ソビエト T-64A 主力戦車 Mod.1981
「ソビエト T-64A 主力戦車 Mod.1981 (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.01579 )」です
●冷戦時代におけるソ連軍の主力戦車「T-64A」の「1981年型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●後のソ連軍の主力戦車の基本スタイルを確立した戦車である「T-64A」の「1981年型」を再現、低シルエットのコンパクトな車体及び砲塔に、大口径の「125mm滑腔砲」を搭載したソ連独特のフォルムが表現されています
●トランペッター社製「ソビエト T-64B 主力戦車 Mod.1975」をベースとして、「T-64A」を再現するために、砲塔、エンジンデッキを変更、スモークディスチャージャーなどの新規パーツを追加したバリエーションキットとなります【 「T-64A」について 】
●ソ連軍は1950年代に、第2次世界大戦末期に開発された「T-44」をベースとした汎用戦車「T-54/55 」を開発します
●この「T-54/55」は、その性能と生産コストの低さから大ベストセラーとなり、ソ連やワルシャワ条約軍だけでなく、ソ連の友好国を中心に広く運用されました
●1960年代前半には、「T-54/55」の火力強化型となる「T-62」が登場、これは基本的に「T-54/55」の拡大型であり、基本設計自体には変化がありませんでした
●さらに、このような「T-54/55」「T-62」とは全く次元の異なる戦車の開発が行われ、1966年に「T-64 戦車」として制式化されます
●「T-64」は、西側ではまだ試作段階であった複合装甲をいち早く採用、「115mm滑腔砲」や「自動装填装置」などの新技術が取入れられています
●しかし、この「T-64」は先進的な技術を採り入れたために、故障やそれに伴う改修が頻繁に行われることになります
●1969年には主砲を「125mm滑腔砲」へと変更、事故の多かった自動装填装置も改良型へと変更した「T-64A 戦車」が登場します
●この「T-64A」は、ソ連軍が戦車に求める、コンパクトかつ防御力に優れた車体に、大口径砲を搭載するというスタイルを確立、同車の基本的構造はそのまま後の「T-72」や「T-80」、そして「T-90」といった戦車に引き継がれており、1970年代以降のソ連軍戦車を代表する形となりました
●「T-64A」に続き、この改良型である「T-64B 戦車」が1970年代後半に登場、同車を含めた「T-64」シリーズは合計12,500両程度が生産されましたが、高コストと機密保持の観点から、ソ連軍兵器としては珍しく他国への輸出は行われていません
●これに対して、輸出用とソ連軍内での戦車の配備数を増加させるために生産されたのが「T-64A」の廉価版というべき存在である「T-72」で、同車は東側諸国を始め、中東地域の国家にも積極的に輸出が行われました
●その後、「T-64」は発展型となる「T-80 戦車」へと移行、優れた能力を持つと言われる「T-80」の実態は現在においてもまだ未知数のままです
●「T-80」の配備と平行しながら、「T-64」は改良が行われつつ運用が続けられており、現在においてもロシア軍とウクライナ軍で主力戦車として運用されています【 「ソビエト T-64A 主力戦車 Mod.1981」のキット内容について 】
●このソ連軍の主力戦車「T-64A」の「1981年型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●車体下部、砲塔上部、エンジングリルなどは一体成型としながらも、ディテール表現のために車体各所のパーツを細分化したパーツ構成で「T-64A」を再現、メリハリの効いた車体ディテールを再現した内容となっています
●「T-64A 1981年型」は、「砲塔」「車体」「左右フェンダー」の4ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●砲塔は、単純形ながら、複雑な表情を見せる独特の形状を再現、その表面にはソ連軍戦車特有の微妙な凹凸パターンが彫刻されています
●「125mm 滑腔砲」は、上下分割式で、砲口部分は別パーツとなっています
・ 防盾は、防塵カバーが付いた状態が再現されており、仰角の異なる2種類のパーツが付属、選択して使用します
・ 防盾前部のリング部分はエッチングパーツとなっています
●砲塔は上下分割式で、これに砲塔周囲の各装備品を取り付けます
・ 砲塔表面には鋳造肌がモールドされています
・ 車長ハッチ、砲手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 対空機関銃は機銃架も含めて16パーツで構成されています
・ スモークディスチャージャーは個別にパーツ化
【 車 体 】
●車体は、ソ連戦車独特の低いシルエット、車体床面の複雑な形状、そして「T-64」の独自の下部転輪などが豊かに表現されています
●車体はベースとなる車体下部パーツに車体上部の各パネルを貼り合せます
●車体下部はバスタブ式に一体成型されています
・ サスペンションアームは別パーツです
・ ショックアブソーバー、ダンパーがパーツ化
・ 転輪は左右分割式で、ハブキャップは別パーツです
・ 車体前部のドーザーブレード用の台座は別パーツとなっています
●車体上部は、前部パネルとエンジンデッキパネルとの分割式です
・ 操縦手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ エンジングリルのメッシュを再現するエッチングパーツが付属
・ 前照灯のライトガードは一体成型によりフレーム形状が表現されています
・ 前照灯のガラス部を再現するクリアーパーツが付属しています
【 フェンダー 】
●フェンダーは、その特徴的なプレスラインが強めのモールドで彫刻されています
●フェンダーは、前部側面と後部のマッドフラップを除いて一体成型されています
・ サイドスカートは左右各1パーツで再現
・ フェンダー上部の雑具箱及び予備燃料タンクは、本体と後部パネルの2パーツで構成され、上部の配管は別パーツとなっています
【 履 帯 】
●履帯は、プラパーツによる一部連結式履帯が付属しています
・ 上下部分の直線部は繋がった状態、前後の曲線部は1枚ずつが分割されたパーツとなっています
●エンジングリルのメッシュ、各部のディテールなどを再現するエッチングパーツが付属しています
●ペリスコープ、前照灯のガラス部などを再現するクリアーパーツが付属
●車体後部に装備される軟弱地脱出用の丸太を再現したパーツが付属
【 塗装とマーキング 】
●「T-64A 1981年型」のマーキングとして、ソ連軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されており、親衛マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
●「T-62A 1981年型」の完成後のサイズ
・ 全長 : 261mm
・ 全幅 : 105mm
●パーツ数 : 540以上
●2013年 一部新金型