アメリカ M3A1 37mm 対戦車砲
「アメリカ M3A1 37mm 対戦車砲 (プラモデル) (ブロンコモデル 1/35 AFVモデル No.CB35147 )」です
●第2次世界大戦時におけるアメリカ軍の対戦車砲「M3 37mm対戦車砲」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●対戦車砲ではなく、主に軽便な火砲として歩兵砲のような運用が行われた「M3 37mm対戦車砲」を再現、低く地を這うような小さな防盾を装備した、特徴的な姿を再現した内容となっています
【 「アメリカ 37mm 対戦車砲 M3型」のキット概要 】
●細分化したパーツとエッチングパーツとの構成で、細部再現に重きを置いた内容
●射撃状態と牽引状態とを選択可能
●タイヤはトレッドパターンが異なる2種が付属、両タイプ共にプラスチック製パーツで再現
●防危板や防盾のフレームなどを再現したエッチングパーツが付属
●弾薬箱の弾種表示などを再現したデカールが付属
【 「M3 37mm対戦車砲」について 】
●第1次世界大戦後のアメリカは、経済問題と孤立主義の台頭から陸軍の整備には消極的で、火砲類は第1次世界大戦時のものを小改良した程度でとどまっていました
●1930年代の後期に入ると、世界的に戦争への機運が高まり、アメリカは重い腰を上げて、陸軍の軍備の整備を開始します
●しかし、技術的な基盤がない状態での軍備の整備には無理があり、アメリカ軍は各国の兵器を参考とし、それをベースに自軍の装備を開発するという方法を採りました
●対戦車砲は、1930年代後半において優秀な性能を示していたドイツ製の「Pak35/36 37mm対戦車砲」を参考に開発が行われ、1940年に登場したのが「M3 37mm対戦車砲」です
●この「M3 37mm対戦車砲」は対戦車砲としてだけではなく、車載化したタイプは軽戦車や装甲車の主砲に用いるなど、アメリカ軍では重要な火砲となりましたが、1940年の登場時には、参考とした「Pak35/36 37mm対戦車砲」が性能的に旧式化しつつあり、アメリカが参戦した1941年末時点になると「M3 37mm対戦車砲」の性能不足は明らかでした
●それでも、アメリカ軍はチュニジア戦などにおいて、この「M3 37mm対戦車砲」や同砲を自走化した車両を戦線に投入しましたが、対峙したドイツ軍に一蹴されてしまいます
●アメリカ軍は、「M3 37mm対戦車砲」の後継としてイギリス軍の「6ポンド砲」を導入することを決定、続いてより大きな「M5 76mm対戦車砲」を採用します
●本来ならば、このような後継砲の登場により「M3 37mm対戦車砲」は第一線から姿を消すはずなのですが、アメリカ軍は「M3 37mm対戦車砲」の火砲としての軽便さに注目、歩兵砲として運用を行続けます
●歩兵砲とは、歩兵部隊が携行する小型の火砲で、直接照準によって敵の防御陣地や機関銃陣地を砲撃して制圧するのを目的としており、「M3 37mm対戦車砲」は5人程度の人員で運搬、運用することができ、発射速度も30発/分と高く、歩兵砲として用いるには最適な火砲でした
●機動戦となったヨーロッパ戦線では「M3 37mm対戦車砲」の使用は限定的でしたが、陣地戦となった太平洋戦域において「M3 37mm対戦車砲」は活躍、歩兵砲としての活用であけではなく、榴散弾を使用した制圧射撃や射界の確保など、多目的な役割を果たしています
●「M3 37mm対戦車砲」は、対戦車砲としての能力は不十分でしたが、歩兵部隊が直接運用する軽便な火砲として活躍、アメリカ軍の歩兵にとって欠かせない存在となったのです
【 「アメリカ 37mm 対戦車砲 M3型」のキット内容について 】
●このアメリカ軍の対戦車砲「M3 37mm対戦車砲」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ディテール追求にこだわりを持つブロンコモデル社らしく、細分化したパーツとエッチングを交えたパーツ構成で、「M3 37mm対戦車砲」の細部再現に重きを置いた内容となっています
・ 細分化したパーツ構成のためパーツ数は多くなりますが、「M3 37mm対戦車砲」自体が小さな火砲であることから、ブロンコモデル社の製品の中ではパーツ数は少ないキットとなります
●砲脚を開いた射撃状態と、砲脚を閉じた牽引状態を選択して組み立てることができます
●「M3 37mm対戦車砲」は、「砲身部」「砲架」「防盾」「砲脚部」の各ブロックで構成しています
【 砲身部 】
●砲身は、前後方向に3分割したパーツで再現、砲口は開口しています
・ 「砲尾」は左右に分割したパーツで再現、「閉鎖器」は別パーツ化しており、開閉状態を選択することができます
・ 「閉鎖ハンドル」を別パーツ化して再現
・ 「防危板」は、フレーム部分はプラパーツで再現、パンチング状のプレートはプラスチックパーツとエッチングパーツの2種をセット、選択して使用することができます
【 砲 架 】
●砲架は、左右に分割したパーツで構成
・ 「操作ハンドル」は、細分化したパーツ構成で、ステー部分の複雑な構造を再現しています
・ 「照準器」などを別パーツ化して再現
【 防 盾 】
●防盾は、一体成型のパーツで再現、薄く成型しています
・ 防盾前方のフレームはエッチングパーツで再現
・ 防盾裏側の「工具箱」は、各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
【 砲脚部 】
●各砲脚は左右に分割したパーツで再現
・ シャーシは上下に分割したパーツで再現
・ 砲脚の「防盾」は一体成型のパーツで再現しており、防盾を下ろした射撃状態と、防盾を上げた牽引状態を選択することができます
●タイヤは、車両とギザギザ状のトレッドパターンのタイプと、縦のラインのトレッドパターンのタイプの2種をセット、選択して使用することができます
・ 各タイヤは、タイヤ本体と内側内部の2パーツに分割して再現
【 アクセサリーパーツ 】
●「M3 37mm対戦車砲」用のアクセサリーパーツが付属しています
・ 砲弾弾薬箱 ×4
・ 被帽付き徹甲弾 ×1
・ 徹甲弾 ×1
・ 榴散弾(キャニスター弾) ×4
・ 空薬莢 ×4
●防危板、防盾のフレームなどを再現したエッチングパーツが付属
●弾薬箱の弾種表示などを再現したデカールが付属しています
【 「アメリカ 37mm 対戦車砲 M3型」のパッケージ内容 】
・ M3 37mm対戦車砲 ×1
・ アクセサリーパーツ 一式
・ エッチングシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 完全新金型