ドイツ フィアット 500 トッポリーノ 乗用車 + IF8型 トレーラー & 兵士2体 北アフリカ
「ドイツ フィアット 500 トッポリーノ 乗用車 + IF8型 トレーラー & 兵士2体 北アフリカ (プラモデル) (ブロンコモデル 1/35 AFVモデル No.CB35156 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍仕様のイタリア製の小型スタッフカー「フィアット 500 トッポリーノ」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●当時のイタリアの大衆車の代表的な存在である「フィアット 500 トッポリーノ」を再現、イタリア車らしい小型で流れるようなフォルムが表現されています【 「フィアット 500 トッポリーノ」について 】
●ヨーロッパでは、1920年代後半から1930年代前半にかけてモータリゼーションが発達、自動車メーカーが多く設立され、自動車、トラックが生産されましたが、その普及は富裕者層がメインで、まだまだ一般的とは言えませんでした
●そこで、各自動車メーカーは1930年代中頃から大衆向けの小型車を発表、その結果益々モータリゼーションの発展が促されてました
●イタリアの「フィアット」社は、大衆車として1000ccクラスの小型車「フィアット 508 バリッラ」を1932年に発表、同車は低価格と高性能から好評を博します
●「フィアット」社では更なる販路の拡大を図って「フィアット 508 バリッラ」の廉価型として500ccクラスエンジンを搭載した「フィアット 500」を1936年に発表しました
●この「フィアット 500」は、2人乗りの小型車で、569ccの13馬力のエンジンを搭載、究極の小型化と軽量化が進められましたが、車としての基本性能は維持するように設計、更には「フィアット 508 バリッラ」よりも先進的な技術も取り入れられ、耐久性と信頼性とが確保されていました
●運転者の足が収まるように、そのスペースを確保するためエンジンは前輪から突き出るように配置、ラジエターはエンジン上部に装備されるという変則的なレイアウトとなっています
●同車は、その低価格から大ヒット作となり、大衆へと自動車を普及させることに成功、イタリアの国民車的存在となり、1948年のマイナーチェンジ版の生産開始までに約12万2000台が生産されました
●また、小型車としての軽快さと愛らしい姿から「トッポリーノ(はつかねずみ)」という愛称が付けられ、絶大な人気を得ています
●この「フィアット500 トッポリーノ」はその普及率の高さからスタッフカーとして軍でも使用されており、イタリア軍のみならずドイツ軍でもその姿が見られました
【 「ドイツ フィアット 500 トッポリーノ 乗用車 + IF8型 トレーラー & 兵士2体 北アフリカ」のキット内容について 】
●このドイツ軍仕様のイタリア製の小型スタッフカー「フィアット500 トッポリーノ」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ブロンコ社のディテール表現力と高い成型力により「フィアット500 トッポリーノ」を再現、小型のソフトスキン車両として同社キットとしてはパーツを抑えながらも、細分化されたパーツ構成と細かな彫刻により「フィアット500 トッポリーノ」のフォルムとディテールとを再現した内容となっています
●「フィアット 500 トッポリーノ」のハードトップ型が再現されています
●「フィアット 500 トッポリーノ」に搭乗するドイツ・アフリカ軍団兵士フィギュア2体と、ドイツ軍の歩兵用カート「IF8」が付属しています
●「フィアット500 トッポリーノ」は、「シャーシ」「エンジン」「内装」「ボディ」の4ブロックで構成されています
【 シャーシ 】
●シャーシのメインフレームは、前輪のアーム部分も含めて一体成型となっています
・ 前輪のリーフ式サスペンションは取り付け基部も含めて一体成型、後輪のサスペンションは各1パーツで構成
・ 後部のディファレンシャルは3分割式
・ 前輪のステアリングアームは3パーツで構成され、前輪のステアリングは可動式です
・ タイヤは一体成型で、ハブキャップ部は別パーツとなっています
【 エンジン 】
●エンジンは18パーツでr構成され、エンジン本体の他に、ラジエター、シリンダーヘッド、冷却ファン、ファンベルトなどが細かく再現されています
【 内 装 】
●内装は、フロアパネルパーツをベースとして座席、運転装置、メーターパネルなどを取り付ける構成となっています
・ 座席は各1パーツで再現
・ ハンドル、変速レバー、各ペダルがパーツ化
・ 各メーター部分を再現するデカールが付属しています
【 ボディ 】
●ボディはフェンダーも含めて一体成型となっています
・ ドアは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ フロントグリル部は別パーツで、グリル部分のラインが繊細に彫刻されています
・ ラジエターグリル部は別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 各ウィンドーはクリアーパーツです
・ ドアのウィンドーは前部を開けた状態と、閉じた状態とを選択できます
・ ワイパーはエッチングパーツにより再現
・ バンパーは、左右に分割されたタイプと全面一体化タイプとを選択できます
・ 車幅ポール、ノテックライト、フロントグリル固定具などがパーツ化
・ 前照灯は管制スリット部分が2タイプ付属しており、選択して使用します
・ 尾灯は、1灯タイプ、2灯タイプ、箱型の車間表示灯の3タイプが付属、選択して使用します
・ 予備タイヤは2輪式と1輪のみの状態を選択できます
●ルーフ部分に装備されるジェリカンラックが付属しています
・ ラックはプラパーツとエッチングパーツで構成
・ ラックに収まるジェリカン(×2)が付属
●ナンバープレート、フロントグリルの固定具、各部のディテールなどを再現するエッチングパーツが付属しています
●各ウィンドーを再現するクリアーパーツが付属
【 歩兵用カート「IF8」 】
●ドイツ軍の歩兵用カート「IF8」が付属しています
・ カートのフレーム部分は各ブロックごとにパーツ化され、カートのボックス部分はエッチングパーツとなります
・ タイヤは各1パーツで構成
・ カート上部のカバーを再現したパーツが付属
【 フィギュア 】
●ドイツ・アフリカ軍団の兵士を再現したフィギュアが2体付属しています
・ 戦線後方においてリラックスしたシーンが表現されています
・ 服装はドイツ・アフリカ軍団兵士の代表的な姿となっています
・ 服の皺の表現はスケールに沿っており、服の縫い目などの細部は繊細な彫刻でモールドされています
・ フィギュアは、頭部、胴体、両腕、両足のパーツ構成です
・ アクセサリーパーツとして「MP40サブマシンガン」(×1)などが付属
■各フィギュアのポージングについて
●フィギュアの1体は操縦手で、運転席に座り、ドアを開けているポーズです
・ 服装は、シャツに半ズボンを着用、短靴を履き、熱帯規格帽を被った姿です
●フィギュアの1体は、車外に出て立ち、ルーフ部分に手を置いているポーズとなっています
・ 服装は熱帯野戦服を着用、熱帯ブーツを履き、熱帯規格帽を被った姿です
【 塗装とマーキング 】
●「フィアット500 トッポリーノ」のマーキングとして、3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ アメリカ軍捕獲車両
・ ドイツ軍車輌 (ドイツ・アフリカ軍団)
・ ドイツ軍車輌 (衛生部隊所属)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、赤十字マーク、軍団マーク、ナンバープレート、輸送表記などを再現したデカールが付属しています
●2013年 完全新金型
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【 「ドイツ フィアット 500 トッポリーノ 乗用車 + IF8型 トレーラー & 兵士2体 北アフリカ」のワンポイント 】
●キットは、イタリアの乗用車「フィアット500 トッポリーノ」を再現したものであり、同車はフランスで「シムカ 5」という名称でノックダウン生産(基本の仕様はほぼ同じ)が行われました
●タミヤ社製「ドイツ軍 スタッフカー シムカ 5」はこの「シムカ 5」をキット化したもので、このキットとの違いが気になるソフトスキン車両ファンも多いでしょう
●以下に各キットの特徴を示しておきます
●タミヤのキットは、タミヤMMシリーズテイストに溢れ、パーツが少ない上に作り易く、タミヤらしいモールドのキレにより、気軽に「シムカ 5」の魅力が楽しめます
・ タミヤのキットはキャンバストップ型が再現されており、内装や装備品に凝ることができる一方で、塗装を行う手間が或る程度発生します
●ブロンコの本キットは、これもブロンコらしい細かなパーツ構成により、細部まで「フィアット500 トッポリーノ」を再現していますが、同社キットとしては比較的パーツ数が抑えられています
・ キットはハードトップ型が再現されています
・ ブロンコらしく、ワイパー、ナンバープレートなどの細かな部分を再現するためのエッチングパーツが付属しており、製作自体はタミヤのキットより難しくなります
・ また、尾灯やバンパーなど選択パーツが多く用意されており、様々なタイプへの変更も可能となっています
・ タミヤのキットではドライバーのフィギュアが1体付属しているのみですが、本キットではフィギュア2体、歩兵用カート、ジェリカンなどのアクセサリー類が多く含まれています
・ ただし、このようなキット内容により価格自体はタミヤのキットより高価となっているのも事実です
●それぞれ特徴を持ったキットですので、ユーザーの模型テイストや表現したい場面に合わせてキットをチョイスしましょう(作り比べも興味深いですね)