ドイツ Pz.Beob.Wg.2 Ausf.A-C 2号戦車 砲兵観測車タイプ
2号砲兵観測戦車2号戦車C型Sd.Kfz.121 2号戦車C型2号戦車B型Sd.Kfz.121 2号戦車B型2号戦車A型Sd.Kfz.121 2号戦車A型Sd.Kfz.121 2号戦車2号戦車車台WW2 ドイツ軍 軽戦車観測戦車
「ドイツ Pz.Beob.Wg.2 Ausf.A-C 2号戦車 砲兵観測車タイプ (プラモデル) (ドラゴン 1/35 '39-'45 Series No.6812 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の砲兵観測用戦車「2号砲兵観測戦車」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●「2号戦車」の「A型」~「C型」の改修型をベースとした「2号砲兵観測戦車」を再現しています
●砲兵の火力支援の誘導のため「2号戦車」をベースに少数が改造された「2号砲兵観測戦車」を再現、車体後部に大型のフレームアンテナを装備した、特異なスタイルを再現した内容となっています
●サイバーホビー社製「2号戦車 C型 増加装甲型 (Pz.Kpfw.2 Ausf.C)」をベースに、「2号砲兵観測戦車」を再現するために、フレームアンテナのパーツなどを追加したバリエーションキットです
【 「Pz.Beob.Wg.2 2号砲兵観測戦車」について 】
●ドイツ軍は、「電撃戦」を成功させるための作戦上の見地から各種兵器の機械化を進め、戦車部隊に随伴して砲兵支援の際に着弾の確認と誘導を行う車両として半装軌車両である「Sd.kfz.250」をベースとした「Sd.kfz.250/3 軽砲兵観測車」を使用していました
●ただ、着弾を確認する作業は最前線に投入されることを意味し、装甲兵員輸送車がベースでは防御力に乏しいだけでなく、戦車部隊の中で大きなアンテナを立てて戦車と異なるシルエットを持った「Sd.kfz.250/3 軽砲兵観測車」は目立つ存在となってしまい、敵の目標になりやすいことから戦車ベースの「観測戦車」が求められます
●もっとも「観測戦車」は、戦車としての役割は副次的なものであり、主な任務は砲兵の火力支援にあることから、第一線で活躍する戦車であることは必要なく、性能的に旧式な戦車でも充分でした
●しかし、砲兵支援時には座標が描かれた地図を展開しなければならず、また、その地図に着弾点などを書き込む作業が必須となるため、机とそれに伴うスペースを確保する必要がありました
●「2号砲兵観測戦車」は、性能的に旧式化した「2号戦車」をベースとした砲兵観測用戦車で、砲兵部隊との連絡用として車内に大型の無線機と、車体後部にフレームアンテナを装備していました
●「2号砲兵観測戦車」は資料が極めて限られた、謎が多い車両であり、その生産台数、車内の仕様、運用時期など、不明点が少なくありません
●また、上記のように砲兵観測用戦車は一定の車内容量を必要としたため、小型の「2号戦車」に充分な砲兵観測用機材を積み込めたのか、疑問でもあります
●ただ、実際に自走榴弾砲「フンメル」と行動する「2号砲兵観測戦車」の写真も残っており、少数ながらも実戦運用が行われたことを示す証となっているのです
【 「ドイツ Pz.Beob.Wg.2 Ausf.A-C 2号戦車 砲兵観測車タイプ」のキット内容について 】
●このドイツ軍の砲兵観測用戦車「2号砲兵観測戦車」を再現したプラスチックモデル組立てキット
●ドラゴン社のディテール表現力をパーツ上に反映させて「2号砲兵観測戦車」を再現、細分化したパーツと、エッチングパーツ、クリアパーツ、そして金属製パーツというマルチマテリアルな構成で、「2号砲兵観測戦車」のディテール再現に重きを置いた内容となっています
●エンジンルーム内部以外の車体内部を再現しています
・ 車体内部は通常の「2号戦車」と同じ構造となっています
●「2号砲兵観測戦車」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●前面に追加装甲を付けた「2号戦車A型~C型」の「改修型」の仕様の砲塔形状を再現、溶接跡、ボルト穴などの砲塔表面のディテールを繊細なモールドで再現しています
●「20mm戦車砲 KwK30」の砲身は一体成型のパーツで再現、スライド金型を使用して砲口を開口しています
・ 「同軸機銃」の銃口も開口しています
・ 「防盾」は一体成型のパーツで再現、防盾のクラッペは別パーツ化しており、開閉状態を選択できます
●砲塔は上下に分割したパーツで構成
・ 各「クラッペ」は別パーツ化、クラッペ内側の構造を4パーツで再現しており、開閉状態を選択することができます
●車長キューポラは上下に分割したパーツで構成
・ 「車長ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 「ペリスコープ」は個別にパーツ化、クリアパーツで再現しています
【 車体上部 】
●後部にフレームアンテナを装備した「2号砲兵観測戦車」の車体上部レイアウトを再現、ボルト穴、ヒンジ、フェンダーの滑り止めパターンなどのディテールを繊細なモールドで再現しています
●車体上部は、フェンダー部分も含めた一体成型のパーツで再現、戦闘室の前面、側面パネルは別パーツとなっています
・ 「操縦手ハッチ」「無線手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 「エンジン点検ハッチ」は別パーツで再現
・ 戦闘室前部の「視察装置」は別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ 各「クラッペ」も別パーツ化、クラッペ内側の構造を4パーツで再現しており、開閉状態を選択することができます
・ エンジングリル側面の吸気用のスリット部の「ガード」は、金属製パーツで再現しています
・ 「前照灯」は前後に分割したパーツで再現、前部パーツは管制スリットが入った状態となっています
・ 「雑具箱」は本体と蓋とで構成、「蓋」は開閉状態を選択できます
●車載工具類は、工具本体のみをパーツ化、固定具はエッチングパーツで作製します
・ 一部の車載工具は固定具を一体成型化しています
●車体後部に装備した「フレームアンテナ」は、直線状のフレームのパーツと、1本ずつ個別にパーツ化した支柱とを組み合わせて作製します
【 車体下部 】
●車体下部は、板バネ式サスペンションを採用した「2号戦車」の足周りと、改修により面構成となった車体形状を再現しています
●車体下部はバスタブ状となった一体成型のパーツで再現、前面及び後部パネルは別パーツ化して再現しています
・ 板バネ式サスペンションはそれぞれ一体成型のパーツで再現
・ 「下部転輪」は、本体と裏側内部との2パーツで構成
・ 「起動輪」は一体成型のパーツ、「誘導輪」は本体と左右のリング部分との3パーツで再現しています
・ 「起動輪」は細部形状が異なる2種、「誘導輪」は3種のパーツをセット、選択して使用します
●「排気管」は4パーツで構成、先端部分は開口しています
・ パンチング状の「排気管カバー」を再現するエッチングパーツが付属
【 履 帯 】
●履帯は、裏側のガイドが2枚となる「2号戦車」用の「Kgs 67-300/90」履帯を再現しています
・ 履帯は、1枚ずつに分割した接着連結式履帯(マジックトラック)となっています
・ 連結可動式履帯に交換したい場合には、「2号戦車/ヴェスペ用履帯 (片側ピン接着式) (可動式)」が対応しています
【 内部再現 】
●エンジンルーム内部を除く車体及び砲塔内部が再現されています
●砲塔部分の再現内容
・ 機関砲の砲尾
・ 機関砲の砲架
・ 同軸機関銃の機関部
・ 照準器
・ 車長用の椅子
・ 砲塔旋回装置とハンドル類
・ 視察クラッペの内側構造(クリアパーツ)
など
●車体部分の再現内容
・ 操縦席
・ 操向レバー
・ 変速レバー
・ トランスミッション
・ クラッチ
・ 最終減速装置
・ エンジンルームの隔壁
・ エアクリーナー
・ 燃料注入口
・ ドライブシャフトカバー
・ 無線手席
・ 無線機
・ 視察クラッペの内側構造(クリアパーツ)
など
●吸気スリットのガード、シャベルの固定具を再現する金属製パーツが付属
●クラッペの内側構造、ペリスコープなどを再現するクリアパーツが付属
●排気管カバーや、工具の固定具などを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「2号砲兵観測戦車」の塗装とマーキング 】
●「2号砲兵観測戦車」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 所属不明
・ 所属不明
●説明書の塗装例に基づく国籍マーク、部隊マークなどを再現したデカールが付属しています
・ デカールのプリントは、カルトグラフ社製
【 「ドイツ Pz.Beob.Wg.2 Ausf.A-C 2号戦車 砲兵観測車タイプ」のパッケージ内容 】
・ 2号砲兵観測戦車 ×1
・ 金属製パーツ ×4
・ エッチングシート ×3
・ デカールシート ×2
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 一部新金型