ドイツ 6輪トラック Kfz.69 3.7cm対戦車砲 牽引型
「ドイツ 6輪トラック Kfz.69 3.7cm対戦車砲 牽引型 (プラモデル) (タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.080 )」です
●第2次世界大戦初期におけるドイツ軍の軽野戦貨物車両「クルップ・プロッツェ」の37mm対戦車砲牽引車型「Kfz.69」と「37mm対戦車砲 Pak35/36」を1/48スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●優れた足周りを持ち軽快な機動性能で大戦初期の電撃戦の象徴となった「クルップ・プロッツェ Kfz.69」を再現、水平対抗エンジンを搭載した低いボンネットと6輪の大型タイヤを装備したマッシブなフォルムを再現した内容となっています
【 「クルップ・プロッツェ」について 】
●ドイツ軍では軍の機械化にあたり、1934年に「アインハイツ計画」を立案、この計画は車両の規格とパーツとを統制化、それに従って各メーカーが車両を開発、生産するというもので、この計画に基づいた車両は統制型車両とも言われています
●この「アインハイツ計画」では、車両を「野戦乗用車」「兵員車」「トラック(貨物車両)」などのカテゴリーに分類し、更にそれを「軽」「中」「重」などのクラス分けを行いました
●「クルップ・プロッツェ」は、1933年に「クルップ」社が開発した4輪駆動6輪タイプの小型トラックで、「アインハイツ計画」での「トラック(貨物車両)」の「軽」クラスに相当します(「アインハイツ計画」よりも早いのは、計画自体が一斉に行われた訳ではなく、徐々に計画が固められたものだからです)
・ 「クルップ・プロッツェ」には、55馬力の水平対抗4気筒ガソリンエンジンを搭載、ボンネットは低く良好な視界を保つことができました
・ 「クルップ・プロッツェ」の後輪には独立したダブルウィシュボーンサスペンションを採用、このサスペンションと大型のタイヤで良好な機動・走破性能を示しすことができました
・ 1936年になるとエンジンの出力を60馬力へと向上させた改良型の生産が開始されています
●ドイツ軍は車両独自の名称よりも、軍事上の用途による名称を好んで使用し、各車両には目的に応じた軍用車両番号「Kfz.~」が付けられました
・ 「クルップ・プロッツェ」が持つ軽快な機動・走破性能から、37mm対戦車砲牽引車型「Kfz.69」、兵員輸送型「Kfz.70」、20mm機関砲牽引型「Kfz.81」、軽探照灯トラック「Kfz.83」などが製造され、それぞれに専用の荷台や装置が装備されています
●37mm対戦車砲牽引車型の「Kfz.69」は、「クルップ・プロッツェ」の最初に量産されたタイプで、大戦初期における対戦車砲部隊の主要車両として活躍、「37mm対戦車砲 Pak35/36」を牽引しながらも機動性能を活かして軽快に走る姿はドイツ電撃戦の象徴ともなりました
●この「クルップ・プロッツェ」は優れた機動性能が高く評価されましたが、その分生産コストが高いのも事実で、戦時生産にしては適さない車両であることから1940年の「シェル計画」で生産中止が決定されてしまいます
●高性能な「クルップ・プロッツェ」は惜しまれつつ生産が終了してしまいますが、既存の車両は部隊の兵士によって大切に使用され、ドイツ将兵の足として継続運用されたのでした
【 「ドイツ 6輪トラック Kfz.69 3.7cm対戦車砲牽引型」のキット内容について 】
●このドイツ軍の軽野戦貨物車両「クルップ・プロッツェ」の牽引車型「Kfz.69」と「37mm対戦車砲 Pak35/36」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●タミヤらしいシャープで、かつ強弱をつけたモールドにより、低いボンネットを持ち小さいながらも6輪の足周りを持つ「クルップ・プロッツェ Kfz.69」の精悍な姿がスケールに沿って再現された内容となっています
●タミヤ社製1/35スケールのMMのキットを下敷きとしながら、1/48スケールの「クルップ・プロッツェ Kfz.69」では、作りやすさを優先し一体成型化を進めた独自のパーツ分割でキットを構成
・ パーツ数を極力抑え、複雑な足周りを持つ車両ながら比較的簡単かつ短時間に組むことが可能であり、牽引する「37mm対戦車砲 Pak35/36」とフィギュアも付属していますので、本パッケージ単体で火砲を牽引するワンシーンが楽しむことができます
●また、大戦初期におけるドイツ軍のソフトスキン車両として欠かせないアイテムですので、タミヤ社製「ドイツ 8輪重装甲車 Sd.Kfz.232」「ドイツ 2号戦車 A~C型 (フランス戦線)」「ドイツ 3号突撃砲 B型 (Sd.Kfz.142)」などのドイツ軍戦闘車両との組み合わせや、ジオラマシーンでの様々な演出に役立つ格好のキットとなります
●本パッケージには「クルップ・プロッツェ」の37mm対戦車砲牽引車型の「Kfz.69」と「37mm対戦車砲 Pak35/36」、そして乗員のフィギュア6体がセットされています
●「クルップ・プロッツェ Kfz.69」は、「シャーシ」「ボンネット」「キャビン」「荷台」の4ブロックで構成されています
【 キャビン 】
●オープンタイプのキャビン構造を再現、各種レバー類は独立してパーツ化され、シートはタミヤらしい彫刻を施し質感を再現しています
●キャビンは、フロアパネルをベースに、シート、側面パネルなどを取り付ける構成となっています
・ フロントウィンドはクリアパーツで、ウインドパーツ上には窓枠とワイパーがモールドで再現されています
・ メーターパネルは一体成型のパーツで再現
・ ハンドルは、2重の円で構成された特徴的な形状が再現されています
・ 各種レバーは別パーツ化して再現
・ キャビン後部に装備される車載工具は、後部パネルパーツ上に一体成型して再現されています
【 ボンネット 】
●ボンネットはトラックにしては低い位置にある「クルップ・プロッツェ Kfz.69」の独特な形状が再現されています
●ボンネットは、フェンダー部を一体に成型したボンネットパーツに、フロントグリル、ボンネット後部(キャビン前部)を取り付ける構成となっています
・ バンパーは別パーツ化され、バンパーパーツ上にはナンバープレートが一体成型されています
・ 前照灯は、本体及びステーと管制カバーの2パーツで再現
・ 車幅ポール、サイドミラー、旗用の枠などが別パーツ化されています
【 荷台 】
●前後に兵員用のシートが配置され、37mm砲の弾薬箱を積載した「Kfz.69」型の荷台を再現、兵員用のライフルラックの後部に配置された予備タイヤなど、独特のレイアウトが再現されています
●荷台は、フェンダーも含めて一体成型のパーツで再現されており、これに座席、弾薬箱などを取り付けて作製します
・ 弾薬箱は、2個分を一体化して再現、前後に分割したパーツで構成
・ 後部のマッドフラップ、ナンバープレート、兵員用足掛けなどは別パーツ化
・ 後部のライフルラックは、ライフルが装着された状態でパーツ化されています
・ 荷台部分に装備されるアクセサリーパーツとして、ツルハシ(×2)、携行缶(×1)が付属しています
【 シャーシ 】
●シャーシはパーツ数を抑えながら複雑な機能を持つ足周りを再現
・ タミヤらしい造形とパーツ上に施されたモールドの妙により、パーツ数は少ないながらもダブルウィシュボーンサスペンションなどがディテール感豊かに再現されています
●シャーシのメインフレームは一体成型のパーツで構成されています
・ ダブルウッシュボーンサスペンションは、サスペンション上下と車軸部との各3パーツで再現
・ 前輪のステアリングゲージは一体成型のパーツで再現され、ステアリングは前方に固定された状態となります
●各タイヤは、本体と裏側内部との2パーツで構成されています
【 37mm対戦車砲 Pak35/36 】
●「37mm対戦車砲 Pak35/36」は、「砲身部」「砲架」「防盾」「砲脚部」の4ブロックで構成されています
●「砲身部」は、一体成型の砲身パーツと揺架を含めた砲尾とで構成されています
・ 砲身の砲口は開口されています
・ 砲尾は左右に分割したパーツで構成され、閉鎖器は閉じた状態となります
・ 砲身部は上下に可動させることができます
●「砲架」は、左右に分割したパーツ構成で、砲身部を挟み込んで接着します
・ 操作ハンドルがパーツ化されています
・ 砲架と砲脚部とは差込式となっており、砲架は左右に可動させることができます
●「防盾」は一体成型のパーツで再現され、スケール感を損なわぬ薄さで再現されています
●「砲脚部」は、上下に分割したシャーシパーツに砲脚を挟み込んで作製します
・ 砲脚は一体成型のパーツで再現、駐鋤の下部は別パーツ化されています
・ クリーニングロッドと砲脚後部の把手は別ーツ化
・ タイヤは一体成型のパーツで再現しています
【 フィギュア 】
●「クルップ・プロッツェ Kfz.69」に乗車する乗員及び兵員のフィギュアが6体付属しています
・フィギュアの内訳は、ドライバー1体、助手席の乗員1体、荷台部分に乗る兵員4体となります
・ 服装は、「M36野戦服」を着用、ブーツを履き、略帽を被った姿です(この服装は、大戦初期における戦線後方のドイツ兵の典型的な姿となります)
・ 服の皺の表現はスケールに沿っており、ベルト、ポケットなどの細部は繊細なモールドで彫刻されています
・ フィギュアは、上半身、下半身、両腕のパーツ構成です
●各フィギュアのポージングについて
・ ドライバーのフィギュアは、両手でハンドルを握ったポーズ
・ 助手席の乗員のフィギュアは、両手を膝の上に置いたポーズです
・ 荷台の兵員のフィギュアは、2体が両手を膝の上に置いたポーズ、1体が片手を荷台に置いているポーズ、1体が片手を額に当てているポーズとなっています
・ 全てのフィギュアは、座席に座っている着座姿勢となっています
●アクセサリパーツとして初期型のジェリカン(×1)が付属
●フロントウィンドを再現するクリアパーツが付属しています
【 「クルップ・プロッツェ Kfz.69」の塗装とマーキング 】
●「クルップ・プロッツェ Kfz.69」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第239歩兵師団 第239戦車駆逐大隊 (ベラルーシ / 1941年夏)
・ 第1山岳師団 第44山岳戦車駆逐大隊 (ウクライナ / 1941年6月)
●説明書の塗装例に基づく、部隊マーク、戦術マーク、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
●「クルップ・プロッツェ Kfz.69」と「37mm対戦車砲 Pak35/36」の牽引時の全長 : 182mm
【 「ドイツ 6輪トラック Kfz.69 3.7cm対戦車砲牽引型」のパッケージ内容 】
・ クルップ・プロッツェ Kfz.69 ×1
・ 37mm対戦車砲 Pak35/36 ×1
・ ドイツ兵乗員フィギュア ×6
・ デカールシート ×1
●2014年 一部新金型