ソビエト A-19 122mm カノン砲 Mod.1937
「ソビエト A-19 122mm カノン砲 Mod.1937 (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.02325 )」です
●「ソビエト A-19 122mm カノン砲 Mod.1937」です
●第2次世界大戦時におけるソ連軍のカノン砲「122mm カノン砲 M1931/1937」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●軍もしくは軍団直轄の砲兵部隊用のカノン砲として火力支援に活躍した「122mm カノン砲 M1931/1937 (A-19)」を再現、長大な砲身の左右に平衡器を装備し、タイヤを装備した近代的な砲脚を持つメカニカルな姿を再現した内容となっています
●トランペッター社製「ソビエト 122mm カノン榴弾砲 M1931/37 (A19)」をベースとして、ラバータイヤを装備した「122mm カノン砲 M1931/1937」を再現するために、タイヤ部分をトランペッター社製「ソビエト軍 152mm カノン榴弾砲 M1937 標準型」のパーツへと変更したバリエーションキットとなります
・ 「122mm カノン砲 M1931/1937」と「ソビエト 122mm カノン榴弾砲 M1931/37 (A19)」の違いは、「122mm カノン砲 M1931/1937」ではチューブ式のラバー製タイヤを装備しているのに対して、「ソビエト 122mm カノン榴弾砲 M1931/37 (A19)」ではソリッド型のタイヤが使用されています
【 「122mm カノン砲 M1931/1937 (A-19)」について 】
●砲兵部隊は、野戦師団がその隷下として保有する師団砲兵(編成としては連隊が多い)と、師団の上の編成となる、軍もしくは軍団の司令部が直轄する砲兵部隊の2種が存在しています
●師団砲兵では、師団と行動を共にすることから一定の機動性が求められ、第2次世界大戦時では75mm~105mmクラスの火砲が主に使用されました
●軍もしくは軍団直轄の砲兵部隊では、大規模な攻撃や緊急防御時における集中した火力支援が主な任務となり、火力戦を制するために大口径な火砲が用いられました
●また、このような砲兵部隊は師団より後方に位置することから、長い射程が求められることから長砲身のカノン砲が多用されています
●「122mm カノン砲 M1931/1937」は、ソ連軍が軍もしくは軍団直轄の砲兵部隊として1931年に開発した「122mm カノン砲 M1931(A19)」をベースとした長射程のカノン砲です
●「122mm カノン砲 M1931(A19)」では、ソリッド式のタイヤを装備していましたが、このようなタイヤは牽引時の機動性能が芳しくなく、チューブ式のタイヤを装備した「152mm榴弾砲M1937」用の砲架(砲脚)に砲身部を取り付けたのが「122mm カノン砲 M1931/1937」です
●これにより機動性能が大幅に向上した「122mm カノン砲 M1931/1937」は、フィンランド戦や独ソ戦に参加、その長い射程を活かして砲兵支援射撃に活躍しました
●また、その長砲身により砲弾の初速は速く、装甲貫通能力にも優れるため、重自走砲「JSU-122」に搭載され、「122mm カノン砲 M1931/1937」をベースに車載式へと変更したタイプは重戦車「JS-2」「JS-3」の主砲として使用されています
【 「ソビエト A-19 122mm カノン砲 Mod.1937」のキット内容について 】
●このソ連軍のカノン砲「122mm カノン砲 M1931/1937」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●トランペッター社の1/35シリーズのフォーマットとして、防盾や砲脚などの主要躯体は一体成型としながらも、ディテール表現のために砲架や平衡器などを細分化したパーツ構成とエッチングパーツとで再現、「122mm カノン砲 M1931/1937」としてのメカニカルな構造と、リベットを多用した砲脚部などを細かく表現した内容となっています
●砲脚を開いた射撃状態と、リンバーを装着した牽引状態とを選択して組み立てることができます
●「122mm カノン砲 M1931/1937」は、「砲身部」「砲架」「防盾」「砲脚」「リンバー」の5ブロックで構成されています
【 砲身部 】
●砲身前部は、左右に分割されたプラ製砲身と、アルミ製の金属砲身の2種が付属、選択して使用することができます
・ 砲身先端部はプラパーツで、ライフリングが刻まれたパーツと、ライフリングを再現したエッチングパーツを使用する内側が平滑となったパーツの2種が付属、選択して使用することができます
・ 砲身後部は左右分割のパーツで構成、砲尾は前後に分割されたパーツとなっています
・ 隔螺式の閉鎖器は3パーツで構成され、ネジ山までも再現、開閉状態を選択して組み立てることができます
・ 揺架の主要部は3分割されたブロックで構成、表面及び内側の細かなリベット類は繊細な凸モールドで再現されています
・ 砲身部は揺架に合わせて上下に可動させることができます
【 砲 架 】
●砲架の主要躯体は左右分割式となっています
・ 左右の平衡器は前後分割式で、下部のシリンダーは砲身の動きに合わせて可動式とすることができます
・ 平衡器のカバーを再現するエッチングパーツが付属しています
・ 砲架を構成する、操作ハンドル、照準器などがパーツ化、照準器は8パーツにより細かく再現されています
【 防 盾 】
●防盾は、薄く成型され、側面の折り曲げ、表面及び裏面の細かなリベット類が凸モールドで再現されています
・ 裏面には模型上に良く見られる成型上の突き出しピン跡は存在しません
・ 照準口の扉はエッチングパーツで再現され、開閉状態を選択して組み立てることができます
【 砲 脚 】
●砲脚は上部、下部、一体化された側面の3ブロックで構成、火砲の特徴でもある大量のリベットが付けられた状態が再現されています
・ 砲脚は可動して開閉させることができます
・ 地面との固定用の杭は収納状態と、使用状態とを選択することができます
・ 砲脚に装備される、杭(×4)、クリーニングロッド、ハンマー、などは別パーツ化されています
●タイヤは、ホイール部とラバー部分が分割されており、ラバーの部分は軟質素材で再現されています
【 リンバー 】
●リンバーは、実車の複雑な躯体構造を再現、板バネ式のサスペンションや、バネがモールドされた牽引装置などが表現されています
・ リンバーは3層で構成され、サスペンション、車軸、牽引装置などは別パーツです
●リンバーのタイヤは、ホイール部とゴムの部分が別パーツとなっており、ゴムの部分は軟質素材製となっています
●平衡器のカバー、防盾の支持架、照準口の扉などを表現するエッチングパーツが付属しています
【 塗 装 】
●「122mm カノン砲 M1931/1937」の塗装として、ソ連軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されています
●パーツ数 : 270点以上
●「122mm カノン砲 M1931/1937」の完成時のサイズ
・ 全長 : 284mm
・ 全幅 : 75mm
【 「ソビエト A-19 122mm カノン砲 Mod.1937」のパッケージ内容 】
・ ソ連軍 122mm カノン砲 M1931/1937 ×1
●2014年 パッケージ内容変更アイテム