アメリカ M1 57mm対戦車砲 on M1A3キャリッジ (初期型)
「アメリカ M1 57mm対戦車砲 on M1A3キャリッジ (初期型) (プラモデル) (リッチモデル 1/35 AFVモデル No.RV35019 )」です
●第2次世界大戦時におけるアメリカ軍の対戦車砲「57mnm対戦車砲 M1」の「初期型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●イギリス軍の「6ポンド砲」をベースとしてアメリカ軍仕様とした「57mnm対戦車砲 M1」の「初期型」を再現、「6ポンド砲」の砲身長を延長し、砲架部分も変更した姿を再現した内容となっています
●リッチモデル社製「イギリス オードナンス QF 6ポンド 対戦車砲 Mk.4」をベースに、「57mnm対戦車砲 M1」の「初期型」を再現するために使用するパーツを変更、新規のフィギュアを追加したバリエーションキットとなります
【 「57mnm対戦車砲 M1」について 】
●1920年代から1930年代にかけてのアメリカ軍は軍備費削減の煽りから兵器開発に消極的で、火砲では第1次世界大戦時に使用していたものを若干改良した程度でお茶を濁していました
●しかし、ヨーロッパで戦争への気運が高まるとそのような悠長な状態のままでは済まされず、急ピッチで兵器開発が行われました
●対戦車砲では、輸出兵器として中国などに売却が行われていたドイツ軍の対戦車砲「37mm対戦車砲 PaK35/36」を入手、これを参考として「37mm対戦車砲 M1」を開発します
●この「37mm対戦車砲 M1」は対戦車部隊などに配備が行われましたが、アメリカが第2次大戦に参戦した頃になると威力不足は決定的であり、後継の対戦車砲が求められました
●ところが、上記のようにアメリカ軍では兵器開発が低調だったために後継の対戦車砲や、対戦車砲に転用できる適当な火砲はなく、そこでイギリス軍が装備していた「6ポンド砲」を導入することを決定します
●ただ、「6ポンド砲」をそのまま使用するのではなく、新たにアメリカ軍の規格へと変更、砲身長は「6ポンド砲」の45口径から50口径へと延長しています
●また、砲架、照準器も変更が行われ、照準手の操砲も肩当て式から操作ハンドルへと替わり、「57mnm対戦車砲 M1」として制式化しました
●「57mnm対戦車砲 M1」は、大戦後期になると威力不足が否めなくなりますが、軽便な対戦車砲として歩兵部隊を中心に広く運用、大戦を通じて活躍したのでした
【 「アメリカ軍の迷彩服」について 】
●アメリカ軍では、1941年に制定された「M41 野戦服 (M1941フィールドシャケット)」と「M1スチールヘルメット」の導入によりその服装は大きく変化、後により戦闘に適した迷彩服の研究が行われています
●この研究により登場したのが「M42 迷彩服」で、ベースとなる生地の色に、飛雲状のパターンとなる3色の迷彩色を配置したものでした
●この「M42 迷彩服」は、地形や草木などに対して高いカモフラージュ効果を持ち、その効果は従来の「M41野戦服」を大きく上回るものとなっていました
●この「M42 迷彩服」は、「ノルマンディ戦」において「第2機甲師団」や「第30歩兵師団」などの部隊で試験的に運用、しかし当時のアメリカ軍兵士にとって、迷彩服=ドイツ武装親衛隊というイメージが強く、味方から誤射を受けてしまうという例が多発してしまいます
●このためヨーロッパ戦域での「M42 迷彩服」の着用を中止することとなり、代わりに太平洋戦域で活動するアメリカ海兵隊に支給が行われました
【 「アメリカ M1 57mm対戦車砲 on M1A3キャリッジ (初期型)」のキット内容について 】
●このアメリカ軍の対戦車砲「57mnm対戦車砲 M1」の「初期型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●細分化したパーツ構成とエッチングパーツにより「57mnm対戦車砲 M1 初期型」の細部とその構造再現に重きをおいた内容となっています
●「57mnm対戦車砲 M1 初期型」は、砲脚を開いた射撃状態と、砲脚を閉じた牽引状態とを選択して作製することができます
●「57mnm対戦車砲 M1 初期型」を操作するアメリカ軍の対戦車砲兵を再現したフィギュア5体が付属しています
・ 「第2機甲師団」などで試験的に導入が行われた「M42迷彩服」を着用した姿を再現しています
●「57mnm対戦車砲 M1 初期型」は、「砲身部」「砲架」「防盾」「砲脚部」の4ブロックで構成しています
【 砲身部 】
●砲身は一体成型のパーツで再現、砲口部分は開口した状態となっています
・ 砲尾は5パーツで構成、閉鎖器は開閉し可動させることができます
・ 砲身は前後に可動させることが可能です
・ 揺架は左右に分割したパーツで再現
・ 揺架は上下方向に可動とすることができます
【 砲 架 】
●砲架は左右に分割したパーツで構成、砲身部を挟んで接着します
・ 砲架の照準器、操作ハンドルなどを細分化したパーツ構成で再現しています
【 防 盾 】
●防盾は、一体成型のパーツで再現
・ 照準器カバーは別パーツ化しており、開閉状態を選択して作製することができます
【 砲脚部 】
●砲脚部は、車軸部、左右の砲脚、防盾、タイヤの各ブロックで構成
●砲脚はそれぞれが左右に分割したパーツで再現、側面のボルトなどのディテールをパーツ上の彫刻で再現しています
・ 駐鋤は3パーツで構成
・ 砲脚は開閉し可動させることができます
●砲脚部の防盾は、上部と下部の2パーツで構成しています
・ 防盾下部は、射撃時となる下ろした状態と、牽引時の上方に上げた状態とを選択して作製します
・ 工具類は固定具が付いていない状態で別パーツ化、固定具はエッチングで再現しています
●タイヤは、トレッドパターンが横方向のみとなる「コンバットタイヤ」と、トレッドパターンが縦方向と横方向となる「民生タイヤ」とをセット、選択して使用します
・ 「コンバットタイヤ」は前後に分割したパーツで再現
・ 「民生タイヤ」は輪切り状に5分割したパーツで再現、トレッドパターンをパーツ上の彫刻で再現しています
【 アクセサリーパーツ 】
●「57mnm対戦車砲 M1 初期型」用のアクセサリーパーツが付属しています
・ 砲弾 ×5
・ 空薬莢 ×1
・ 砲弾ケース ×3
・ 金属製弾薬箱 ×2
・ 木製弾薬箱 ×1
など
【 フィギュア 】
●「57mnm対戦車砲 M1 初期型」を操作中の対戦車砲兵のフィギュアが5体付属しています
●フィギュアの内訳は、指揮官1体、照準手1体、砲手3体の合計5体です
●服装は、「M42 迷彩服」を着用、布製レギンスと短靴を履き、偽装網、偽装布を付けたヘルメットを被った姿です
●服の皺の表現はスケールに沿った凹凸モールドで再現、服の縫い目などの細部はシャープなモールドで再現しています
●フィギュアは、頭部、胴体、両腕、両足のパーツに分割したオーソドックスなパーツ構成となっています
【 フィギュアのポージングについて 】
●セットしているフィギュアのポーズは5体、5種類
・ 指揮官は、立った姿勢で前方を見ているポーズ
・ 照準手は、砲の脚の部分に座って両手で操作ハンドルを回しているポーズ
・ 砲手は
照準手とは逆の脚に座り、前方を見ているポーズ
片膝を付いた姿勢で両手にライフルを持って構えているポーズ
砲手は、立った姿勢で両手で砲弾を持っているポーズ
となっています
【 フィギュアランナーに付属している装備品類 】
・ M1 ガーランドライフル ×2
・ ヘルメット (儀装網、儀装布付き) ×5
・ マガジンポーチ ×8
・ 双眼鏡 ×1
・ 携帯シャベル ×1
・ 水筒 ×1
●工具類や各種装備品の固定具、各部のディテールなどを再現するエッチングパーツが付属しています
●説明書には、「57mnm対戦車砲 M1 初期型」のアメリカ軍仕様となる1種類の塗装例を記載しており、砲弾や弾薬ケースの弾種表示などを再現したデカールが付属しています
【 「アメリカ M1 57mm対戦車砲 on M1A3キャリッジ (初期型)」のパッケージ内容 】
・ 57mnm対戦車砲 M1 初期型 ×1
・ 57mnm対戦車砲用アクセサリーパーツ 一式
・ エッチングシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 紐(ロープ再現用) ×1
・ 対戦車砲兵フィギュア ×5
・ フィギュアの装備品 一式
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 一部新金型 (フィギュアランナー)