彗星 43型 最後の沖縄特攻
「彗星 43型 最後の沖縄特攻 (プラモデル) (フジミ 1/72 Cシリーズ No.C-008 )」です
●太平洋戦争後期における日本海軍の艦上爆撃機「彗星 43型」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●稼働率を向上させるため空冷式エンジンへと換装した「彗星 33型」の簡易生産型、「彗星 43型」再現、終戦の日の夕刻、日本最後の特攻機として「宇垣 纏」中将が搭乗した機体などを再現した内容となっています
●フジミ社製「日本海軍艦上爆撃機 彗星43型」をベースに、「宇垣纏」中将が乗機した機体など3種のマーキングを再現したデカールへと変更した、デカール替えバリエーションキットとなります
【 「彗星 43型 最後の沖縄特攻」のキット内容について 】
●日本海軍の艦上爆撃機「彗星 43型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●「彗星 43型」を1/72スケールに沿って再現、機体パーツ全体にはパネルラインなどを凹ラインで彫刻、動翼のラインは可動するかのように見えるように若干彫りの深いモールドで再現した内容となっています
機体胴体
●「彗星 43型」の機体胴体は左右分割のパーツで構成、機首エンジンカウル部、主翼・尾翼部は別ブロック化しています
カウリング・プロペラ
●カウリング部は左右分割のパーツで構成、カウリング前面のリングは別パーツ化して再現しています
・ エンジンは前部の開口部から見える範囲を再現しています
・ 排気管はカウリングパーツ上に凸モールドにて再現
●プロペラは、スピナーとプロペラ本体との2パーツで再現しています
・ プロペラは回転させることができます
主翼・尾翼・脚柱
●主翼は上下分割のパーツで構成、主翼下面パーツには機体胴体下部の「爆弾倉」部分を一体化して成型しています
・ 主翼下面の脚収納庫内部のディテールを再現しています
・ ピトー管は別パーツ化して再現
・ 胴体下部の下方確認窓はクリアパーツとなっています
●垂直尾翼、水平尾翼は一体成型のパーツで再現
●脚部は、脚柱、脚カバー、タイヤとのパーツ構成で、「飛行状態」「駐機状態」を選択して組み立てることができます
・ 脚カバーは、飛行状態用として一体成型のパーツで再現しており、着陸状態とする場合には、カットラインに沿って分割して使用します
・ 尾輪部は胴体パーツと一体成型化して再現しています
コクピット
●キャノピーはワンピースのクリアパーツで再現、キャノピーフレーム部分は凸モールドで再現しています
・ アンテナ支柱は別パーツ化して再現しています
●コクピットは独立したブロック構成で、コクピットブロックを胴体パーツで挟み込む形となっています
・ コクピット内は床面、前後シート、前面計器パネル、操縦桿を再現しています
・ 計器パネルには各メーター枠を非常に繊細な凸モールドで再現
●「彗星 43型」の機外兵装として
・ 60kg爆弾 ×2
・ 増槽 ×2
が付属しています
【 「彗星 43型」の機体マーキング 】
●「彗星 43型」のマーキングとして
・ 第701海軍航空隊 宇垣纏中将 搭乗機 (70H22)
・ 第252海軍航空隊 所属機 (252-28)
・ 第601海軍航空隊 所属機 (601 35)
の3種が説明書内に記載されており、いずれか1種を選択して再現することが可能です
●国籍マーク、機体番号、機体表示、主翼の味方識別帯、主翼の表示線などを再現したデカールが付属しています
【 「彗星 43型 最後の沖縄特攻」のパッケージ内容 】
・ 艦上爆撃機 彗星 43型 ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 デカール替えバリエーションキット
【 「艦上爆撃機 彗星 43型」について 】
●1930年代後半、日本海軍では高性能ながら固定脚のため速度の遅い「99式艦上爆撃機」の後継機として、戦闘機以上の高速性能を持つ新型の艦上爆撃機「彗星」の開発を開始します
●この「彗星」では、高速性能を得るためにドイツから輸入した水冷エンジン「ダイムラー・ベンツ DB601」をコピー生産したエンジン「アツタ」を搭載、機体全体は戦闘機並みにコンパクト化し、最大速度は540km/hと「99式艦上爆撃機」から120km/h以上向上させることに成功します
●艦上爆撃機として最初の量産型「彗星 11型」は1943年後半から実戦に投入、「彗星」の高速性能は搭乗員から高評価を得ますが、空冷エンジン「アツタ」は当時の日本の工業技術の低さからオリジナルの「ダイムラー・ベンツ DB601」に及ばず、整備面で問題が続出、「彗星 11型」は稼働率の低さに悩まされます
●さらに、「アツタ」エンジンの生産供給もままならず、エンジンを搭載していない機体ばかりが増える状況となり、「アツタ」に代わり空冷エンジンの「金星62型」へと換装したのが「彗星 33型」です
●この「彗星 33型」は、「金星62型」のエンジン出力が大きく、重量も軽量だったために、胴体は若干太くなりながらも最高速度はそれほど低下せず、「彗星 11型」とほぼ同様の性能を持っていました
●ただ、「彗星 33型」では着艦フックを廃止、これにより「彗星 33型」は陸上基地専用、「彗星 11型」は本来の艦上機用として運用の使い分けが行われました
●「彗星 43型」は、「彗星 33型」をベースに爆弾倉扉の廃止や後部座席の撤去(一部の機体は後部座席が付いています)を行った簡易生産型で、主に特攻機として用いられたタイプとなっています