ロシア 2S19 152mm自走榴弾砲 ムスタ-S
「ロシア 2S19 152mm自走榴弾砲 ムスタ-S (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.05574 )」です
●「ロシア 2S19 152mm自走榴弾砲 ムスタ-S」です
●現用ロシア軍の自走榴弾砲「152mm自走榴弾砲 2S19 ムスタ-S」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●自走砲開発の遅れから西側と同様な長射程と装填機能の強化を図った自走榴弾砲「152mm自走榴弾砲 2S19 ムスタ-S」を再現、極めて長い主砲と大型の戦闘室を備えたいかにもロシア的思想を意識させる迫力あるフォルムを再現した内容となっています【 「152mm自走榴弾砲 2S19 ムスタ-S」について 】
●第2次世界大戦後のソ連軍は、戦車などの正面装備と歩兵の機械化を中心に開発と整備が行われたため、砲兵の自走化は立ち遅れてしまいました
・ 財政的な見地から、膨大な火砲数を誇るソ連軍にとって自走化は難しいという面もありました
●1960年代後半になると、ソ連軍初の自走砲「122mm自走榴弾砲 2S1」と「152mm自走榴弾砲 2S3」とが登場しますが、当時としては標準的な能力を持っていたこの2車種は、西側の自走砲が改良により徐々に射程距離の延伸と発射速度の向上を図るのと比較すると、性能不足が目立つようになります
●そこで、1980年代後半にこれらの自走砲の後継として開発されたのが「152mm自走榴弾砲 2S19 ムスタ-S」です
●「152mm自走榴弾砲 2S19 ムスタ-S」は、車体の開発の手間を省くために、「T-80」の車体をそのまま使用する方式を採用、ただ「T-80」自体が高コストでエンジンが不調気味であったことから、エンジンを中心として多くの部分が信頼性の高い「T-72」から流用されました
●長大な「48口径 152mm榴弾砲 2A64」は、最大射程が通常弾で25km、ロケット推進弾で36kmという性能を誇り、西側の自走砲に匹敵する能力を持っています
●それまでのソ連製の自走砲が発射速度が低かったのに対して、「152mm自走榴弾砲 2S19 ムスタ-S」では自動装填装置により7発~8発/分という能力を誇示しています
●このように「152mm自走榴弾砲 2S19 ムスタ-S」は、西側諸国の自走砲と肩を並べる性能を持つようになり、価格自体は西側の自走砲の半額程度というコストパフォーマンスの高い車両ですが、自走砲開発自体が西側諸国の方に一日の長があり、輸出は低調で、その配備はロシア軍が中心となっています【 「ロシア 2S19 152mm自走榴弾砲 ムスタ-S」のキット内容について 】
●この現用ロシア軍の自走榴弾砲「152mm自走榴弾砲 2S19 ムスタ-S」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●車体下部、砲塔上部、エンジングリルなどは一体成型としながらも、ディテール表現のため車体各所のパーツを細分化し、エッチングパーツをセットすることで「152mm自走榴弾砲 2S19 ムスタ-S」のメリハリの効いた車体ディテールを再現した内容となっています
●「152mm自走榴弾砲 2S19 ムスタ-S」は、「T-80」のシャーシを利用していますが、実車自体の構造が「T-72」などのコンポーネントを利用していることからオリジナルの「T-80」の車体とは異なっており、キットもトランペッター社製「ロシア T-80B 主力戦車」の流用ではなく、転輪、車体下部も含めて「152mm自走榴弾砲 2S19 ムスタ-S」用として新たに作り起こされたものとなります
・ 履帯パーツは同一ランナーとなっています
●「152mm自走榴弾砲 2S19 ムスタ-S」は、「砲塔」「車体」「左右フェンダー」の4ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●砲塔は、「152mm自走榴弾砲 2S19 ムスタ-S」としての巨大な造りを再現、スライド式金型を使用して側面の各点検パネル、細かなディテールが表現されています
●「48口径 152mm榴弾砲 2A64」の砲身は、砲身本体とマズルブレーキとで分割、それぞれ左右に分割したパーツとなっています
・ 砲身基部は、上下分割式の駐退機と左右分割式の砲身部とで構成
・ 防盾は1パーツにて再現
・ 防盾を取り囲むのディテール部はエッチングパーツとなっています
・ 防盾(砲身)は上下可動式とすることができます
●砲塔は上下分割式で、前面及び後部パネルは別パーツです
・ 各ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 砲塔天板のグレーチングはエッチングパーツにて再現
・ 砲塔の各把手がパーツ化
・ 砲塔後部の装填装置は細分化されたパーツ構成により細かく再現
●砲塔上部に装備される「12.7mm重機関銃 NSVT」がセットされています
・ 機関銃本体は一体成型となっています
・ 銃架は細分化されたパーツ構成により、機銃架構造、弾薬箱、サーチライトなどを再現
【 車 体 】
●車体は、「T-80」ベースとなる「152mm自走榴弾砲 2S19 ムスタ-S」の車体レイアウトを再現、低いシルエット、「T-72」に準じたエンジンデッキの造り、車体床面の複雑な形状、そして足周りなどが表情豊かに再現されています
●車体はベースとなる車体下部パーツに車体上部の各パネルを貼り合せます
●車体下部はバスタブ式に一体成型されています
・ サスペンションアームは別パーツです
・ ショックアブソーバー、ダンパーがパーツ化
・ 下部転輪は左右分割式で、ハブキャップは別パーツです
・ 下部転輪のゴムの部分には特徴的な放射状ラインがモールド
●車体上部は、前部パネルとエンジンデッキパネルとの分割式です
・ 操縦手ハッチは別パーツで、開閉状態を選択することができます
・ エンジングリルのメッシュを再現するエッチングパーツが付属
・ 前照灯のライトガードは一体成型により複雑なフレーム形状が表現されています
・ 前照灯のガラス部を再現するクリアーパーツが付属しています
●トラベリングロックは、細分化されたパーツ構成でその構造を再現
・ 砲を固定する爪の部分は個別にパーツ化されています
【 フェンダー 】
●フェンダー部は、自走砲としての装備を満載した「152mm自走榴弾砲 2S19 ムスタ-S」の構造を再現、各箱のプレスラインが強めのモールドで彫刻されています
●フェンダーは一体成型となっています
・ サイドスカートは左右各1パーツで再現
・ フェンダー上の各箱は個別にパーツ化され、それぞれ2~3パーツで構成されています
【 履 帯 】
●履帯は、1枚ずつが分割された接着連結式履帯が付属しています
・ 履帯は、履帯本体とセンターガイドとで構成されています
●エンジングリルのメッシュ、砲塔天板のグレーチング、防盾の周囲、各部のディテールなどを再現するエッチングパーツが付属
●ペリスコープ、前照灯のガラス部などを再現するクリアパーツが付属
●車体後部に装備される軟弱地脱出用の丸太を再現したパーツが付属しています
【 塗装とマーキング 】
●「152mm自走榴弾砲 2S19 ムスタ-S」のマーキングとして、ロシア軍仕様となる2種類の塗装例(ダークグリーン単色、3色迷彩)が説明書に記載されており、親衛マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
●「2S19 152mm自走榴弾砲 ムスタ-S」の完成後のサイズ
・ 全長 : 339mm
・ 全幅 : 103mm
●全1000パーツ
●2014年 完全新金型
(履帯パーツはトランペッター社製「ロシア T-80B 主力戦車」と同一)