Sd.Kfz.234/4 7.5cm L/48 8輪重装甲偵察車
Sd.Kfz.234/4Sd.kfz.234/4 パックワーゲンSd.kfz.234/3 シュツンメルSd.Kfz234 8輪重装甲偵察車WW2 ドイツ 装輪装甲車WW2 ドイツ軍の対戦車自走砲WW2 ドイツ 自走砲
「Sd.Kfz.234/4 7.5cm L/48 8輪重装甲偵察車 (プラモデル) (ドラゴン 1/35 '39-45' Series No.6814 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の計画車両「Sd.Kfz.234/4 48口径 75mm砲搭載型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●8輪重装甲車「Sd.Kfz.234/3」をベースに、主砲を長砲身砲へと換装した「Sd.Kfz.234/4 48口径 75mm砲搭載型」を再現、戦車並みの火力を持つ装甲車として、車格に不釣合な長い砲を装備した、特異なスタイルを再現した内容となっています
●サイバーホビー社製「ドイツ軍 8輪装甲車 Sd.Kfz.234/3 シュツンメル」をベースに、「Sd.Kfz.234/4 48口径 75mm砲搭載型」を再現するために、砲、砲架などを新規パーツへと変更したバリエーションキットです
【 「Sd.Kfz.234/4 7.5cm L/48 8輪重装甲偵察車」について 】
●「Sd.Kfz.234」は、大戦前の設計であるため各部の造りが贅沢で高コスト化してしまった8輪重装甲車「Sd.Kfz 231」の後継車両として大戦中期に開発されました
●「Sd.Kfz.234」の構造は、モノコックシャーシと単純化した車体デザインで生産コストの低減を図っており、装甲車としては大型になることから、「20mm機関砲」を装備した「Sd.Kfz.234/1」、「50mm砲」を装備した「Sd.Kfz.234/2」、短砲身の「75mm砲」を装備した「Sd.Kfz.234/3」の3タイプが生産されました
●大戦後期になると、戦況はドイツ軍不利に傾き、特に戦車不足は顕著となり、戦車不足の穴埋めとして数多くの対戦車自走砲が登場します
●このような対戦車自走砲の1種として「ヒトラー」の直接命令に従い開発されたのが、「Sd.Kfz.234」をベースとした対戦車自走砲「Sd.Kfz.234/4」です
・ この「Sd.Kfz.234/4」は、対戦車戦闘の主力となっていた装甲貫通能力の高い「75mm対戦車砲 PaK40」を搭載しました
・ ただ、この「75mm対戦車砲 PaK40」は、装甲貫通能力が高い分、射撃時の反動が大きく、重量も1tを超えることから、従来の「Sd.Kfz.234/1」~「Sd.Kfz.234/3」の車体を利用することができず、新たに車体中央部に大きな開口部を開け、そこに直接「75mm対戦車砲 PaK40」を設置する方法を採っています
●「Sd.Kfz.234/4」は強力な火力で対戦車戦闘に活躍しますが、あくまでも急造車両として完成度は低く、戦車などに比べると貧弱な防御力、発砲時における衝撃吸収の低さ、運用の難しさなどという欠点を持っていました
●一方、ドイツ軍では、「Sd.Kfz.234」シリーズの発展型として、この「Sd.Kfz.234/4」とは異なる、長砲身の「75mm砲」を搭載したタイプを計画していました
●この車両は、「Sd.Kfz.234/3」をベースとして、主砲を「4号戦車」や「3号突撃砲」などと同じ「48口径 75mm砲」へと換装、その搭載方法も「Sd.Kfz.234/3」を踏襲したもので、デザイン的、構造的にも「Sd.Kfz.234/4」より完成度の高い車両でした
・ 「75mm対戦車砲 PaK40」を車載用としてコンパクト化を図ったのが「48口径 75mm砲」ですので、砲の威力はほぼ同一でした
・ この車両は、本来でしたら「Sd.Kfz.234/5」などの違う型式名となるはずなのですが、計画のみで終わった車両として制式名称はなく、長砲身の「75mm砲」を搭載した点をとらえ「Sd.Kfz.234/4」となっているようです
●ただし、この計画はあくまでも机上のものであり、重量11.5tの車体と装輪式の足周りに長砲身の「48口径 75mm砲」を搭載するには構造や運用に無理がありました
●このため、「Sd.Kfz.234/4 48口径 75mm砲搭載型」は計画のみとなり、試作も行われず、幻の車両となったのです
【 「Sd.Kfz.234/4 7.5cm L/48 8輪重装甲偵察車」のキット内容について 】
●このドイツ軍の計画車両「Sd.Kfz.234/4 48口径 75mm砲搭載型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●車体の基本構造は一体成型を多用しながらも、足周りを中心としたディテール部分は細分化したパーツ構成で再現、「Sd.Kfz.234/4 48口径 75mm砲搭載型」の細やかな造りと複雑な構造の再現に重きを置いた内容となっています
●オープントップ式の車両ですから戦闘室部分と操縦席部分も再現、砲架、砲弾ラックなどの内部のレイアウトの他、前後に配置した操縦席などを細かく再現しており、車体上からのぞくことができる複雑な構造を楽しむことができます
●「Sd.Kfz.234/4 48口径 75mm砲搭載型」は、「砲」「車体上部」「車体下部」「左右のフェンダー」の5ブロックで構成しています
【 砲 】
●大型の対戦車砲を搭載したため同軸機銃を撤去した「Sd.Kfz.234/4 48口径 75mm砲搭載型」の主砲レイアウトを再現、細分化したパーツ構成で複雑な砲架部分の構造を再現しています
●「48口径 75mm砲」の砲身は一体成型のパーツで再現、砲口部分は開口した状態となっています
・ 防盾は前後方向に3分割したパーツで再現、これを貫通させる形で砲身パーツを取り付けます
・ 砲尾は左右に分割したパーツで構成、閉鎖器は開閉状態を選択することができます
・ 砲架部分はベース部分と左右パーツとの3パーツで再現
・ 砲架の防危板、照準器、操作ハンドルなどを別パーツ化、照準器はクリアパーツで再現しています
・ 砲は完成後も上下に可動させることができます
【 車体上部 】
●後部に大きなエンジングリルを備え、戦闘室上部に背の低い装甲パネルを装備した「Sd.Kfz.234/3」に準じた車体上部レイアウトを再現、エッジ部分の溶接跡やボルト穴などを繊細なモールドで再現しています
●車体上部は、エンジングリル部分を除いて一体成型のパーツで再現
・ 戦闘室上部の装甲パネルは、左右それぞれ一体成型のパーツで再現
・ エンジングリルはルーバーを開いた状態と閉じた状態のパーツの2種をセット、選択して使用することができます
・ 操縦手用のクラッペは別パーツ化、内部構造も再現しており、開閉状態を選択することができます
・ 車体後部は、予備タイヤ及びラックを装着した状態と、ラックごと取り付けていない状態とを選択することができます
【 フェンダー 】
●フェンダーを兼ねた収納箱は一体成型のパーツで再現
・ 収納箱の蓋はモールドで再現しています
・ 排気管は5パーツで構成、排気管先端部の向きを内側と外側とを選択して組み立てることができます
・ ジェリカンは5パーツで構成、ジェリカンラックは上下に分割したパーツで再現しています
・ 車載工具類は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
・ 車幅ポールはプラパーツで再現しています
【 車体下部 】
●車体下部は、車軸とその上下を支えるダブルウィシュボーンサスペンション、そしてリーフ式サスペンションを装備した細かな構造を細分化したパーツ構成で再現しています
●車体下部はバスタブ状に一体成型となったパーツで再現
・ 車軸部は各タイヤごとに3パーツで構成、この上下にダブルウィシュボーンサスペンションのアームを取り付けてサスペンションを作製します
・ ステアリングは、任意の角度で固定することができます
・ リーフ式サスペンションは一体成型のパーツで再現、サスペンションを通る配線は付属の金属線で再現します
●タイヤは、ゴムの部分とホイール部分とに分割しています
・ ゴムの部分は前後に分割したパーツで再現
・ ホイール部分は前後方向に3分割したパーツで再現、前部のハブキャップ部は2種をセット、選択して使用することができます
●戦闘室内部及び前後の操縦席部分を再現、以下のパーツで構成しています
・ 戦闘室のフロアパネル
・ 隔壁
・ 前後の操縦席
・ 前後のハンドル
・ 操縦席のペダル類
・ 各種レバー
・ メーターパネル
・ サブマシンガンラック
・ サブマシンガンのマガジンポーチ
・ 砲弾ラック(ただし、24口径の砲弾用)
・ 砲弾(24口径75mm砲弾) ×6
・ 無線機
など
●各クラッペの視察装置、照準器などを再現するクリアパーツが付属
●ジェリカンのプレスラインなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「Sd.Kfz.234/4 7.5cm L/48 8輪重装甲偵察車」の塗装とマーキング 】
●「Sd.Kfz.234/4 7.5cm L/48 8輪重装甲偵察車」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されており、国籍マークなどを再現したデカールが付属しています
【 「Sd.Kfz.234/4 7.5cm L/48 8輪重装甲偵察車」のパッケージ内容 】
・ Sd.Kfz.234/4 48口径 75mm砲搭載型 ×1
・ エッチングシート ×1
・ 金属線 ×8
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 一部新金型