ドイツ グロッサー 770K 高官4輪乗用車 (幌装備)
「ドイツ グロッサー 770K 高官4輪乗用車 (幌装備) (プラモデル) (ICM 1/35 ミリタリービークル・フィギュア No.35534 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツの高官用高級乗用車「グロッサー メルセデス 770K」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「メルセデス ベンツ」のフラッグシップモデルとして第2次世界大戦時のドイツの権威を象徴する存在となった「グロッサー メルセデス770K」を再現、超高級スタッフカーとしての優雅かつ威厳に溢れたフォルムが表現されています
・ 幌を展開した状態を再現しています【 「グロッサー メルセデス 770K」について 】
●自動車メーカーとして最も古い会社の一つである「ベンツ」社は1880年代に創業、ドイツの技術を集約して生み出される自動車は高い評判を獲得し、モータースポーツ界にも参戦、その信頼性は数多い自動車メーカーの中でもトップクラスを誇りました
●「ベンツ」社は自動車、トラックなどのブランド名として1902年から「メルセデス・ベンツ」の名称を使用、1926年には「ダイムラー」社と合併して「ダイムラー・ベンツ」社となりましたが、「メルセデス・ベンツ」のブランド名は残され、その名は会社の名前と間違われる程に定着しています
●第1次世界大戦の敗戦によってドイツでは急激なインフレと不況が襲い、「ベンツ」社も経営危機となり、それが「ダイムラー」社との合併を生むきっかけとなりました
●しかし、1920年代の後半になると、ナチス党の台頭と共に徐々に経済は持ち直すようになり、1930年代前半では西ヨーロッパを中心にモータリゼーションの急速な発展が発生します
●これを受けて「ダイムラー・ベンツ」社は、より高性能で高価な乗用車を発売、ドイツの再軍備化により軍用車両の受注も好調で、同社は増益により数多くの名車を作り出しました
●「ダイムラー・ベンツ」社がその自動車技術を結集し、同社を代表する車として誕生させたのが1930年に発表された初代「グロッサー・メルセデス770K」(正式な名称は「メルセデス・ベンツ770K」)で、同車は皇室向け車両としても日本に納入されています
●1937年にはフルモデルチェンジ版である2代目の「グロッサー・メルセデス770K」が登場、エンジンは初代の200馬力から230馬力へとパワーアップし、そのフォルムも流れるような優美なものへと変化しました
●この2代目「グロッサー・メルセデス770K」は、当時のナチス高官用の車両として珍重され、その優雅かつ威厳のあるフォルムは宣伝や人心掌握に格好の材料となり、各種のパレードなどに多用、ドイツの権威を象徴する車となっています
●「グロッサー・メルセデス770K」は、その用途の関係から防弾設備が施され、その車重は3.5tを超え、生産台数も17台に過ぎませんでした
●そのため、同車はほぼオーダーメイド車両に近く、ユーザーの好みに応じた改装が施された結果、その仕様は各車によって微妙に異なるのが特徴となっています【 「ドイツ グロッサー 770K 高官4輪乗用車 (幌装備)」のキット内容について 】
●このドイツの高官用高級乗用車「グロッサー・メルセデス770K」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ICM社の1/35シリーズのフォーマットに則り、細分化されたパーツ構成により「グロッサー・メルセデス770K」を再現、フロントグリルの細かいパターンや車体表面上のディテールが繊細なモールドで彫刻され、ソフトスキン車両の造りの細かさとそれに相反する同車の迫力あるボディラインを表現した内容となっています
●ICM社製「独 グロッサー770K 高官4輪乗用車 MB社製カバー付」をベースとして、展開した状態の幌を再現した新規パーツを追加したバリエーションキットです
●「グロッサー・メルセデス770K」は、「シャーシ」「エンジン」「ボンネット部」「キャビン部」の4ブロックで構成されています
【 シャーシ 】
●シャーシは、実車の骨太な構造を再現、足周りは細分化されたパーツ構成です
●シャーシのメインフレームは一体成型されており、縦のフレームの一部は別パーツです
・ 後部のデファレンシャルは6パーツで構成されています
・ 前輪のステアリングゲージは、サスペンションも含めて10パーツで構成
・ 前後のショックアブソーバーは個別にパーツ化
・ ステアリングは固定式です
・ 排気管は6パーツで構成
●タイヤは、輪切り状に5分割式となっており、そのトレッドパターンが再現されています
【 エンジン 】
●エンジンは22パーツにより、 発電機、冷却ファン、ファンベルトなどを細かく再現
【 ボンネット部 】
●ボンネットは繊細な彫刻により側面板やフロントグリルのディテールが再現、カット加工によりボンネットを開いた状態とすることができます
●ボンネット部は、フロントグリル、ボンネット両側面の3パーツで構成されています
・ フロントグリル部には繊細のモールドでメッシュ状のパターンが再現
・ ボンネットは、パーツを加工することで、開状態とすることが可能です
・ 側面の把手がパーツ化
・ 各前照灯には、ガラス部を再現するクリアーパーツが用意されています
・ 車幅灯のガラス部もクリアーパーツです
・ フロントグリル上の「メルセデス・ベンツ」のエンブレムは別パーツで、モールドに合わせて開口処理されています
【 キャビン部 】
●キャビン部は、フェンダーとキャビン本体との分割によりそのフォルムを再現、内装も細かく表現されています
●キャビン部は、各パネルを組み合わせる箱組み方式となっています
・ フェンダーは前部と、両側面との3パーツで構成
・ 側面のドアは前後が一体成型されています
・ フロントウィンドーは、閉した状態と開いた状態(若干ウィンドーが見えている状態)とを選択することができます
・ フロントウィンドーは枠の部分が成型色パーツ、ウィンドーはクリアーパーツです
・ ワイパー、バックミラー、サンバイザーは別パーツです
・ 前後のバンパー、ナンバープレートがパーツ化されています
●内装が再現されています
・ 操縦席部分の各種レバー、ペダル類が個別にパーツ化
・ メーター部分を再現するデカールが付属しています
・ 座席は列ごとをブロック化して再現、各ブロックは2~5パーツで構成されています
・ ドアの部分は内側のパーツに内装が表現され、ドアノブは別パーツです
●展開した状態の幌が付属しています
・ 幌は前後2分割式で、後部のウィンドーはクリアーパーツです
●前照灯、車幅灯のガラス部、各ウィンドーなどを再現するクリアーパーツが付属しています
【 塗装とマーキング 】
●「グロッサー・メルセデス770K」のマーキングとして、4種類の塗装例が説明書に記載されており、ナンバープレート、ナチス党マークなどを再現するデカールが付属しています
・ ナチス党マークには中央部の鍵十字はプリントされていません
●2013年 一部新金型