U.S. ジープ ウイリス MB
「U.S. ジープ ウイリス MB (プラモデル) (タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.219 )」です
●第2次世界大戦時におけるアメリカ軍の小型汎用4輪駆動トラック「ウイリス MB ジープ」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●小型汎用車というジャンルを確立し、連合軍将兵の足となった「ジープ」を再現、小型の車体に機動性に優れた足回りを持ち、機能美に溢れた独特の姿が表現されています【 「ウィリス MB ジープ」について 】
●第2次世界大戦がヨーロッパで勃発すると、アメリカ陸軍は来るべき参戦を考慮し、各種兵器、車輌の開発を進めました
●アメリカ軍は、ドイツ軍の機動力による電撃戦の戦果に注目、新たなる軍用車両の必要性を痛感します
●一方アメリカは、モータリゼーション発祥の地であり、優秀な自動車メーカーが数多く存在し、軍は機動力の高い小型の汎用偵察車の開発を各メーカーに指示、採用は入札方式で行なわれることとしました
●この車輌の当初の性能要求は、自重590kgの4輪駆動車で、開発の期間は1940年7月11日から9月23日という極めて短期間であり、結局その入札に参加したのは「バンタム」社の一社だけでした
●自動車メーカーとして弱小の「バンタム」社は、社運を掛けて昼夜兼行で開発に取り組み、軍が要求した期間中に試作車を納入、ただし、試作車の車重は940kgとかなり超過していました
●この試作車は、過酷なテストを繰り返しながら「バンタム」社によって手直しが行なわれ、結果的には軍が満足する好成績を発揮、この試作車を元とした先行量産型700両が「バンタム」社に発注されました
●しかし、大量生産車輌を、当時弱小メーカーであった「バンタム」社の一社に任せるには心許なく、軍は「ウィリス」社と「フォード」社に「バンタム」社の試作車の図面を渡し、各社独自の車輌の開発を行なうように命じています
●その結果、「バンタム」社の車輌「バンタム BRC」、「ウィリス」社の車輌「ウィリス MA」、「フォード」社の車輌「フォード GP」の3車輌が誕生し、それぞれが1500両生産され、アメリカ軍、そしてイギリス連邦軍やソ連軍に供与され、実際の戦場において試験運用されることになります
●この小型汎用車は、戦場での評価などから車種が統合されることになり、「ウィリス MA」をベースとして「フォード GP」のフロントグリルデザインを採用した「ウィリス MB」が誕生、本格的な量産型として決定され、生産設備の整った「ウィリス」社と「フォード」社での生産が開始されました
・ 「フォード」社が生産したタイプは「フォード GPW」と呼ばれ、外観上は「ウィリス MB」とほとんど変わりません
●「ウィリス MB」は、愛称として「ジープ」と呼ばれ、大戦中に64万両余りという膨大な量がつくられ、連合軍兵士の足として輸送、偵察、連絡、搬送などあらゆる任務をこなし、連合軍の勝利の一因を作ったとされています
●また、同車の基本コンセプトは戦後の各国の軍用車両の開発にも大きな影響を与えており、同種の車両が数多く開発、生産され、現在にも受け継がれています【 「U.S. ジープ ウイリス MB」のキット内容について 】
●このアメリカ軍の小型汎用4輪駆動トラック「ウイリス MB ジープ」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●タミヤらしい造形力により「ウイリス MB ジープ」をシャープかつ表情豊かに再現、ボディ構成、フロントグリルのプレス模様、そしてソフトスキン車両ならではの各部の薄さなど、同車の特徴と、実車が持つ雰囲気が表現された内容となっています
●また、同社MMシリーズの美点として組み易さが考慮されており、模型としてリアルに実車を表現しながらもパーツ数は抑えられ、「ウィリス MB ジープ」の魅力を比較的容易に感じ取ることができるでしょう
●バンパー部分は、通常のタイプと牽引用の「トウバー」を装着したタイプとを選択できます
●「ウイリス MB ジープ」は、シャーシ、車体、フロントシールド、エンジンの4ブロックで構成されています
●シャーシのメインフレームは一体成型となっており、前部バンパーは別パーツです
・ リーフ式サスペンションは各1パーツで構成、ショックアブソーバーが一体成型されています
・ 前後のデファレンシャルは、ドライブシャフトも合わせて一体成型となっています
・ タイヤは、タイヤ本体、裏面内側の2分割式です
●車体は、車体内部、フロントグリルも含めて一体成型され、ボンネット、後部パネルは別パーツとなっています
・ 運転席部分の各種レバー類、消火器がパーツ化
・ 座席はタミヤらしい素材感の在る造形となっています
・ メーター類は、モールドにて再現
・ ボンネットは開閉状態が選択できます
・ バンパー部に装着させる「ワイヤーカッター」を再現したパーツが付属、その装着の有無が選択できます
・ 前照灯のガラス部はクリアーパーツとなっています
・ 牽引用の「トウバー」が付属、バンパーと交換することが可能です
●フロントシールドは、枠の部分が成型色パーツ、ウィンドー部がクリアーパーツとなっています
・ フロントシールドは、上下方向に可動します
・ シールド内側のワイパー駆動部、ライフルラックがパーツ化
・ ライフルラックには「M1 ガーランドライフル」が一体成型されています
●エンジンは、4パーツで構成されています
・ エンジンルーム内部のバッテリー、ラジエターなどがパーツ化
●荷台部に装着する「M1919A4機関銃」が付属、装着の有無が選択できます
・ 機銃架は2分割式です
・ 「M1919A4機関銃」は1パーツで構成され、放熱口などが細かく再現されています
・ 弾薬箱は3パーツで構成
●前照灯のガラス部、フロントウィンドーを再現するクリアーパーツが付属
●ドライバーを再現したフィギュアが1体付属しています
・ 運転席に座って、右手をハンドルに、左手を車体に置き、若干左を向いたポーズとなっています
・ 服装は、「M1941フィールドジャケット」を着用、布製レギンスを履いています(この服装は、大戦中期頃までの軍装とされますが、大戦後半においても見受けられました)
・ 服の皺の表現はスケールに沿っており、服の縫い目やレギンスの紐などのディテールがシャープに彫刻されています
・ フィギュアは、頭部、胴体、両腕、両足のパーツ構成です
●マーキングは、アメリカ軍の5種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第5機甲師団 第95機甲野戦砲兵大隊 管理中隊 4号車 (ノルマンディー / 1945年)
・ 前進地区兵站地帯 第3886輸送軍団 トラック中隊 2号車 「レッドボール急行参加部隊」
・ 第7機甲師団 第814戦車駆逐大隊 偵察中隊 22号車
・ 第2歩兵師団 第38歩兵連隊 本部中隊 本部小隊 連絡班17号車 (チェコスロバキア / 1945年5月)
・ 第5軍 第101憲兵大隊 C中隊 1号車 (イタリア / 1945年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊番号、車体番号、憲兵表記、車台番号などを再現したデカールが付属しています
・ 装備される消火器などのマーキングを再現したデカールも含まれています
●1997年 完全新金型