ドイツ ティーガー 1 フェールマン戦隊 (ドイツ北部 1945年4月)
「ドイツ ティーガー 1 フェールマン戦隊 (ドイツ北部 1945年4月) (プラモデル) (ライ フィールド モデル 1/35 Military Miniature Series No.RM-5005 )」です
●第2次世界大戦末期におけるドイツ軍の重戦車「ティーガー 1」の「初期型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●訓練部隊から編成された「フェールマン戦隊」が装備した「ティーガー 1」の「初期型」を再現しています
●大戦末期において友軍への救援のために訓練部隊から編成された「フェールマン戦隊」が装備した「ティーガー 1」を再現、「初期型」の車体に後期型履帯を装備した、改修車両らしい特異な姿を再現した内容となっています
●ライフィールド社製「ドイツ ティーガー 1 極初期型 北アフリカ 1943」をベースに、「フェールマン戦隊」の「ティーガー 1」を再現するために、履帯やゲベックカステンなどを変更、鋼製転輪などの新規パーツを追加したバリエーションキットです
●本キットで再現している「ティーガー 1」は
・ 防盾は照準口部分の膨らみが付いたタイプ
・ 車長キューポラは塔型
・ 砲塔側面には予備履帯を装着
・ エアフィルターは装備していない
・ 排気管カバー、サイドスカートも装着していない
・ 車体前部の予備履帯ラックは、1段のタイプと2段のタイプを選択可能
・ 車体のSマイン発射機は後部の基部のみが残る
・ 転輪は、通常のゴム付き転輪(F02号車)と、鋼製転輪(F01号車、F13号車)の2種
・ 履帯はハの字状の滑り止めパターンが付いた後期型履帯を装着
という、「初期型」の改修車両を再現しています
【 「ドイツ ティーガー 1 フェールマン戦隊 (ドイツ北部 1945年4月)」のキット概要 】
●細分化したパーツとエッチングパーツ、クリアパーツ、金属製ワイヤーなどを交えたパーツ構成で細部再現に重きを置いた内容
●乗員用のハッチは開閉状態を選択可能
●各視察装置、ペリスコープなどはクリアパーツで再現
●車載工具の固定具は、パーツに一体成型化した状態と、エッチングパーツとを選択可能
●エンジングリルの異物混入防止ネットなどを再現したエッチングパーツが付属
●牽引ワイヤーのワイヤー部分を再現するための金属製ワイヤーが付属
●パテでツィンメリットコーティングを施すためのエッチング製のブレードが付属
●履帯は、両サイドからピンで固定する連結可動式
●履帯は「ティーガー 1」用の「後期型履帯(Kgs/63/725/130履帯)」を再現、履板1枚ごとに分割した連結可動式
●塗装例は、「フェールマン戦隊」仕様3種、車体番号を再現したデカールが付属(「フェールマン戦隊」の全車両の車両番号を含む)
【 「フェールマン戦隊のティーガー 1」について 】
●ノルマンディ戦以降、強大な兵力で進行する連合軍に対してドイツ軍は戦線を維持することができず、潰走状態となります
●連合軍は無人の野を突き進むかのように進撃を行いますが、ノルマンディ海岸からの補給が追い付かなくなり、ドイツ国境付近で進撃は停止、以後も「フュルトゲンの森の戦い」や港湾都市「アントワープ」への河川補給路の確保、そしてドイツ軍の反攻「ラインの守り作戦」への対処があり、再び前進可能になったのは1945年2月頃でした
●この間、ドイツ軍は防御体制を整えましたが、「ラインの守り作戦」への連合軍の反撃やその後のハンガリー方面への機甲部隊の投入などで兵力は減少、特に機動防御の要となる機甲部隊の絶対数の不足は致命的なものがありました
●1945年3月、連合軍は進撃を再開、ライン川を渡り、最前線の機甲部隊はドイツ軍の戦線奥深くへと突進し、ドイツB軍集団の21万名の兵士をルール地方で包囲することに成功します
●ドイツB軍集団は、西部戦線のドイツ軍部隊の主力であり、ドイツ軍は第11軍を急遽編成して新たに戦線を構築すると共に、このルールの包囲網を突破してB軍集団を救出する作戦を実行しました
●しかし、西部戦線方面でドイツ軍に残された部隊は極めて少なく、ドイツ軍は戦線の後方に位置していた各種兵科学校や訓練部隊の兵員、機材を掻き集めて小規模な部隊を次々と編成、五月雨式に作戦に投入します
●「シュルツ戦闘団」も、兵科学校や訓練部隊から編成された部隊で、戦車としては「パンター」5両と「ティーガー 1」6両を有していました
●この「ティーガー 1」は、「フェールマン中尉」が指揮する「フェールマン戦隊」として戦闘団の主力とは分離して運用されます
●戦闘団全体は、急遽編成されたことから部隊としての練成状態は極めて低く、装備もバラバラであったことから決して強力な戦力ではありませんでしたが、指揮官には学校の教官として、各戦線で活躍した「騎士十字章」などの高位な勲章の受章者が多くを占めており、その高い指揮能力と豊富な実戦経験を持っている強みがありました
・ 「フェールマン戦隊」の「ティーガー 1」は、訓練部隊が装備していた中古品で、前線から引き揚げた「初期型」に後期型履帯を装着しているのが特徴です(一部の車両は鋼製転輪に変更)
●「フェールマン戦隊」の「ティーガー 1」は、編成地から出撃してルール地方に向かって移動を開始しますが、連合軍の進撃は極めて速く、移動開始時から「フェールマン戦隊」自身が連合軍の戦線奥深くに位置しているという状況となります
●このため、戦隊はアメリカ軍の補給部隊を襲って、車両と燃料を捕獲、そして捕虜となっていたドイツ兵を戦隊に組み入れ、進撃を続けます
●しかし、「フェールマン戦隊」のこの行動を連合軍が放置している訳もなく、連合軍の抵抗や故障車などにより徐々に消耗、一部の車両はドイツ軍の拠点と共同して連合軍の進撃を停止することに成功しますが、これも強力な連合軍の機甲部隊の到着によって制圧されていましました
●「フェールマン戦隊」は、強大な連合軍に対する蟷螂の斧に過ぎませんでしたが、その特異な仕様の「ティーガー 1」と、連合軍の戦線後方で暴れまわった活躍は、戦史愛好家やモデラーなどから高い関心を得ているのです
【 「ドイツ ティーガー 1 フェールマン戦隊 (ドイツ北部 1945年4月)」のキット内容について 】
●ドイツ軍の重戦車「ティーガー 1」の「初期型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●細分化したパーツ構成と、エッチングパーツ、クリアパーツ、金属製ワイヤーなどの複合素材を採り入れ、「ティーガー 1 初期型」のディテール再現に重きを置いた内容となっています
●「ライ フィールド モデル」は新興の模型メーカーとなりますが、新興メーカーらしからぬキット内容で、パーツ構成、エッチングパーツ、連結可動式履帯など、これまで発売された「ティーガー 1」のキットを下敷きにしながら、よりモールドのクオリティを向上させたパーツ構成となっています
●「ティーガー 1 初期型」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●特徴的な馬蹄形の砲塔フォルムを始め、防盾の鋳造肌、各部の溶接跡、ボルト穴、キューポラ部の細部などのディテールを細かく再現しています
●「88mm戦車砲 KwK36」の「砲身」は、前後方向に3分割したパーツで再現
・ 「マズルブレーキ」は、3パーツに分割し、内部構造も再現
・ 「防盾」は装甲スリーブ、防盾外側、防盾内側、防盾基部の4パーツで再現、装甲スリーブにはネジ穴をモールドで再現しています
・ 「同軸機銃」は別パーツ化、スライド金型を使用して銃口を開口しています
・ 「防盾」(砲身)は、完成後も上下に可動させることができます
●砲塔は左右及び天板、砲塔リングの4パーツで構成
・ 「装填手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択して組み立てることができます
・ 「ベンチレーター」「ピストルポート」「エスケープハッチ」は別パーツ化して再現
・ 「予備履帯固定具」は、1個ずつ個別にパーツ化
・ 「ゲベックカステン」は上下に分割したパーツで再現、「蓋」は別パーツとなっています
●「車長キューポラ」は一体成型のパーツで再現、スライド金型を使用して視察口、上部の水抜き穴も再現しています
・ 「車長ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択して組み立てることができます
・ 「車長ハッチ」の「把手」「ロック機能」などを別パーツ化して再現しています
・ キューポラ内部の「視察装置」はクリアパーツで再現しています
【 車体上部 】
●各部の装甲板の厚みや溶接跡の再現の他、上部に配置した牽引ワイヤーや各種工具類、クリーニングロッドなどが織り成す細かな車体上部のレイアウトを再現しています
●「車体上部」は、「前部」「戦闘室前面パネル」「天板」の3パーツで構成
・ 後方の「エンジングリル」は別パーツ化、形状を正確に再現するために上下に分割したパーツ構成となっています
・ エンジングリル部の異物混入防止ネットは付属のエッチングパーツで再現
・ 「操縦手ハッチ」「前方機銃手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ 「ボッシュライト」は前後に分割したパーツで再現、内側のガラス部を再現するクリアパーツが付属しています
・ 「ボッシュライト」の配線を再現したパーツが付属
●「前部」は「フェンダー」を含めた一体成型のパーツで再現
●「戦闘室前面パネル」は一体成型のパーツで再現、操縦手視察装置、前方機銃マウントは別パーツとなっています
・ 視察装置内部の「防弾ガラス」はクリアパーツで再現
・ 「前方機銃マウント」は3パーツで構成、中央のボールマウント部を接着しないことマウントを可動とすることができます
・ 「前方機銃」は1パーツで再現、銃口を開口しています
●「車載工具類」はそれぞれ個別にパーツ化、「固定具」も含めて一体成型化したパーツとなっています
・ 「固定具」を再現したエッチングを付属、工具に一体成型化した固定具部分を削り落とすことで、固定具をエッチングパーツへと変更することができます
・ 「牽引ワイヤー」は、アイの部分はプラパーツ、ワイヤー本体は付属の金属製ワイヤーを使用して作製します
・ 「牽引ワイヤー」及び「クリーニングロッド」の固定具は、車体に一体成型化したものと、エッチングパーツとを選択して使用することができます
【 車体下部 】
●車体下部は、バスタブ状に一体成型となったパーツで再現、これに側面パネル、後部パネルを貼り付けて作製します
・ サスペンションアームは別パーツ化して再現、トーションバー部分も再現しており、アーム部分のツメを切り取ることで、上下可動とすることができます
・ 「転輪」はゴム付きタイプと鋼製転輪の2種をセット、選択して使用することができます
・ 「転輪」は1枚ずつ独立してパーツ化
・ 「起動輪」は2種のパーツをセット
・ 「起動輪」「誘導輪」は前後に分割したパーツで再現
●車体後部パネルは一体成型のパーツで構成
・ 「車間表示灯」「牽引装置」などは別パーツ化して再現
・ 「排気管」は上下方向に3分割したパーツで再現、上部の「消炎カバー」は支柱を含めて一体成型のパーツで再現しています
【 履 帯 】
●「履帯」は接地部分にハの字状の滑り止めパターンが付いた「ティーガー 1」用の「後期型履帯(Kgs/63/725/130履帯)」を再現しています
・ 「履帯」は、1枚ずつ分割した連結可動式履帯となっています
・ 「履帯」は履帯の両側をピンで止めることにより可動式とすることができ、裏側のガイドは肉抜き穴を再現するために別パーツ化しています
・ このタイプの「履帯」には、モデルカステン製「ティーガー 1型 戦車用履帯 (後期型) (可動式)」が対応しています
●キューポラの視察装置、ペリスコープ、操縦手の視察装置などを再現したクリアパーツが付属
●エンジングリルの異物混入防止ネット、車載工具類の固定具などを再現したエッチングパーツが付属しています
●ツィンメリットコーティングを再現するためのエッチング製のブレードが付属しています
【 「ティーガー 1 初期型」の塗装とマーキング 】
●「ティーガー1 初期型」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ フェールマン戦隊 F01号車 (ドイツ北部 / 1945年4月)
・ フェールマン戦隊 F02号車 (ドイツ北部 / 1945年4月)
・ フェールマン戦隊 F13号車 (ドイツ北部 / 1945年4月)
●説明書の塗装例に基づく、車体番号などを再現したデカールが付属
・ 他に、「F04」「F05」の各号車の車体番号を再現したデカールもプリントされています
【 「ドイツ ティーガー 1 フェールマン戦隊 (ドイツ北部 1945年4月)」のパッケージ内容 】
・ ティーガー 1 初期型 (フェールマン戦隊所属車両) ×1
・ エッチングシート (真鍮製) ×1
・ エッチングシート (ツィンメリットコーティング用 ステンレス製) ×1
・ 金属製ワイヤー ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 一部新金型