アメリカ 中戦車 M4 シャーマン
「アメリカ 中戦車 M4 シャーマン (プラモデル) (プラッツ WORLD OF TANKS No.39503 )」です
●第2次世界大戦時におけるアメリカ軍の中戦車「M4A1」の「76mm砲搭載型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「M4中戦車」シリーズの火力向上型として登場、ノルマンディ戦における「コブラ作戦」から実戦に参加した「M4A1」の「76mm砲搭載型」を再現、鋳造の丸みを帯びた車体に長砲身砲を装備した、均整の取れたフォルムを再現した内容となっています
●オンラインゲーム「WORLD OF TANKS」仕様として、ゲーム仕様の各種マーキングを再現したデカールと、ゲームで使える招待コードとボーナスコードが付属 しています
●イタレリ社製「M4A1 シャーマン」をベースに、デカールを変更、ゲーム内で使用可能な「ボーナスコード/招待コード」を特典として含んだ「WORLD OF TANKS」バージョンです
●本キットの「M4A1」は
・ 前方ハッチが大型となる「後期型車体」
・ 大型の砲塔に76mm砲を装備した「76mm砲搭載型」
・ 砲塔の装填手ハッチは大型の円形タイプ
・ デファレンシャルカバーは、先端部分が尖った「ワンピースタイプ」
・ 「VVSSサスペンション」はリターンローラーの支持架が斜めとなる「後期型」
・ 起動輪は、肉抜き穴が付いた「初期型」
・ 誘導輪、転輪は、「スポークタイプ」
・ 履帯には、フラットラバータイプの「T51」履帯を装着
という仕様となる、「M4A1」の「76mm砲搭載型」を再現しています
【 「アメリカ 中戦車 M4 シャーマン」のキット概要 】
●イタラエレイ社時代に製品化された名キット
●一体成型の多用したパーツ構成と、パーツ上に施されたモールドを主体としたディテール再現により、パーツ数を抑えた内容
●各ハッチは開閉状態を選択可能
●VVSSサスペンションは、アームを可動させることが可能
●繊細なペリスコープガードもパーツ化
●アメリカ軍の戦車兵のフィギュア1体が付属
●履帯は、フラットラバータイプの「T51」履帯、軟質素材によるベルト式
●塗装例は、「WORLD OF TANKS」仕様4種、国籍マークなどを再現したデカールが付属
●「WORLD OF TANKS」に使用するボーナスコードlと招待コードの特典付き
【 「M4A1 76mm砲搭載型」について 】
●第2次世界大戦が勃発し、 それまで戦車後進国であったアメリカは、自国の工業生産力を背景に急速に戦車戦力の拡充を図ります
●1942年から量産に入った「M4中戦車」シリーズは、そのアメリカ工業力のシンボル的存在で、エンジンの供給の関係から「M4」~「M4A4」の5種の各型に区別して大量に生産が行なわれ、アメリカ軍内だけではなく、イギリス連邦軍やソ連軍にも供与され、連合軍の反攻の象徴ともなりました
●「M4中戦車」シリーズは、「M3 37.5口径 75mm戦車砲」を装備、前面の最大装甲厚は76mmという防御力を持っていました
●この能力は、登場時にはドイツ軍の「4号戦車」よりも防御力で勝り(「M4中戦車」の方が避弾経始に優れる)、攻撃力では「4号戦車」の長砲身型よりは劣りましたが、榴弾を用いた対人目標への効果は高く、汎用戦車として高く評価されました
●ドイツ軍は1942年末に重戦車「ティーガー 1」、1943年初めに新型中戦車「パンター」、そして「4号戦車」の改良型と次々と新型の戦車を開発します
●「M4中戦車」は、チュニジア戦、シシリー戦で「ティーガー 1」、イタリア戦において「ティーガー 1」「パンター」と対峙しており、1対1での戦いでは勝負にならないことが判明、しかし「ティーガー 1」「パンター」は少数で運用されたことからそれ程問題視はされませんでした
●ところが、1944年6月にノルマンディ戦が開始されると、ドイツ軍の戦車師団はその戦車の半数を「パンター」が占めるようになっており、「M4中戦車」は苦戦を強いられてしまいます
●大量生産を続け、車輌数がある程度揃うようになった「M4中戦車」シリーズは、1943年中頃に全面的な改良が実施されるようになりました
●この改良は、防御力の強化と生産性の向上を図ったもので、「M4A4」は生産を停止、その他の各型は新型車体となる「後期型車体」に生産が移行していきます
●「M4A1」の「後期型車体」では、前方に突き出すように配置されていた操縦手ハッチ、前方機銃手ハッチを斜め配置に変更し、ハッチ自体も大型となりました
●被弾時による誘爆の危険性が指摘されていた弾薬庫は、周囲を水で覆った湿式弾薬庫(「W」と表記される)へと変わり、これにより実質的な防御力は大きく向上、それまで弾薬庫を守るように付けていた追加装甲は廃止されています
●また、火力強化型として「M1 76mm戦車砲」を搭載した試作戦車「T23」の砲塔を「M4A1」に搭載した「M4A1 76mm砲搭載型」も登場、この車両は1944年の初めから生産が行われています
●この「M4A1 76mm砲搭載型」は、補充用としてイギリス本土へと送られましたが、アメリカ軍の首脳部は「M3 37.5口径 75mm戦車砲」よりも榴弾の炸薬量が小さい「M1 76mm戦車砲」について懐疑的で、部隊への配備は行われず、イギリス本土に置かれたままの状態となりました
●ノルマンディ戦において「ティーガー 1」「パンター」に苦戦を強いられていたアメリカ戦車部隊は、空軍の支援などにより何とか持ちこたえていたものの、その性能差とこれまでの出血により、従来の「M4中戦車」シリーズでは戦えないと判断し、イギリス本土に備蓄されていた「M4A1 76mm砲搭載型」を急遽導入、1944年8月の「コブラ作戦」に使用しました
●「M4A1 76mm砲搭載型」は、従来の「M4中戦車」シリーズよりも優れた装甲貫通能力を持つ「M1 76mm戦車砲」により対戦車戦闘で活躍、アメリカ戦車部隊から絶大な評価を獲得します
●高い評価を得た「M1 76mm戦車砲」は「M4A1」のみの装備にとどまらず、「M4A2」「M4A3」にも搭載したタイプが登場、「M4A1」と「M4A3」の「76mm砲搭載型」は大戦後期のアメリカ戦車部隊の中軸車両となったのです
【 「アメリカ 中戦車 M4 シャーマン」のキット内容について 】
●このアメリカ軍の中戦車「M4A1」の「76mm砲搭載型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●一体成型を多用したパーツ構成と、パーツ上に施されたモールドを主体としたディテール再現により、パーツ数を抑えて「M4A1 76mm砲搭載型」を再現、1970年代頃に製品化されたキットながら、実車のポイントを押さえた造型と時代を感じさせないモールド、そしてイタラエレイ時代の繊細な金型技術により、現在のニューキットと比べても遜色のない内容となっています
●「M4A1 76mm砲搭載型」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●「M1 76mm戦車砲」の砲身は上下に分割したパーツで再現
・ 「防盾」は、前後に分割したパーツで再現
・ 「防盾(砲身)」は、完成後も上下に可動させることができます
●砲塔は、実車の鋳造構造の分割ラインに合わせて上下に分割したパーツで構成
・ 「車長ハッチ」「装填手ハッチ」は別パーツ化しており、開閉状態を選択することが可能
・ 砲塔側面の「排莢ハッチ」も別パーツとなっており、開閉状態を選択できます
・ 「ペリスコープガード」をパーツ化しています
・ 「アンテナ」「吊り下げフック」「機銃固定具」などを別パーツ化して再現
・ 「M2重機関銃」は、本体とグリップの2パーツで構成、機銃架と弾薬箱は別パーツとなっています
【 車体上部 】
●車体上部は一体成型のパーツで再現
・ 車体前部の「ベンチレーター」は別パーツ化しています
・ 「操縦手ハッチ」「前方機銃手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択して組立てることができます
・ 「ペリスコープガード」をパーツ化しています
・ 「前方機銃」は、機銃本体、マウント、防盾の3パーツで構成
・ 「前照灯」「尾灯」はそれぞれ一体成型のパーツで再現、「ライトガード」はプラスチック製のパーツとなっています
・ 「予備履帯ラック」「吊り下げフック」などを別パーツ化して再現
・ 後方の「荷物ラック」は開閉状態を選択できます
・ 車載工具類は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
●「サイドスカート」は左右それぞれ一体成型のパーツで再現
【 車体下部 】
●車体下部は、バスタブ状に一体成型となったパーツで再現、デファレンシャルカバー及び後部パネルは別パーツとなっています
・ 前面のデファレンシャルカバーはワンピース型、肉厚の増したシャープノーズタイプを再現しています
●「垂直懸架サスペンション (VVSSサスペンション)」の各ユニットは、ボギー部、アーム部、スプリング部の3ブロックで構成、転輪及びリターンローラーを挟み込んで完成させます
・ アーム部は上下に可動させることができます
・ 「起動輪」は、前後に分割したパーツで再現
・ 「転輪」「誘導輪」は、一体成型のパーツで再現
【 履 帯 】
●履帯は、滑り止めパターンの無いラバータイプの「T51」履帯を再現しています
・ 履帯は、軟質素材によるベルト式履帯となっています(履帯同士の接続は焼き止めとなります)
・ より精密で立体感ある履帯に交換したい場合には、「M4シャーマン戦車用履帯 T51型 (可動式)」がこれに対応しています
【 フィギュア 】
●アメリカ軍の戦車兵を再現した1体のフィギュアが付属しています
・ 車外に立ち、片手にサブマシンガンを持ち、もう一方の手を大きく挙げているポーズです
・ 服装は、ツーピースタイプの「HBT作業服」を着用、「戦車ヘルメット」を被った姿です
・ 服の皺の表現は、スケールに沿った凹凸モールドで再現
・ フィギュアは、「胴体」「両腕」「靴」に分割したオーソドックスなパーツ構成
●フィギュアの装備品として
・ ゴーグル ×1
・ M1 トンプソン サブマシンガン ×1
・ 拳銃ホルスター ×1
・ 拳銃用マガジンポーチ ×1
が付属しています
【 「M4A1 76mm砲搭載型」の塗装とマーキング 】
●「M4A1 76mm砲搭載型」のマーキングとして、「WORLD OF TANKS」仕様となる4種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 砂漠迷彩
・ 冬季迷彩
・ 冬季迷彩
・ 夏季迷彩
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、パーソナルマーク、パーソナルネームなどを再現したデカールが付属しています
【 「WORLD OF TANKS」用のコード 】
●オンラインゲーム「WORLD OF TANKS」(PC版)のアジアサーバーのプレイヤーが使えるコードが付属しています
・ ボーナスコード (既にゲーム参加しているプレイヤー向け)
T7 Combat car / アメリカ Tier2 軽戦車
ガレージスロット
・ 招待コード (これからゲームを始める人向け)×3人分
T2 light / アメリカ Tier2 軽戦車
ガレージスロット
1000ゴールド
7日間のプレミアムカウント
●オンラインゲーム「WORLD OF TANKS」のプレイガイドや各戦車のターゲットポイントなどを解説したカラー小冊子が付属しています
【 「アメリカ 中戦車 M4 シャーマン」のパッケージ内容 】
・ M4A1 76mm砲搭載型 ×1
・ アメリカ戦車兵フィギュア ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
・ カラー小冊子 ×1
●スポット生産品(キット本体とデカールはイタレリ社製)
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【 「アメリカ 中戦車 M4 シャーマン」のワンポイント 】
●本キットのベースとなった、イタレリ社製「M4A1 シャーマン」は、イタラエレイ時代に製品化された名キットです
●シャープなモールド、ライトガードなどの繊細な造形、正確な形状の履帯など、その魅力は現在においても色褪せていません
●ただ、かなり前に製品化されたことから、考証面などに問題があり、「後期型車体」を再現している一方で、転輪などは「前期型車体」に見られた初期タイプになっている(継続使用されているので完全に間違いとは言えません)ことや段付きの砲身など、「M4 シャーマン好き」にとっては少し気になる部分もあります
●ただし、このキットはアニメ作品「ガールズ&パンツァー」に登場する「M4A1 76mm砲搭載型」のデザインベースになっており、その考証面の問題を含んだ状態や、アメリカ軍の戦車としては珍しいサイドスカートを付けた姿をそのまま作画しています(ただし、砲身やイギリス軍仕様となるアンテナマウントの形状は変更されています)
●キット自体も現行のキットと比べて遜色はなく、パーツ数も少ないので、「WORLD OF TANKS」バージョンとしてだけではなく、通常のスケールモデルとして、そして「ガールズ&パンツァー」登場車としても楽しめる内容となっています