ドイツ L1500S LLG 消防車
「ドイツ L1500S LLG 消防車 (プラモデル) (ICM 1/35 ミリタリービークル・フィギュア No.35526 )」です
●「ドイツ L1500S LLG 消防車」です
●第2次世界大戦時におけるドイツの消防車「メルセデス・ベンツ L1500S LLG」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●ドイツ軍の重兵員車「メルセデス・ベンツ L1500S」をベースとした消防車「メルセデス・ベンツ L1500S LLG」を再現、ボックス型のキャビンを持ち、梯子などの救命装備を搭載した独特の姿を再現した内容となっています【 「メルセデス・ベンツ L1500S LLG」について 】
●ドイツ軍は、1935年の再軍備化に伴い、軍備を大幅に拡張、軍の機械化を図るために民間用として生産された車輌を大量に徴用しました
●しかし、このような雑多な車輌は整備上の問題点を生み、そして野戦用としては性能的に貧弱であったため、統制的に車両を規格化し、その規格に基づいて車両を生産、整備するという「アインハイツ計画」が立案されます
●この「アインハイツ計画」では、各車輌を乗用車、兵員車、トラックなどの種別ごとに分け、更にその種別の中も軽、中、重の3タイプに区分され、開発と生産が行われ、これらの車両は「統制型車両」と呼ばれました
●ところが、「アインハイツ計画」は平時に立案された関係から、「統制型車両」の各車輌は贅沢な造りとなっている場合が多く、生産コストも割高となっていました
●そこで、1940年に「シェル計画」が立案、この計画では戦時に則した基準で製造された車輌へと変更され、低コストで整備性に優れた車輌が生み出されます
●人員を輸送する車両として設けられた「兵員車」はのカテゴリーでは、その「重」クラスを「メルセデス・ベンツ」「シュタイヤー」「フェノーメン」の3社が担当、このクラスの車両は1.5tトラックのシャーシがベースとなっていました
●「メルセデス・ベンツ L1500」は、1941年から生産が開始された「メルセデス・ベンツ」社の重兵員車で、2600cc、60馬力のエンジンを搭載、乗員を含めて9名の人員を輸送する能力を持っていました
●同車は、野戦での使用を前提としていることから4輪駆動型の「L1500A」が多くを占め、後輪駆動型の「L1500S」は比較的少数の生産にとどまっています
●この「メルセデス・ベンツ L1500S」をベースとした派生車両の一つが「消防車型」であり、オリジナルではオープン式でだった形状をボックス型の密閉キャビンへと変更、夜間作業用のサーチライトや救命作業用の梯子などが装備されました
●同車は、連合軍機の空襲に曝されていた各都市の消化活動の要として活躍、消防隊の主要装備車両として激務に投入されたのでした
【 「ドイツ L1500S LLG 消防車」のキット内容について 】
●このドイツの消防車「メルセデス・ベンツ L1500S LLG」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●ICM社の1/35シリーズのフォーマットに則り、細分化されたパーツ構成と繊細なモールドにより「メルセデス・ベンツ L1500S LLG」を再現、ソフトスキン車両としての造りの細かさと民間用車両の緩やかなラインを描くシルエットを表現した内容となっています
●キットは、ICM社製「ドイツ L1500A (Kfz.70) 中型4輪 兵員輸送車」をベースとして、「消防車型」を再現するために、キャビン部、タイヤを新規パーツへと変更、梯子やトレーラーなどを追加したバリエーションキットとなります
●「メルセデス・ベンツ L1500S LLG」は、「シャーシ」「エンジン」「ボンネット」「キャビン」「トレーラー」の5ブロックで構成されています
【 シャーシ 】
●シャーシのメインフレームは縦と横のフレームを組み合わせる方式となっています
・ リーフ式サスペンションは各1パーツで再現
・ 前部のステアリングゲージは6パーツ、後部のディファレンシャルは2パーツで構成されています
・ ステアリングは固定式です
・ シャーシ側面に装備される消防用ホースが付属、ホースは左右分割式です
●タイヤは、ホイール部分とゴムの部分の分割式で、ゴムの部分はラバー製です
【 エンジン 】
●エンジンは17パーツにより、発電機、冷却ファン、ファンベルトなどが細かく再現されています
・ ラジエターは前後分割式で、配管は別パーツとなっています
【 ボンネット 】
●ボンネットは縦方向に5分割式となっており、フロントグリルとフェンダーは別パーツです
・ ボンネット部は実車に沿ったパーツ構成で、側面パネルを跳ね上げた状態とすることができます
・ フロントグリルにはメッシュ状のモールドが彫刻、特徴的な「メルツェデス・ベンツ」のマークが彫刻されています
・ 前照灯は前後分割式で、前部のガラス部はクリアーパーツです
・ 車幅ポールがパーツ化
【 キャビン 】
●キャビンは、各パネルを貼り合せる箱組み方式です
・ 側面のドアはモールドで再現
・ キャビン後部の収納庫は、各パネルに一体成型されています
・ 各ウィンドーはクリアーパーツです
・ ワイパーは別パーツにて再現
・ 各部に装備されるサーチライトは前後分割式で、前部のガラス部はクリアーパーツとなっています
・ 梯子は個別にパーツ化されています
●キャビン内部が再現されています
・ 座席は、前部1列と中央部のベンチシート、後部フェンダー上の小型のベンチシートが再現
・ 運転席部分は各レバー、ペダル類がパーツ化されています
・ メーター類はデカールで再現
●フロントウィンドーは枠の部分は成型色パーツ、ウィンドーはクリアーパーツとなっています
・ ワイパーは枠のパーツに一体成型されています
・ 運転席側の枠は別パーツで、開閉状態が選択できます
【 トレーラー 】
●トレーラーは、シャーシ部分と本体とで構成されています
・ シャーシは一体成型で、牽引装置、車軸部などは別パーツです
・ タイヤはホイール部分とゴムの部分の分割式で、ゴムの部分はラバー製です
・ 本体は各パネルを貼り合せる箱組み方式です
・ 後部のドアはモールドにて再現
●前照灯、サーチライトのガラス部、各ウィンドーを再現するクリアーパーツが付属しています
【 塗装とマーキング 】
●「メルセデス・ベンツ L1500S LLG」のマーキングとして、ドイツの消防隊仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ ドイツ国内 (1941年)
・ ドイツ国内 (1942年)
●説明書の塗装例に基づく、消防隊表示、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
●2013年 一部新金型