東ドイツ SPW-70 装甲兵員輸送車
「東ドイツ SPW-70 装甲兵員輸送車 (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.01592 )」です
●「東ドイツ SPW-70 装甲兵員輸送車」です
●1970年代から1980年代における東ドイツ陸軍の装輪式装甲兵員輸送車「SPW-70」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●ソ連製の装輪式装甲兵員輸送車「BTR-70」の東ドイツ版となる「SPW-70」を再現、先鋭的な前面形状を持つ車体に、半埋め込み式の背の低い砲塔を装備した独特のスタイルを表現した内容となっています
●トランペッター社製「ソビエト BTR-70 装甲兵員輸送車 後期型」をベースとして、「SPW-70」を再現するために、デカールを変更し、車輪止めを再現したエッチングパーツを追加したバリエーションキットとなります
・ 車輪止めの固定具は、「ソビエト BTR-70 装甲兵員輸送車 後期型」の車体部分にモールドされており、「BTR-70」を再現する場合はこれをカットする方式です【 「SPW-70 装甲兵員輸送車」について 】
●第2次世界大戦の結果、ソ連軍の占領下となったドイツ東部は東ドイツ(ドイツ民主共和国)として独立、ドイツは東西に分割され、東西冷戦下における最前線となりました
●東ドイツは事実上、ソ連の衛星国となりましたが、ドイツの優れた技術力はソ連にとって魅力的かつ欠かせないものであり、その技術力は戦後のソ連に大きな影響を与えています
●東ドイツ陸軍は、戦後11年目となる1956年に創設、以後西側に直接対峙する国として軍備の増強が行われました
●その装備体系はソ連軍を規範としており、ワルシャワ条約機構軍の一員としてそのドクトリンも統一化され、戦車戦力を中心とした編成が採られていました
●このソ連流の作戦方針は、戦車を中心とした機甲兵力により数派に渡る攻撃悌隊を繰り出すことで敵戦線を突破、次々と投入される攻撃部隊が戦線後方へと進出し、敵の反撃の機会を奪うというものでした
●ソ連流のこのような方針は、多くの戦車を必要とし、機甲兵力として多くの装甲兵員輸送車も必要となりました
●東ドイツ軍は、ソ連製の戦車などをライセンス生産することで数を賄う方式を採り、車両、火砲などはほとんどソ連軍と変わらない装備体系となっていました
●装輪式装甲車としては、「BTR-60」シリーズを大量に装備しており、その改良型となる「BTR-70」も東ドイツ軍の名称「SPW-70」として自動車化狙撃兵部隊の主要車両として導入します
●これらの装備により東ドイツは1980年代において極めて有力な戦力を持つ国家でしたが、1990年の東西ドイツ統一により東ドイツは消滅、30万人という兵力を誇った東ドイツ陸軍はドイツ連邦軍に吸収(実際には解隊に近い)され、「SPW-70」などの装備車両もその多くが姿を消しています【 「東ドイツ軍 SPW-70 装甲兵員輸送車」のキット内容について 】
●この東ドイツ陸軍の装輪式装甲兵員輸送車「SPW-70」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●車体の基本躯体は一体成型を多用しながらも、細部に関してはパーツを細分化し、エッチングパーツをセットすることで「SPW-70 装甲兵員輸送車」の車体ディテールを再現した内容となっています
●エンジン以外の車体内部も再現されており、車体ハッチから覗く車体内部の様子など、兵員輸送車ならではの演出も楽しむことができるでしょう
●「SPW-70」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●砲塔は、その円錐形状を再現、砲塔内部の構造も表現されています
●「14.5mm 機関砲」の砲身は上下分割式で、スライド式金型により砲口が開口処理済みです
・ 砲身部の放熱口が彫刻されています
●砲塔の基本躯体は、本体、防盾、防盾外装部の3パーツで構成されています
・ 表面の溶接跡が再現されています
・ 防盾外装部はエッチングパーツとなっています
・ 防盾は完成後も上下可動式とすることができます
・ 砲搭内部が再現され、機関砲、機関銃の機関部、照準器、操作ハンドル、砲手席などがパーツ化されています
【 車体上部 】
●車体上部は、「SPW-70」としての複雑な車体形状を一体成型で再現、表面には溶接跡が繊細なモールドで彫刻されています
●車体上部は、一体成型となっています
・ 乗員ハッチ、兵員ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 前部の視察ハッチは別パーツで、開閉状態の選択が可能、内側のガラス部はクリアーパーツが用意されています
・ 各ペリスコープを再現したクリアーパーツが付属しています
・ エンジングリルのメッシュを再現するエッチングパーツが付属
・ 前照灯、サーチライトのガラス部はクリアーパーツとなっています
・ 側面上部のガンポートはモールドで再現、下部のガンポートの蓋は別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 前部のトリムベーンは、展開した状態と、畳んだ状態とを選択できます
・ 車体後部に付けられたパネルはエッチングパーツにて再現(形状を作るための治具が付属)
・ 車体上部に装備される車輪止め(×4)が付属、エッチングパーツで構成されています
【 車体内部 】
●エンジンルーム以外の車体内部が再現されています
・ 操縦席、兵員室の床面、内部側面、エンジン隔壁がパーツ化
・ 兵員用のベンチシートも詳細に再現
・ 操縦席、助手席は各2パーツで構成
・ 各種レバー、ペダル類が再現
・ メーターパネルはディテールが表現されており、メーター部分を再現するデカールが付属しています
【 車体下部 】
●車体下部はバスタブ式に一体成型され、後面パネルは別パーツです
・ 各サスペンションユニットは細分化されたパーツ構成により、複雑なダブルウィッシュボーン式サスペンションの構造を再現
・ ダンパー、ショックアブソーバーがパーツ化されています
●タイヤはホイール部とゴム部とが別パーツとなっています
・ ゴムの部分はラバー製で、複雑なトレッドパターンが表現されています
・ タイヤは、内蔵させるポリキャップにより可動します
●ペリスコープ、、視察ハッチやライトのガラス部分などを再現するクリアーパーツが付属
●エンジングリルのメッシュ、防盾外装部、車輪止め、各部のディテールなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 塗装とマーキング 】
●「SPW-70」のマーキングとして、東ドイツ軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されており、国籍マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
●「東ドイツ軍 SPW-70 装甲兵員輸送車」の完成時のサイズ
・ 全長 : 218mm
・ 全幅 : 80mm
●全470パーツ