ソビエト ISU-152 自走砲
「ソビエト ISU-152 自走砲 (プラモデル) (ズベズダ (Zvezda) 1/72 ミリタリー No.5026 )」です
●第2次世界大戦時におけるソ連軍の重自走砲「JSU-152(ISU-152)」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「JS-2」の車体をベースとして大口径のカノン榴弾砲を搭載した「JSU-152」を再現、箱状の車体の前方に巨大なマズルブレーキを持つ砲を装備した、ロシア的な自走砲スタイルを踏襲した迫力溢れる姿を再現した内容となっています
●ズベズダ社製「IS-2 スターリン重戦車」をベースに、「JSU-152」を再現するために、車体上部、転輪、主砲などを新規パーツへと変更したバリエーションキットです
【 「重自走砲 JSU-152(ISU-152)」について 】
●1942年末、ドイツ軍の重戦車「タイガー 1」が戦場に登場、この「タイガー1」は従来のドイツ軍戦車を凌駕する性能を持ち、それまで性能的には優勢を保っていたソ連軍戦車の立場を大きく揺るがす存在となりました
●この「タイガー1」に対抗するための戦闘車両として登場したのが重自走砲「SU-152」です
・ この「SU-152」は、重戦車「KV-1S」をベースとして砲塔を撤去、大型化した戦闘室に直接「152mmカノン榴弾砲 ML-20S」を搭載しました
・ 搭載した「152mmカノン榴弾砲 ML-20S」は、砲兵が使用していた火砲を戦車砲へと転用したもので、装甲貫通能力は決して高い火砲ではありませんでしたが、大口径の砲弾による威力はきわめて大きく、衝撃により機器の損傷、乗員の死傷を引き起こし、装甲を貫通しなくても戦闘能力を奪うことができました
●この重自走砲「SU-152」は搭載する砲の威力の大きさから対戦車戦闘に活躍、「猛獣殺し」の異名を持つ戦車キラーとなりました
●しかし、ベースとなっていた「KV-1S」の生産が終了し、重戦車の生産は「JS-1」を経て「JS-2」へと移行、このことから車体を「JS」ベースとしたのが「JSU-152」です
・ 「JSU-152」は基本的に「SU-152」の基本設計を踏襲し、車体を「JS」ベースとしたもので、搭載砲の変更はありません
・ ただし、前面装甲は「SU-152」の75mm厚から90mm厚へと増強が行われています
●「JSU-152」は、砲塔を持たないことから生産コストが低く、ベースとなった「JS-2」よりも上回る4000両以上を大戦中に生産、その重装甲と強力な火力から対戦車戦闘はもちろん、防御陣地の制圧などにも活躍し、大戦後期におけるソ連軍の勝利に大きく貢献したのです
【 「ソビエト ISU-152 自走砲」のキット内容について 】
●このソ連軍の重自走砲「JSU-152」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●接着剤不要の「スナップキット」としてパーツ数を抑えながらも、通常の組み立てキットと比べて全く遜色ないディテール表現で「JSU-152」を再現した内容となっています
●細分化したパーツ構成によりそのディテールを追求するものではなく、1/72というスケールに沿ってディテールのポイントを捉えて模型化するという、本来の模型の視点に立って「JSU-152」を再現しており、戦車模型の楽しさを充分に味わうことができることでしょう
●また、実車のフォルムはもちろん、エンジングリルのスリット部分の開口や吸気グリルのメッシュのモールドなど、ストレート組みでも充分なディテールで再現しており、パーツの少なさも相まって、何度作っても飽きることない魅力を持っています
●接着剤不要のスナップキットとなっています
●「JSU-152」は、「車体上部」「車体下部」の2ブロックで構成しています
【 車体上部 】
●車体上部は、前方が戦闘室、後方がエンジンデッキとなる「JSU-152」のレイアウトを再現、エンジングリルのスリットは開口されており、吸気口のメッシュ、装甲板の組み合わせ構造、吊り下げフックや各部のボルトなどを繊細かつシャープなモールドで再現しています
●「152mmカノン榴弾砲 ML-20S」の砲身は一体成型のパーツで再現
・ 砲身はスライド金型を使用して砲口を開口しており、マズルブレーキ側面のスリットもモールドで再現しています
・ 防盾は1パーツで再現、特徴となるボルト穴に嵌った尖頭ボルトをモールドで再現しています
・ 防盾後部の装甲カラーと上部のカバーはそれぞれ一体成型のパーツで構成
●車体上部は、前部のフェンダーを含めて一体成型のパーツで再現、戦闘室後部と後部パネル下部は別パーツとなっています
・ 戦闘室前部の円形のハッチはモールドで再現
・ 戦闘室後部の角型のハッチもモールドで再現、大型のハッチ開閉機能を立体的なモールドで再現しています
・ 車体前部の操縦手用の視察ハッチ、ホーン、前照灯を別パーツ化して再現しています
・ 戦闘室上部のクリーニングロッド、ベンチレーターを別パーツ化しています
・ 予備燃料タンクは、固定バンドの位置で前後に分割した3パーツで再現
・ フェンダー部分に装着する牽引フック、シャベル、雑具箱、ノコギリを別パーツ化
・ 牽引ワイヤーはそれぞれ一体成型のパーツで再現、牽引ワイヤーの固定具もワイヤーとともに一体化して再現しています
●前方の機銃架に装備する「12.7mm重機関銃」が付属しています
・ 機銃は、機銃本体と銃架、弾薬箱で構成
●オプションパーツとして、車体上部の手摺りを再現した接着式となるパーツが付属、使用の有無を選択できます
【 車体下部 】
●車体下部はバスタブ状に一体成型となったパーツで再現
・ サスペンションアームは別パーツ化しています
・ 起動輪、誘導輪、 転輪は前後に分割したパーツ構成となっています
・ 予備履帯、牽引フック、排土板がパーツ化
【 履 帯 】
●履帯は、弾力があるプラスチック素材による一体成型となったベルト式履帯が付属しています
・ 裏表共細かなモールドとなっており、センターガイドも一体成型で再現しています
・ 履帯パーツ中央の突起を転輪の軸の部分に取り付けて、車体へと装着します
【 「ISU-152 自走砲」の塗装とマーキング 】
●「ISU-152 ソビエト自走砲」のマーキングとして、ソ連軍仕様となる3種類の塗装例が説明書に記載されており、車体番号、スローガンなどを再現したデカールが付属しています
【 「ソビエト ISU-152 自走砲」のパッケージ内容 】
・ 重自走砲 JSU-152 ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 一部新金型(ズベズダ社製「IS-2 スターリン重戦車」をベースとして、車体上部、転輪、主砲などを新規パーツへと変更したバリエーションキット)