏面の構造も再現
・ 各車載工具類は、固体具のクランプなども一体成型となっています
・ エンジンの吸気口のカバーはエッチングパーツ
●シュルツェンは、プラパーツによるシュルツェン架と、アルミ板で表現されたシュルツェン本体とで構成されています
・ シュルツェン架は横のフック部分と、車体とを繋ぐステーで構成、その薄さが表現されています
●ペリスコープ、照準器などを再現するクリアーパーツが付属
●吸気口カバー、工具固定具の一部、エンジングリルのスリットなどを再現するエッチングパーツが付属しています
●「4号突撃砲 中期生産型」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる5種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 所属不明 (オストプロイセン / 1944年)
・ SS第10戦車師団 「フルンツベルグ」 (タルノポリ / 1944年)
・ SS第17装甲擲弾兵師団 「ゲッツ・フォン・ベルリンゲン」 (ノルマンディ / 1944年)
・ 装甲教導師団 (ノルマンディ / 1944年)
・ SS第17装甲擲弾兵師団 「ゲッツ・フォン・ベルリンゲン」 (ノルマンディ / 1944年)
●説明書の塗装例の基づく、国籍マーク、車体番号、パーソナルネームなどを再現したデカールが付属
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製
●2012年 一部新金型