アメリカ ダイヤモンド T969 レッカー
「アメリカ ダイヤモンド T969 レッカー (プラモデル) (IBG 1/72 AFVモデル No.72020 )」です
●第2次世界大戦時におけるアメリカ軍のレッカー車「ダイヤモンドT 969 レッカー」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●大型のボンネットを持つ車体に馬力のあるエンジンを搭載、大型のAフレーム状の10tの吊り下げ能力を持つクレーンを装備し、回収作業や整備作業、そして工兵活動等に活躍した「ダイヤモンドT 969 レッカー」を再現した内容となっています
●IBG社製「アメリカ ダイヤモンド T 968/968A カーゴトラック」をベースに、「ダイヤモンドT 969 レッカー」を再現するため、荷台部分を新規パーツへと変更したバリエーションキットです
【 「ダイヤモンドT 969 レッカー」について 】
●リーマンショック以後、アメリカ国内の自動車メーカーはビッグ3と呼ばれる3大メーカーにほぼ系列・集約してしまいましたが、モータリゼーションが始まった1920年代には様々な自動車メーカーが台頭し、世界一の工業力を背景に高品質かつ高性能な自動車を次々に生み出していました
●「ダイアモンド T」社は1905年に創業した自動車メーカーで、当時隆盛を極めていたシカゴの自動車産業の中にあって、大型トラックを得意としたメーカーです
●この「ダイヤモンド T」社は、ヨーロッパにおいて第2次世界大戦の気運が高まった1930年代後半からのアメリカ軍の軍備拡張に合わせて軍用のトラックの生産を開始、1940年には1000台近くを生産した「967 トラック」の後継として「968 トラック」シリーズの生産を開始します
●「968 トラック」は、106馬力のエンジンを搭載した6輪駆動となる大型のトラックで、貨物型の「968」「968A」「968B」は合計で9000台近くを生産しています
●また、その大馬力から兵員輸送型のみならず、ホイールベースを拡張した架橋型や、クレーンを装備した「969」、シャーシを延長した「975」「975A」なども存在し、各型合計31000台以上という、大型トラックの代表的存在となりました
●「969 レッカー」は、この「968 トラック」シリーズのレッカー車型で、車体後部には10tの吊り下げ能力を持つクレーンを装備しています
●この「969 レッカー」は、アメリカ軍のみならずイギリス軍、イギリス連邦軍などに広く配備が行われ、車両の整備や回収、そして工兵作業などに活躍、連合軍に欠かせない車両となったのでした
【 「アメリカ ダイヤモンド T969 レッカー」のキット内容について 】
●このアメリカ軍のレッカー車「ダイヤモンドT 969 レッカー」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●東欧系メーカーと思えない繊細な彫刻と、成型の薄さ、そしてエッチングパーツに頼らない構成により、「ダイヤモンドT 969 レッカー」のフォルムとディテールを再現しています
・ ミニスケールとしては細かく分割したパーツ構成により「ダイヤモンドT 969 レッカー」の細部表現に重きを置いた内容となっています
●「ダイヤモンドT 969 レッカー」は、「キャビン」「荷台」「クレーン」「シャーシ」の4ブロックで構成しています
【 キャビン 】
●山型に突き出たデザインのフロントウィンドと、巨大なボンネットとフロントグリルを持つ「ダイヤモンドT 969 レッカー」のキャビン形状を再現、2段となったボンネットの排気グリル、パネルラインなどを繊細なモールドで再現しています
●キャビンは、ボンネットも含めて各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ ドアはキャビンとは別パーツ化、開閉状態を選択して組み立てることができます
・ 各ウィンド部は付属のクリアフィルムを切り取って再現します
・ フェンダーはそれぞれ一体成型のパーツで再現
・ 前照灯、ライトガードもそれぞれ一体成型のパーツで構成、ライトガードのグリル状のパターンはモールドで再現しています
・ サイドミラー、方向指示器なども別パーツ化
●キャビン内部を再現しています
・ キャビン内部は、フロアパネルに座席、ハンドル、メーターパネル、各種レバーを取り付けて作製します
●エンジンルーム内部を再現しています
・ エンジンは8パーツの構成により、エンジン本体、キャブレター、冷却ファン、ファンベルトなどを細かく再現
・ ラジエターは一体成型のパーツで再現しています
【 荷 台 】
●荷台は、クレーンのために前方を斜めに切り取ったような形状を再現、金属製の荷台としてプレス加工による補強ラインをモールドで再現しています
●荷台は各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 荷台を支える梁は荷台のフロアパネルに一体で成型しています
・ 前後のマッドフラップは各1パーツで再現、支柱や足掛けもパーツ化しています
・ 荷台に装着する予備タイヤ(×2)が付属
【 クレーン 】
●クレーンは、細分化したパーツ構成でトラス状になった構造を再現、ワイヤーを再現するための紐も用意しています
●クレーンは荷台前部に位置するフレームに、左右のアームを取り付けて作製します
・ フレームは一体成型となったパーツで再現、ワイヤーのアーム、ウインチ、などは別パーツ化しています
・ アームは、中央の軸に4本の支柱を取り付けてトラス構造を再現します
・ クレーン作業時に展開するジャッキアームを再現したパーツが付属しています
・ ジャッキアームは、アームを伸ばした状態と、アームを縮めた状態の2種が付属、選択して使用します
・ クレーンのワイヤーは、付属している紐で再現します
・ クレーン部に装備する、コンプレッサー(×1)、ボンベ(×2)が付属
【 シャーシ 】
●IBG社特有の細分化したパーツ構成ながら、デファレンシャルなどの駆動系はパーツ数を抑えた構成によって骨太な「ダイヤモンドT 969 レッカー」の足周りを再現しています
●シャーシのメインフレームは縦方向と横方向のフレームを組み合わせて作製します
・ リーフ式サスペンション、デファレンシャルは各1パーツで再現
・ ステアリングは固定した状態となっています
・ 前部バンパーは、バンパー本体とウインチとに分割したパーツ構成
・ 後部バンパーは一体成型のパーツで再現しています
●タイヤはそれぞれ一体成型のパーツで再現、ホイールの肉抜き穴とボルト穴は開口した状態となっています
●各ウィンドを再現するための、カットラインをプリントしたクリアフィルムが付属しています
【 「ダイヤモンドT 969 レッカー」の塗装とマーキング 】
●「ダイヤモンドT 969 レッカー」のマーキングとして、カナダ軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第4歩兵旅団 整備小隊 (オランダ / 1944年10月)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊マーク、車台番号などを再現したデカールが付属しています
【 「アメリカ ダイヤモンド T 969 レッカー」のパッケージ内容 】
・ ダイヤモンドT 969 レッカー ×1
・ クリアーフィルム ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 一部新金型