ドイツ ティーガー 1 極初期型 北アフリカ 1943
「ドイツ ティーガー 1 極初期型 北アフリカ 1943 (プラモデル) (ライ フィールド モデル 1/35 AFV No.RM-5001 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の重戦車「ティーガー 1」の「極初期型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●大2次対戦下において戦線に登場してから、破格の威力を誇った主砲と強靭な防御力で連合軍将兵から恐怖の的となった重戦車「ティーガー 1」の「極初期型」を再現、避弾経始を考慮していない垂直に切り立った装甲で覆われた、ドイツ的な重厚かつ迫力に溢れた姿を再現した内容となっています
●本キットで再現している「ティーガー 1」は
・ 防盾は照準口部分の膨らみがないフラットなタイプ
・ ゲベックカステンは、蓋が大きく、ステーが外側に付いた極初期仕様
・ エアフィルターは、2本の筒が並んだような形状のタイプ
・ 前部のフェンダーは、滑り止めが付いた小さなタイプ
・ ボッシュライトは戦闘室前面に装着
・ サイドフェンダーは中央部で曲がった状態で装着
・ 排気管は上部にカバーの付いた状態
・ 排気管カバーはスリットの付いた角型
・ 牽引ワイヤーはアイの部分を後方に向けて配置
という、「極初期型」を再現しています
【 「Sd.Kfz.181 ティーガー 1 重戦車 極初期型」について 】
●ドイツ軍では、第2次世界大戦前から「ヘンシェル」社と「ポルシェ」社の2社が主体となって重戦車の研究と開発を行っており、数両の試作車も完成し、徐々に重量級の重戦車の開発のノウハウを蓄積していました
●1941年5月、軍から正式に重戦車の開発を指示されたヘンシェル」「ポルシェ」の2社は、それぞれ試作車を完成、結果「ヘンシェル」社の試作車が重戦車「ティーガー 1」の座を射止めることに成功、これはこれまでの重戦車開発が結実したことも意味していました
●ただし、重戦車「ティーガー 1」は、構造、装備、運用法などの点で、これまでのドイツ軍戦車とはかけ離れた存在であり、生産の現場から部隊での運用に至るまで試行錯誤が行われ、特に最初の生産の段階では混乱が大きく、生産は順調に進みませんでした
●しかし、軍では重戦車「ティーガー 1」への期待は大きく、生産を急ぐように指示を出し、部隊編成も車両の生産が始まる前の段階で早々に開始しています
●このような状況から、生産工場では完成した車両から直ちに部隊への引渡しが行われ、部隊では車載装備品すら付いていない状態で受領したことも少なくありませんでした
●また、ドイツ戦車の常として、生産時期による仕様変更も存在しており、「ティーガー 1」では、「極初期型」「初期型」「中期型」「後期型」「最後期型」という現在での区分の他に、在庫しているパーツを使った、各型への過渡期となる車両も存在しています
●北アフリカ戦線において「ドイツ・アフリカ軍団」がエル・アラメインの戦いによって壊滅、残存した兵力ではイギリス軍を押し留める力はなく、イタリア領リビアの中心都市トリポリまで放棄してその西方となるチュニジアへと敗退します
●北アフリカを失うことで、イタリアが枢軸同盟から離脱することを恐れた「ヒトラー」は、この苦境にある北アフリカ戦線に向けて大規模な増援部隊を派遣することを決定、その中には新編成となる「第501重戦車大隊」と「第504重戦車大隊」という「ティーガー 1」を装備する2個大隊を含んでいました
●しかし、この2個大隊は上記のように「ティーガー 1」の引渡しを待っていた状態で、部隊の車輌充足率は極めて低く、結局北アフリカの地に送られた「ティーガー 1」は3個中隊弱の30両程度でしかありませんでした
●この「ティーガー 1」は、最初は「極初期型」、途中からは「初期型」となります
●同戦線の「ティーガー 1」の「極初期型」は、最初に「ティーガー 1」を受領した「第502重戦車大隊」の「極初期型」とは異なり、ゲベックカステンは角型の専用タイプ(ただし「初期型」とは微妙に異なる)を装着、サイドフェンダーや排気管カバーを装備しているいのが特徴でした
●チュニジア戦における「ティーガー 1」は、これまでのドイツ戦車とはレベルが違う「化け物」であり、主砲の「88mm」砲は2000m以上の距離から連合軍戦車の正面装甲を軽く貫く能力を持ち、防御力は余程の近距離でないと連合軍戦車や対戦車砲には撃破できないものでした
●「ティーガー 1」を含めて大幅な増援を得た枢軸国軍側でしたが、それでも戦力的には連合軍が遙かに勝り、「ティーガー 1」の能力を持ってしても多勢に無勢となってしまいます
●最終的にチュニジア戦でドイツ軍は敗退し、枢軸国軍はアフリカの地から駆逐されてしまいますが、絶大な火力と防御力を誇った「ティーガー 1」はセンセーショナルな実戦デビューを遂げ、連合軍将兵の間では「ティーガー 1」の名は恐怖の象徴を示す代名詞にもなったのです
【 「ドイツ ティーガー 1 極初期型 北アフリカ 1943」のキット内容について 】
●ドイツ軍の重戦車「ティーガー 1」の「極初期型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●細分化したパーツ構成と、エッチングパーツ、クリアパーツ、金属製ワイヤーなどの複合素材を採り入れ、「ティーガー 1 極初期型」のディテール再現に重きを置いた内容となっています
●「ライ フィールド モデル」は新興の模型メーカーとなりますが、新興メーカーらしからぬキット内容で、パーツ構成、エッチングパーツ、連結可動式履帯など、これまで発売された「ティーガー 1」のキットを下敷きにしながら、よりモールドのクオリティを向上したかのようなパーツ構成となっています
●「ティーガー 1 極初期型」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●特徴的な馬蹄形の砲塔フォルムを始め、防盾の鋳造肌、各部の溶接跡、ボルト穴、キューポラ部の細部などのディテールを細かく再現しています
●「88mm戦車砲 KwK36」の「砲身」は、前後方向に3分割したパーツで再現
・ 「マズルブレーキ」は、3パーツで構成し内部構造も再現
・ 「防盾」は3種のパーツをセット、装甲スリーブ、防盾外側、防盾内側、防盾基部の4パーツで構成、装甲スリーブにはネジ穴をモールドで再現しています
・ 「同軸機銃」は別パーツ化、スライド金型を使用して銃口を開口しています
・ 「防盾」の上部に取り付ける「直接照準指針」は、プラパーツとエッチングの2種をセット、選択して使用することができます
・ 「防盾」(砲身)は、完成後も上下に可動させることができます
●砲塔は左右及び天板、砲塔リングの4パーツで構成
・ 「装填手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択して組み立てることができます
・ 「ベンチレーター」は、「通常の状態」と「防水カバーが付いている状態」とを選択して組み立てることができます
・ 後部の「ピストルポート」は別パーツ化して再現
・ 「スモークディスチャージャー」は、1本ずつ個別にパーツ化、装填状態と発射済み状態を選択して組み立てることができます
●「車長キューポラ」は一体成型のパーツで再現、スライド金型を使用して視察口、上部の水抜き穴も再現しています
・ 「車長ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択して組み立てることができます
・ 「車長ハッチ」の「把手」「ロック機能」などを別パーツ化して再現しています
・ キューポラ内部の「視察装置」はクリアパーツで再現しています
●砲塔後部の「ゲペックカステン」は、各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ 「蓋」は上部パネルに一体成型化しています
・ 側面のステーは側面パネル上にモールドで再現しています
【 車体上部 】
●各部の装甲板の厚みや溶接跡の再現の他、上部に配置した牽引ワイヤーや各種工具類、クリーニングロッドなどが織り成す細かな車体上部のレイアウトを再現しています
●「車体上部」は、「前部」「戦闘室前面パネル」「天板」の3パーツで構成
・ 後方の「エンジングリル」は別パーツ化、形状を正確に再現するために上下に分割したパーツ構成となっています
・ エンジングリル部のメッシュ部は付属のエッチングパーツで再現
・ 「操縦手ハッチ」「前方機銃手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ 「ボッシュライト基部」は、ベース、ステー、基部の3パーツで構成、配線を別パーツ化しています
・ 「ボッシュライト」は前後に分割したパーツで再現、内側のガラス部を再現するクリアパーツが付属しています
●「前部」は「フェンダー」を含めた一体成型のパーツで再現
・ 「フェンダー」は上部に付属のエッチングを貼って滑り止めパターンを作製します
・ 滑り止めパターンを再現したエッチングパーツは、パターンが異なる3種をセット、選択して使用します
●「戦闘室前面パネル」は一体成型のパーツで再現、操縦手視察装置、前方機銃マウントは別パーツとなっています
・ 視察装置内部の「防弾ガラス」はクリアパーツで再現
・ 「前方機銃マウント」は3パーツで構成、中央のボールマウント部を接着しないことマウントを可動とすることができます
・ 「前方機銃」は一体成型のパーツで再現、スライド金型を使用して銃口を開口しています
●「車載工具類」はそれぞれ個別にパーツ化、「固定具」も含めて一体成型化したパーツとなっています
・ 「固定具」を再現したエッチングを付属、工具に一体成型化した固定具部分を削り落とすことで、固定具をエッチングパーツへと変更することができます
・ 「牽引ワイヤー」は、アイの部分はプラパーツ、ワイヤー本体は付属の金属製ワイヤーを使用して作製します
・ 「牽引ワイヤー」の固定具は、車体に一体成型化したものと、エッチングパーツとを選択して使用することができます
●後部の「エアフィルター」はいわゆる「初期型」の形状を再現、前後に分割したパーツ構成で、上部の蓋はエッチングで再現しています
・ 「エアフィルター」のパイプは1本ずつパーツ化、表面の細かな模様や捻れた形状を繊細な彫刻で再現しています
●サイドフェンダーは左右それぞれ一体成型のパーツで再現、「極初期型」としての中央部が曲がった状態を再現しています
【 車体下部 】
●車体下部は、バスタブ状に一体成型となったパーツで再現、これに側面パネル、後部パネルを貼り付けて作製します
・ サスペンションアームは別パーツ化して再現、トーションバー部分も再現しており、アーム部分のツメを切り取ることで、上下可動とすることができます
・ 「転輪」は1枚ずつ独立してパーツ化
・ 外側転輪を外した状態を再現可能なオプションパーツとエッチングが付属、また、転輪ゴムが脱落した状態を再現できるオプションパーツも付属しています(ゴム部・転輪部を分割して再現)
・ 「起動輪」は2種のパーツをセット
・ 「起動輪」「誘導輪」は前後に分割したパーツで再現
●車体後部パネルは一体成型のパーツで構成
・ 「車間表示灯」「牽引装置」などは別パーツ化して再現
・ 「排気管」は上下方向に4分割したパーツで再現、上部のカバーは支柱部分を一体成型化しています
・ 「排気管カバー」はプラスチック製パーツで再現、角形の形状を再現しています
【 履 帯 】
●「履帯」は、接地部分にハの字状の滑り止めパターンが付いていない「ティーガー 1」用の「Kgs/63/725/130型履帯(前期型履帯)」を再現しています
・ 「履帯」は、連結可動式履帯により再現しています
・ 「履帯」は、履帯の両側をピンで止めることにより可動式とすることができ、裏側のガイドは肉抜き穴を再現するために別パーツ化しています
・ このタイプの「履帯」には、モデルカステン製「ティーガー 1型 戦車用履帯 (初期型) (可動式)」が対応しています
【 アクセサリーパーツ 】
●アクセサリーパーツが付属しています
・ 砲弾 ×32 (5種)
・ 砲弾ラック上の砲弾 (4発並んだ状態) ×16
・ 機銃弾薬嚢 ×40
●キューポラの視察装置、ペリスコープ、操縦手の視察装置などを再現するクリアパーツが付属
●エンジングリルのメッシュ、車載工具類の固定具、前部フェンダーの滑り止めパターンなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「ティーガー1 極初期型」の塗装とマーキング 】
●「ティーガー1 極初期型」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第501重戦車大隊 141号車 (赤字白縁)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、車体番号などを再現したデカールが付属
・ 「1」「4」「1」(赤字白縁)の数字のほか「2」「8」「3」「7」(赤字白縁)、「1」「2」「3」「4」(白縁)の数字を再現したデカールも付属、組み合わせて他の車輌を再現することも可能です
・ 「Norben」「Uwin」のロゴ、タイガーマークを描いたデカールもプリントされています
【 「ドイツ ティーガー 1 極初期型 北アフリカ 1943」のパッケージ内容 】
・ ティーガー 1 重戦車 極初期型 ×1
・ エッチングシート ×1
・ 金属製ワイヤー ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 完全新金型