イスラエル アチザリット重装甲車 (後期型)
「イスラエル アチザリット重装甲車 (後期型) (プラモデル) (MENG-MODEL 1/35 ステゴザウルス シリーズ No.SS-008 )」です
●現用イスラエル軍の重装甲兵員輸送車「アチザリット」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●鹵獲した「T-54/55」をベースに装甲兵員輸送車へと改造した重装甲兵員輸送車「アチザリット」を再現、大掛かりな改造を施しその姿を大きく変貌した、先鋭的かつ迫力ある姿を再現した内容となっています
●MENGモデル社製「イスラエル アチザリット 重装甲輸送車」をベースに、「後期型」を再現するため、履帯を変更、火器管制装置、車体前部の牽引装置、そして車体内部などの新規パーツを追加したバリエーションキットとなります
【 「重装甲兵員輸送車 アチザリット」について 】
●イスラエルという国家はアラブ人が住んでいたパレスチナの地にユダヤ人が入植して建国した国であり、国を構成する国民は海外から移住するユダヤ人が主体となっていました
●現在では、イスラエルへと移住した2世、3世が国民構成の中心となっていますが、国自体は狭く、人口が少ないのは建国以来変わりません
●このため、イスラエル軍は国家の維持のために人命を疎かにできないという事情を持っており、他国の軍隊よりも兵士の生命保護を重要視しています
●イスラエルは、国土の大半を砂漠地帯が占めているため、戦争の際には戦車や装甲車両が必要不可欠であり、装甲兵員輸送車として「M3ハーフトラック」系列や「M113」などを運用していました
●しかし、このような専用の装甲兵員輸送車の装甲は小火器射撃に耐えうる程度であり、敵の砲火に対する防御力は非常に弱い、というウィークポイントがありました
●また、「第1次~第4次中東戦争」という大きな戦争を経たイスラエル軍は、その後生じた紛争での戦闘は市街地で行われることが多くなり、視界の利かない市街地内で、正面以外から唐突な攻撃を受けると、軽装甲の「M113」では対抗しようがありませんでした
●イスラエル軍は、戦争、紛争時において周辺国が装備していたソ連製の戦車「T-54/55」を大量に捕獲、これらの戦車は「チラン」シリーズとして戦車として再生が行われますが、1980年代に入ると旧式化し、国産戦車「メルカバ」シリーズの登場により余剰車輌となってしまいます
●そこで、「T-54/55」を有効活用するため、装甲兵員輸送車への改造を決定、装甲兵員輸送車「アチザリット」として生まれ変わります
・ 装甲兵員輸送車「アチザリット」は徹底した改造を施され、その姿を大きく変貌、砲塔を撤去し、天板部分には乗員用と兵員用のハッチを装備しています
・ しかし、乗降ハッチが車体上部にしかないと、兵員が乗降する際、敵の攻撃に対し暴露状態となってしまうため、エンジンを左側にオフセットして右後方に通路を確保、後部からの乗り降りを可能にしています
・ 装甲兵員輸送車「アチザリット」は「T-54/55」ベースですので、それまでの装甲兵員輸送車とは比べ物にならない防御力を持っていますが、さらに車体周囲にはスペースドアーマー代わりとして燃料タンクを装備(燃料は軽油なので発火し難い)、より高い防御力を装備しています
●重装甲兵員輸送車「アチザリット」は、2006年に第2次レバノン侵攻、2009年にハマス掃討、2012年に防衛の柱作戦、そして2014年7月にはガザ侵攻作戦という各種紛争事案に投入され、優れた防御力は将兵から高い評価を獲得、イスラエル軍の装甲兵員輸送車の主力として活躍を続けているのです
●なお、「アチザリット」は、「初期型」と「後期型」に区分が行われており、「後期型」ではは、履帯を新型へと変更、車体上部には新たに火器管制装置を装備しています
【 「イスラエル アチザリット重装甲車 (後期型)」のキット内容について 】
●この現用イスラエル軍の重装甲兵員輸送車「アチザリット」の「後期型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●MENGモデル社による徹底した実車リサーチ力を反映した造詣力で「アチザリット 後期型」を再現、パーツの細分化だけによって細部のディテールを追求するのではなく、強弱をつけたモールドのタッチや、煩雑さを感じない適度なパーツ分割で現用車両としての細かな造りを再現した内容となっています
●また、兵員輸送車としてのポイントとなる、乗員用スペースと兵員室、そして車体後部へと伸びる通路部の車体内部を再現、ハッチなどから内部機能の様子を楽しむことができます
●「重装甲兵員輸送車 アチザリット」は、「車体上部」「後部パネル」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 車体上部 】
●「重装甲兵員輸送車 アチザリット」の車体上部レイアウトを再現、スライド金型を使用してスペースドアーマー部のパンチング模様、ボルト、溶接跡、エンジングリルのスリット形状などをエッジの立ったモールドで再現しています
●車体上部は、スペースドアーマーを含めて一体成型となったパーツで再現
・ 上部の各ハッチとヒンジは別パーツ化しており、開閉可動させることができます
・ 各ペリスコープはクリアパーツです
・ 後部の通路上部部分は車体とは別パーツにて再現、上方に上げた状態とすることもできます
・ 後部のグリルのメッシュを再現するエッチングパーツが付属
・ 前照灯はガードも含めて一体成型となったパーツで再現、ガラス部はクリアパーツで再現しています
・ スモークディスチャージャーは4パーツで構成、前部の蓋の有り無しを選択できます
・ 車体側面後部のパンチングプレートはエッチングパーツで再現しています
●各機銃は銃架も含めて4~5パーツで構成されています
・ リモコン機銃の台座部分は、2重構造となる視察装置のガラス面をクリアパーツで再現
●塔状となる火器管制装置は、3層のパーツで構成、これに各面に視察部を取り付けて作製します
・ 視察部はクリアパーツで再現しています
【 後部パネル 】
●「アチザリット」の特徴である後部パネルの右側に設けたドアを再現、後部ドアは開閉可動な状態で作製することが可能で、内部の通路部分も再現しています
●後部パネルは、一体成型のパーツで再現
・ 後部のバスケットは一体成型のパーツで再現しています
・ 後部ドアは別パーツ化、開閉可動させることができます
【 車体下部 】
●車体下部は、バスタブ式に一体成型となったパーツで再現、前面パネルは別パーツです
・ サスペンションアームは別パーツ化して再現しています
・ 起動輪、誘導輪、転輪は前後に分割したパーツで再現、内蔵するポリキャップにより回転可動させることができます
【 履 帯 】
●履帯は、1枚ずつに分割した接着連結式履帯が付属しています
【 車体内部 】
●乗員用スペース、兵員室、後部通路部分の車体内部を再現、以下のパーツで構成しています
・ フロアパネル
・ エンジンルーム隔壁
・ 車体内部壁面
・ 後部通路壁面
・ メーターパネル
・ 操縦ハンドル
・ ペダル類
・ 乗員用座席
・ 機銃弾ラック
・ 消火器
・ 兵員用ベンチシート
・ 兵器システム操作パネル
など
●各ペリスコープ、リモコン機銃の視察装置のガラス部、火器管制装置の視察部、前照灯のガラス部などを再現するクリアパーツが付属
●後部グリルのメッシュ、側面のパンチングプレートなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「アチザリット重装甲車 (後期型)」の塗装とマーキング 】
●「アチザリット重装甲車 (後期型)」のマーキングとして、イスラエル軍仕様となる3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第1ゴラニ歩兵旅団 第1大隊 (ネゲブ砂漠合同演習 / 2009年1月)
・ ギヴァティ旅団 ロテム大隊 (ガザ進攻 / 2013年)
・ 第1ゴラニ歩兵旅団 第1大隊 (ガザ進攻 / 2011年)
・ 歩兵訓練センター 第2小隊 (ネゲブ砂漠 / 2011年)
●説明書の塗装例に基づく、部隊マーク、車台番号などを再現したデカールが付属しています
【 「イスラエル アチザリット重装甲車 (後期型)」のパッケージ内容 】
・ 重装甲兵員輸送車 アチザリット(後期型) ×1
・ ポリランナー ×1
・ エッチングシート ×1
・ 紐 ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 一部新金型(MEMGモデル社製「イスラエル アチザリット 重装甲輸送車 」をベースとして、新規パーツの追加により「後期型」を再現したバリエーションキット)