陸上自衛隊 戦車乗員セット('65-'90年代)
「陸上自衛隊 戦車乗員セット('65-'90年代) (プラモデル) (ファインモールド 1/35 ミリタリー No.FM047 )」です
●1965年から1992年頃までに見られた陸上自衛隊の戦車乗員4体を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●キューポラやハッチから上半身を出した姿や、車外に立つ姿など汎用性が高いポージングを再現し、「60式自走無反動砲」「60式装甲車」「61式戦車」「74式戦車」など、1990年頃までの陸上自衛隊車両の演出にとても役立つフィギュアセットとなっています
【 「陸上自衛隊 戦車乗員セット('65~'90年代)」のキット概要 】
●日本軍の装備に深い造詣を持つファインモールド社ならではのこだわりをもって、1965年から1992年頃までの陸上自衛隊の戦車隊員の服装と装備を忠実に再現
●1990年代までの陸上自衛隊員を再現した希少なフィギュアキットで、かつ、汎用性の高いポージングを再現しているため、戦車や装甲車、自走砲のキットの演出やジオラマシーンの作製などの際、幅広く活用することができます
●日本人らしい顔付きと体格、服の素材感も演出した皺の表現、弾帯の細部までも彫刻したディテール再現など、フィギュアとしてハイレベルな内容
●「ヘッドフォン」を着用したフィギュアは、「新型」と「旧型」の2種から選択可能
●装備品として、「64式小銃」や「M3A1(グリースガン)」などが付属
●階級章及びネームプレートを再現したデカールも付属
【 「陸上自衛隊の戦車隊員の服装」について 】
●1990年代まで、陸上自衛隊の戦車隊員(機甲科)には基本装備として普通科隊員と同じ服装が支給されました
●野戦服としては、通常時や訓練時に着用するOD単色の「65式作業服」、演習時やパレード時には3色迷彩の「迷彩服1型」を着用しました
●この「65式作業服」と「迷彩服1型」の服のデザインは同一で、行動する際、服の余裕があまりないデザインとなっていたため、激しい運動や行動を行うと、すぐに上着やズボンの裾が外に出て着崩れしてしまうという欠点を持っていました
●この「65式作業服」と「迷彩服1型」の欠点を踏まえて、体格に対し余裕のあるデザインの野戦服として1992年に支給を開始したのが「迷彩服2型」で、この「迷彩服2型」が登場すると隊員達が服装を直す苦労はかなり軽減しました
・ 災害出動の際でも「迷彩服2型」を着用しているのはこのためです
●戦車隊員にはこのような野戦服の他に、搭乗時用として、「戦車ヘルメット」「戦車靴」「戦車手袋」が支給されています
●「戦車ヘルメット」は、あくまでも車内での頭部保護を目的としたヘルメットで、対弾能力は持っていません
・ 1980年頃まではそのままの状態で着用していましたが、以後はできるだけ迷彩カバーを付けるようになりました
・ また、同様に装着するゴーグルにも反射を防ぐために、私物のカバーを付けるようになります
・ 「戦車ヘルメット」に装着するヘッドフォン(通称「ヘッドセット」)は、バンドが前方に位置する旧型と、バンドが後方に位置する新型とが存在し、基本的に「74式戦車」の乗員は新型、「61式戦車」や「60式装甲車」の乗員は旧型を装着、1980年代後半頃には全て新型へと移行したようです
●「戦車靴」は耐水性に優れ、脱出時に備え、車内において足が挟まった時でも、すぐに脱ぐことができるのが特徴となっていました
・ ただし、靴の内部の「遊び」が大きいことから歩きにくく、パレード時以外は、ほとんどの隊員が編み上げになった「半長靴」を着用していました
●「戦車手袋」は、火傷や裂傷を防ぐために、手のひらから後方に伸びたデザインの革製の手袋で、通常の手袋よりも若干厚手の素材を使用していました
・ 「戦車手袋」は機能的に優れてしましたが、厚手でごつかったので、多くの隊員が「PX」で購入した私物の革製の手袋を着用していました(OD色の「軍手」も支給されていたものの、車内においては滑ることから、ほとんど使用しませんでした)
●このように、1990年代頃までの戦車隊員は正規とは異なる服装を着用した例も少なくありませんでしたが、重量35tを超える戦車を扱う仕事は、平時においても一歩間違えば「死」を意味するものであり、各隊員の創意工夫と努力によって、戦車などの装甲車両の円滑な運用が行われたのです
【 「陸上自衛隊 戦車乗員セット('65~'90年代)」のキット内容について 】
●この1965年から1992年頃までの陸上自衛隊の戦車乗員を再現したプラスチックモデル組立キットです
●日本の軍装及び装備について深い造詣を持つファインモールド社により、陸上自衛隊の戦車乗員を再現、戦車隊員の服装や搭乗時の装備のポイントを押さえながら、現行よりも細身のデザインとなった被服を着用した日本人らしい体型や顔の造作を再現しています
●「65式作業服」及び「迷彩服1型」を着用した陸上自衛隊のフィギュアは、車両のキットに付属しているものの他にはインジェクションキットは存在しておらず、さらに汎用性が高いポージングを再現しているため、本キットは1990年代までの陸上自衛隊の隊員フィギュアとして、車両の演出やジオラマシーンの作製、そして改造など、陸上自衛隊車両の製作の際に極めて役立つことでしょう
・ パッケージ表記には「戦車乗員」となっていますが、戦車の乗員の他に、装甲車や自走砲の乗員としても使用することができます
●「65式作業服」と「迷彩服1型」のデザインは同一ですので、塗装を変えることで「作業服」「迷彩服」のどちらの姿でも再現することが可能です
●フィギュアの内訳は、車長1体、装填手1体、操縦手1体、車外に立つ乗員1体の合計4体です
●服装は、「65式作業服」もしくは「迷彩服1型」を着用、「戦車靴」を履き、「戦車ヘルメット」を着用した姿です
・ 車外に立つ乗員以外は、「新型ヘッドフォン」と「旧型ヘッドフォン」とを装着した2種のヘッドをセット、選択して使用することができます
●服の皺の表現はスケールに沿った凹凸モールドで再現、服の縫い目などの細部はシャープなモールド、装着している通話切り替え装置は立体的なモールドで再現しています
●フィギュアは、「頭部」「上半身」「下半身」「両腕」で分割したオーソドックスなパーツ構成となっています
【 「陸上自衛隊 戦車乗員セット('65~'90年代)」のフィギュアのポージングについて 】
●セットしているフィギュアのポーズは4体、4種類
・ 車長は、キューポラから上半身を出し、ヘッドフォンのマイクを持って通話しているポーズ
・ 装填手は、ハッチに腰掛けているポーズ
機関銃手として、「60式装甲車」のキューポラに配置することもできます
・ 操縦手は、操縦席に座り、ハッチから顔を出しているポーズ
・ 車外に立つ乗員は、自動小銃もしくはサブマシンガンを肩に掛け、待機もしくは警戒しているポーズ
【 付属している装備品類 】
・ 64式小銃 ×2
・ 11.4mm短機関銃 M3A1 (グリースガン) ×1
・ ゴーグル ×4
●ファインモールド社製「陸上自衛隊 60式装甲車」「陸上自衛隊 61式戦車」「陸上自衛隊 61式戦車 (改修型)」にフィギュアを取り付けるためのベース(×2)が付属しています
●階級章やネームプレートを再現したデカールが付属しています
・ 階級章及びネームプレートは、1983年頃までの白色を基調としたタイプと、1983年以降となる黒色を基調とした2種類のタイプを再現しています
【 「陸上自衛隊 戦車乗員セット('65~'90年代)」のパッケージ内容 】
・ 陸上自衛隊 戦車隊員 (1965年~1992年頃) ×4 (3体はヘッド選択、1体はヘッドも含めた成型)
・ ヘッドパーツ ×6 (フィギュアに使用するヘッド×3を含む)
・ フィギュアの装備品類 一式
・ 取り付けベース ×2
・ デカールシート ×1
●2016年 完全新金型