侍弓兵 (戦国武者)
「侍弓兵 (戦国武者) (プラモデル) (ズベズダ (Zvezda) ART OF TACTIC No.6404 )」です
●「侍弓兵 (戦国武者) 」です
●日本の戦国時代における弓を射る武士5体を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット 【 「弓兵」について 】
●戦国時代で使用された武器は、「槍」「弓」「鉄砲」の3種の主要武器と、「薙刀」や接近戦で用いられる「長刀」「短刀」類が存在していました
●それぞれの武器は長所と短所とがあり、その長所を活かすことと短所を補うために、合戦時には単一の武器のみを装備する兵士で編成されることはなく、各種の武器が用いられています
・ 「槍」「弓」を上回る長所を持っている「鉄砲」は、これのみの編成が望まれましたが、当時の「鉄砲」は極めて高価な武器であり、費用の面から全面装備には程遠いものがありました
●「弓」は、戦国時代前期における長射程兵器として広く使われ、集団による「弓」の射撃により濃密な火網を形成、突進してくる敵兵に対して最大の防御を誇りました
●しかし、その火網を一旦突破されると「槍」「刀」という近接武器に対しては脆弱であり、この「弓」の集団運用は「槍」で武装した「足軽」集団との連携が必須となりました
●戦国時代後半になると「鉄砲」が集団運用されるようになり、「弓」の代わりとしても使われました
●ただ、当時使用された「鉄砲」は、「弓」よりも命中精度に優れるものの再装填まで30秒ほどの時間が必要であり、その上、武器としての価格が極めて高いために、「弓」も使用され続けています
●一方、合戦時には専業の武士である「上級武士」、農業との兼業となる武士である「足軽(下級武士)、そして農民徴用の「雑兵」という3種の兵士が集められて兵士数を充足、戦いに望みました
●日本の戦国時代の特徴として、「上級武士」(もしくは団)が抱える「足軽」「雑兵」は一つのピラミッド構造を形成し、その「上級武士」は下層への命令を行うだけではなく、その下層への支配権も持っていることでした
・ この「上級武士」は、村や集落の有力者(豪族)の一族であり、「足軽」「雑兵」はその村や集落から抽出された者で構成されているという事情からです
●このため、「上級武士」は大名やその家臣団から指揮を受けるものの、何らかの事情で大名が倒されたり、指揮が行えなくなると、戦う理由はなくなって合戦を放棄、指揮する「足軽」「雑兵」を率いて地元へと帰還しました
●合戦の結果、その領地の支配権が他の大名へと移ると、「上級武士」ごとその村や集落は新たな大名の支配権に入るというシステムでした
・ ただし、これは基本的なシステムであり、新たな大名を拒否して戦いへと発展した例もあります
●しかし、「上級武士」は、合戦で活躍すれば多くの報酬と、領地の拡大を得ることができ、更には大名の家臣団への編入など武士としてのステイタスの向上が約束されていました
●このため、「上級武士」は、「足軽」「雑兵」を束ねる指揮官としての役割と、自身の立身出世を掛けて戦いに挑んでいます
・ 「足軽」「雑兵」も活躍により、上位の役職へと出世することが出来ました
●「上級武士」は、専業の武士であることから武術訓練を充分に重ねており、「槍」「弓」「刀」はもちろん、「鉄砲」や騎馬の扱いにも慣れていました
●合戦時の「上級武士」は、それぞれが得意とする武器で武装していましたが、従卒が控えている関係で個人で全ての武器を持ち歩く必要はなく、必要に応じて武器を使い分けていたようです【 「侍弓兵 (戦国武者)」のキット内容について 】
●この弓で武装した上級武士を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ミニスケールのフィギュア造形に高い技術力を持つズベズダ社により戦国武者を再現、プロポーション、具足等のディテール、顔の造形などが豊かに表現された内容となっています
・ ディテールに関しては、インジェクションキットとしては現在において最良のものであり、当時の武者の細かな具足類がシャープ且つ繊細に再現されており、ミニスケールフィギュアが持つ楽しさと、可能性とを感じ取ることができるでしょう
●ズベズダ社が展開する戦国時代のボードゲーム(ウォーゲーム)「ART OF TACTIC」の駒(ユニット)としても使用することが考慮されており、専用の展示台などが付属しています
●フィギュアは、5体がセットされています
●各フィギュアのモールドは非常にシャープで、具足(甲冑)などの各種装備品は立体感在る造型となっています
●各フィギュアの服装は、着物の上から「胴」「草摺」「籠手」「臑当」「大袖」などの具足を付け、「兜」を被った姿となっています
・ フィギュアの2体は、「兜」を装着していない無帽の姿です
・ 腰には「刀」を差しています
●フィギュア固定用の小型のベースが付属
●各フィギュアに取り付ける所属武将を示す旗が10本付属しています
・ 旗は黄色の成型ランナーによる5本と、赤色の成型ランナーによる5本となっています
・ 旗に表記される戦国武将の家紋(織田家、武田家)を再現したデカールが付属しています
●「ART OF TACTIC」のゲーム利用として5体をまとめて配置するベースが付属しています
●ウォーゲーム時に使用する「侍弓兵」のスペックを表示したカードと、ベースに装着させるゲーム用の表示の旗のパーツが付属しています【 「侍弓兵 (戦国武者)」のフィギュアのポージングについて 】
●フィギュアの内容
・ フィギュアの1体は、立った姿勢で、正面に向かって弓を射ようとしているポーズ
・ フィギュアの1体は、立った姿勢で弓に矢をセットしているポーズです
・ フィギュアの1体は、片膝を付いた姿勢で、上方に向けて弓を射ようとしているポーズです
・ フィギュアの2体は、立った姿勢で、弓を射るポーズとなっています(2体同じフィギュアです)
※弓を上方に向けて射っているポーズは、敵を狙ったものではなく、集団運用により弓の火網を形成している状態を表しています(上方の敵を狙っている場合もありますが)【 「侍弓兵 (戦国武者)」のパッケージ内容 】
・ 侍弓兵 ×5
・ 旗指物 ×10 (赤×5 黄×5)
・ デカールシート ×1枚
・ 旗 (ART OF TACTIC コマ用) ×1
・ 矢 (ART OF TACTIC コマ用)
・ ベース(小) ×5
・ ベース(大) ×1
●2013年 完全新金型
-----------------------------------【 「侍弓兵 (戦国武者)」のワンポイント 】
●パーツ素材は、ミニスケールのフィギュアに多用されているビニール製ではなく、通常のプラスチック製となっています