ドイツ 3/4号戦車用 オストケッテ (泥濘地用) 可動キャタピラ
「ドイツ 3/4号戦車用 オストケッテ (泥濘地用) 可動キャタピラ (プラモデル) (リッチモデル 1/35 AFVモデル No.RE30008 )」です
●第2次世界大戦後期におけるドイツ軍の「3/4号戦車車台」用の泥濘地用履帯「オストケッテ」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット【 「オストケッテ」について 】
●東部戦線においてドイツ軍は従来の戦場とは異なるロシアの気候と大地に苦しめられました
●ロシアの大地は雪と雪解けを繰り返すために全体的に軟弱地が多く、雨や雪解けにより泥寧と化し、道路でさえも装輪式車両は通行不能となる状態であり、装軌車でも足周りの抵抗が増え、速度低下などの機動性能への障害が発生しました
●特に、「1号戦車」~「4号戦車」のドイツ戦車は元々が雪上や泥寧地での運用があまり考慮されておらず、その履帯幅も広いものではないため、幅が広い履帯を装備したソ連軍の「T-34」などと比べるとキャタピラ面積の接地圧が高く、泥濘地での機動性能は大きく低下してしまいました
●そこで、「3/4号戦車車台」用の泥寧地用の履帯として開発、支給されたのが「オストケッテ」で、履帯幅を外側に向かって延長、これにより接地圧を低下させる機能を持っています
●この「オストケッテ」は1944年5月頃から部隊への支給が始まり、「3号突撃砲」を中心とした「3/4号戦車車台」に用いられ、機動性能の維持に役立っています
・ 雪上用として開発された、より幅の広い「ヴィンターケッテ」が存在していましたが、同履帯は耐久性が低く、その代わりとして開発されたのが「オストケッテ」です
【 「ドイツ 3/4号戦車用 オストケッテ (泥濘地用) 可動キャタピラ」のキット内容について 】
●この「3/4号戦車車台」用の泥濘地用履帯「オストケッテ」を再現した連結可動式履帯セット
●「3/4号戦車車台」の「40cm幅履帯」の起動輪に装着される、幅が拡張されたシングルピン式履帯「オストケッテ」を再現したキットで、独特の表面のパターン、滑り止めの突起や溝の造形、延長部の肉厚などが繊細なモールドにより再現されています
●履帯を1枚1枚繋ぎ合わせて組み立てていく連結式の履帯パーツセットで、可動式ならではの自然な弛みを表現することができます
●キットは、1枚ずつが分割された連結可動式履帯となっています
・ 事前に履帯ピンの長さをカット、履帯パーツの内側に若干ダボが出るように履帯ピンを突き出して接着し、これによって嵌め込み式に連結する方式です(ボックス裏側の組立て説明をそのまま解釈するとこのようになりますが、実際には履帯パーツを両側のピンで固定する方式とする方が組立てが容易で確実性が増すことでしょう)
・ 両側のピンは、車体側と外側との形状の違いが再現されています
●各履帯(履板)は、履帯本体と両側の履帯ピンパーツで構成されています
●ボックス裏面には、「3号戦車」は片側89枚~90枚、「4号戦車」は片側96枚の使用が表示されていますが、これは実車での使用枚数を示していると思われます
・ 模型に使用する場合は、戦車本体のキットの長さと良く摺りあわせて使用すると良いでしょう
【 「ドイツ 3/4号戦車用 オストケッテ (泥濘地用) 可動キャタピラ」の対応車両 】
・ 「3号戦車」
・ 「3号突撃砲」
・ 「4号戦車」
・ 「4号突撃砲」
・ 「ナースホルン」などの「3/4号戦車車台」系列車両
・ 戦場記録写真を見る限り、「3号突撃砲G型」「4号突撃砲」での使用例が多いようです
【 「ドイツ 3/4号戦車用 オストケッテ (泥濘地用) 可動キャタピラ」の対応キット 】
・ タミヤ社製「ドイツ 3号突撃砲 G型 (初期型)」
・ タミヤ社製「ドイツ 4号戦車 J型」
・ ドラゴン社製「3号突撃砲 G型 後期型 1944年12月生産車」
・ サイバーホビー社製「ドイツ Sd.Kfz.167 4号突撃砲 中期型」
など
【 「ドイツ 3/4号戦車用 オストケッテ (泥濘地用) 可動キャタピラ」のパッケージ内容 】
・ 履帯本体(履板) ×224枚
・ 履帯ピン(内側) ×256本
・ 履帯ピン(外側) ×256本
●2013年 完全新金型