日本陸軍 二十八糎榴弾砲 砲兵4体付
「日本陸軍 二十八糎榴弾砲 砲兵4体付 (プラモデル) (ピットロード 1/35 グランドアーマーシリーズ No.G044 )」です
●日露戦争時における日本陸軍の沿岸砲「28cm榴弾砲」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット。
●日露戦争のクライマックスの一つである「旅順要塞攻略戦」において活躍した「28cm榴弾砲」を再現、発射砲口を定めるため、ギアを露出した大型の円形砲床の上に設置したメカニカルな姿を再現した内容になっています。
・ 「28糎榴弾砲」を据え付ける円形の砲床(ほうしょう)から上部構造までを、2010年時点の考証を元に設計しています。
●ピットロード社製「日本陸軍 28cm 榴弾砲 (砲兵4体付属)」の品番替えリニューアルアイテムになります。
【 日本陸軍 二十八糎榴弾砲 砲兵4体付 (ピットロード 1/35 グランドアーマーシリーズ G44) 概要 】
●最新の考証に基づき、細分化したパーツ構成で「28cm榴弾砲」独特の構造を細やかに再現。
●大型の円形の砲床から上の部分を再現しています。
●砲身内側のライフリング、砲座部分の架筺や駐退機、揚弾機、観測台などをスケールに沿ったディテールで再現。
●完成後も砲身は上下に可動、砲床を軸に旋回させることができます。
●砲兵のフィギュア4体と砲弾などのアクセサリーパーツが付属、本キットのみで射撃中のシーンを再現可能。
●カラープリントの「塗装ガイド」が付属。
●日本陸軍兵器研究の第一人者「佐山二郎」氏による「28cm榴弾砲」の解説や当時の写真を収録したリーフレットが付属。
【 日本陸軍 二十八糎榴弾砲 について 】
●幕末から明治に至るまで、日本は外国船による侵犯行為を繰り返され、諸外国の軍事力に危機を感じた我が国は、やむなく各国と不平等条約を締結、この後、日本政府はこの条約に苦るしめられることになります。
●「黒船」に象徴されるように、諸外国との格差を一刻も早く埋める必要性を感じた我が国は、明治維新以降、統治機構の近代化と産業の育成をを進めると同時に、陸・海軍で構成される国軍を編成し、外圧に対抗できるだけの力を養うよう努めます。
●四方を海で囲まれた国土に、いつ迫るかもしれない敵艦を陸上から撃破するため、主要な港には砲台を設置することを決定、この沿岸砲として選定されたのが「大阪砲兵工廠」でイタリア式28cm砲を参考に製作され、1887年に制式化された「28cm榴弾砲」です。
●この砲は、港を守る沿岸砲にしては極端に短砲身なのが特徴で、これは曲射弾道を描く砲弾で防御力の弱い敵艦の甲板部分を狙うことを反映した設計でした。
●1904年、「日露戦争」が開戦、この戦争の主役はあくまでも陸軍であり、日本海軍は大陸との補給線を確保するのが最大の任務でした。
●ただし、当時のロシア海軍は日本海軍の2倍以上の艦艇数を保有し、ロシア海軍はヨーロッパ方面に展開していた「バルチック艦隊」を太平洋へと回航し、太平洋方面に配備されていた「太平洋艦隊」と合流することで日本海軍を圧倒することを狙います。
●日本海軍はロシア「太平洋艦隊」との決戦を挑みますが、「太平洋艦隊」は「旅順要塞」に逃げ込んでしまい、もはや日本海軍では対処することができず、陸路によって「旅順要塞」を陥落させるしか方法が残されていませんでした。
●戦争の緒戦、日本陸軍はロシア軍を撃破し、順調に進撃を行います。
●「第1軍」と「第2軍」の進撃によって「遼東半島」の「旅順要塞」は孤立し、日本陸軍はこの「旅順要塞」攻略のために新たに「第3軍」を編成、この指揮官には「乃木将軍」が就任しました。
●「清」時代から要塞設備を整えていた「旅順要塞」は、ロシアが旅順を租借してから、この要塞を急ピッチで改修し、世界トップレベルの強固な防御力を持つ要塞へと変貌させていました。
●「乃木将軍」の「第3軍」は、この「旅順要塞」に総攻撃を実施しますが、コンクリート製のトーチカと張り巡らされた鉄条網、そして各拠点には当時の最新兵器である機関銃が設置されており、日本軍側に極めて大きな損害が発生、にもかかわらずその戦果は微々たるものでした。
●この戦況を知った日本陸軍の上層部は、「日露戦争」の敗北は日本の消滅を意味するものと大きな危機感を持ち、非常手段として各港に設置されていた「28cm榴弾砲」18門を「第3軍」へと送致します。
●本来「28cm榴弾砲」のような沿岸砲は、野戦用の火砲とは異なり、設置には多くの時間と労力を必要としますが、「第3軍」の総力を挙げた突貫工事によって短期間で設置を完了、当時の日本陸軍の最大級のこの火砲は、「旅順要塞」に向けて昼夜を問わず砲撃を繰り返します。
●この「28cm榴弾砲」が旅順要塞内のロシア軍に及ぼした影響は極めて大きく、日本軍側の「第3次総攻撃」によって「旅順要塞」の一画である「203高地」が陥落、そして、「203高地」からの観測に従い「28cm榴弾砲」は「太平洋艦隊」の艦艇に向けて砲撃を実施、「太平洋艦隊」の無力化に成功しました。
●この「旅順要塞」の攻略以後も、「28cm榴弾砲」は野戦においても運用が行われ、第1次世界大戦時では「青島」への攻撃にも参加、太平洋戦争時も本土決戦用として実戦配備されていたのです。
【 日本陸軍 二十八糎榴弾砲 砲兵4体付 (ピットロード 1/35 グランドアーマーシリーズ G44) プラモデルの内容 】
●この日本陸軍の沿岸砲「28cm榴弾砲」を再現したプラスチックモデル組立キットです。
●2010年の最新の考証に基づき「28cm榴弾砲」を再現、細分化したパーツと、同砲を特徴付けるリベットなどのディテールをパーツ上にモールド化して再現し、「28cm榴弾砲」独特の構造を細やかに再現した内容になっています。
●円形の砲床(ほうしょう)から上の部分を再現しています。
●砲兵のフィギュア4体の他、「送弾車」や「薬嚢」などのアクセサリーが付属、本キットのみで「28cm榴弾砲」の射撃時のジオラマシーンを再現することが可能です。
■ 日本陸軍 28糎榴弾砲 全体構造
●「28糎榴弾砲」は、「砲身部」「砲架」「架筺」「砲床」の4ブロックに分割したパーツ構成。
■ 砲
●砲身は、外装部と内装部の2ブロックで構成しています。
・ 内装部は、砲身内部のライフリングを3分割のパーツで再現、斜めに刻んだライフリングをモールドで再現しています。
・ 外装部は前後方向に3分割したパーツで再現。
・ 「閉鎖器」は4パーツで再現、開閉状態を選択することができます。
・ 砲身は、完成後も上下に可動させることができます。
●砲架は左右のパネル面を中心にして底面、内側構造物などを別パーツ化して再現。
・ 左右のブロックは左右に分割したパーツで再現
・ 内側の各種「ギア」「昇降ハンドル」類なども別パーツ化して再現しています。
・ リベットのディテールはパーツ上にモールド化して再現しています。
■ 架筐
●架筐は、各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します。
・ 「旋回装置」は4パーツに分割して再現、「旋回ハンドル」は別パーツ化しています。
・ 側面の「砲架転輪」は、それぞれ5パーツに分割して再現しています。
●観測台は一体成型化したパーツで再現。
・ 「ステップ」は2パーツで再現、「手摺り」は個別にパーツ化しています。
●揚弾機は16パーツに分割して再現。
・ 揚弾機のワイヤーは付属の紐で作製します。
・ 「砲弾」を保持するアームは3パーツに分割して再現しています。
■ 砲床
●砲床は一体成型のパーツで再現しています。
・ 砲床には、周囲の歯や、上部のリング、大型のボルトなどをモールド化して再現しています。
■ フィギュア
●砲兵のフィギュアが4体付属しています。
・ 射撃中のシーンを再現しています。
・ フィギュアの内訳は、指揮官1体、砲手3体の合計4体です。
・ 「日露戦争」前期の服装となる、紺色の制服を着用、レギンスを付け、「軍帽」を被った姿です。
・ 服の皺の表現はスケールに沿った凹凸モールドで再現、レギンスの紐などの細部は深めのモールドで再現しています。
・ フィギュアは、「頭部」「胴体」「両腕」「両足」で分割したオーソドックスなパーツ構成になっています。
●フィギュアのポージング。
・ 指揮官は、片手を挙げて合図しているポーズ。
・ 砲手は
片膝を付いた姿勢で、砲弾などを両手で保持しているポーズ
若干屈んだ姿勢で、操作ハンドルなどを持っているポーズ
立った姿勢で、操作ハンドルなどに手を置いているポーズ
になっています。
●付属している装備品類
・ 雑嚢 ×4
・ 水筒 ×4
・ 銃剣 ×4
・ 軍帽 ×4
■ アクセサリーパーツ
●「二十八糎榴弾砲」用の豊富なアクセサリー類も付属、本砲の発射作業の情景を再現することも可能になっています。
●付属するアクセサリーパーツの内容は
・ 砲弾 ×2
・ 装薬管置き場 ×1
・ 薬包 ×1
・ 装薬管 ×1
・ 装填管 ×1
・ 砲栓 ×1
・ 送弾車 ×1
など。
【 日本陸軍 二十八糎榴弾砲 砲兵4体付 (ピットロード 1/35 グランドアーマーシリーズ G44) 塗装とマーキング 】
●「二十八糎榴弾砲」の塗装例としてカラーの塗装ガイドが付属しています。
・ 塗装の際に使用する塗料の種類も記載しています (Mr.カラー)。
●「二十八cm榴弾砲」の開発の経緯、操砲、当時の写真などを収録した10ページのリーフレットが付属しています (著者:佐山二郎)
【 日本陸軍 二十八糎榴弾砲 砲兵4体付 (ピットロード 1/35 グランドアーマーシリーズ G44) 製品仕様 】
●プラスチックモデル組立キット
・ 各パーツ類はランナー状に成型していますので、パーツを切り離すのに「ニッパー」などの切断工具が必要になります(別売り)。
・ パーツの固定には「プラモデル用接着剤」などの接着剤をご利用下さい(別売り)。
●製品素材 : PS
●パーツ成型色 : ライトグレー
●対象年齢 15歳以上 (ピットロード基準)
●「日本陸軍 二十八糎榴弾砲」の完成時のサイズ
・ 全長 : 173mm
●日本製
●2020年 再生産
●2010年 完全新金型
【 日本陸軍 二十八糎榴弾砲 砲兵4体付 (ピットロード 1/35 グランドアーマーシリーズ G44) パッケージ内容 】
●28cm榴弾砲 ×1
●日本陸軍 砲兵 ×4
●アクセサリパーツ 一式
●紐 ×1
●組立説明書 ×1
●カラー塗装ガイド ×1
●解説リーフレット ×1