ソビエト M4A2(76) レッドアーミー w/マキシム重機関銃
「ソビエト M4A2(76) レッドアーミー w/マキシム重機関銃 (プラモデル) (サイバーホビー 1/35 AFVシリーズ (Super Value Pack) No.9154 )」です
●第2次世界大戦時におけるソ連軍の中戦車「M4A2」の「76mm砲搭載型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●アメリカから大量に供与され、高い汎用性と攻撃力によって将兵から高い評価を受けた「M4A2」の「76mm砲搭載型」を再現、75mm砲を搭載した前期型車体とは異なる、スッキリとしたデザインと均整の取れたフォルムを再現した内容となっています
●ドラゴン社製「M4A2(76) レッドアーミー」をベースに、前部フェンダーをエッチングパーツへと変更、「マキシム P1910重機関銃」などを追加したバリューパックです
●本キットは
・ 「12気筒ディーゼルエンジン」を搭載した「M4A2」
・ 前部パネルが1枚物となり、前方ハッチを大型化した「後期型車体」
・ 砲塔は、大型になった「76mm砲搭載 砲塔」
・ 主砲は、マズルブレーキを装着した「M1A1C 76mm戦車砲」もしくは「M1A2 76mm戦車砲」を装備
・ 防塵カバーは装着の有無を選択可能
・ 装填手ハッチは小判形タイプ
・ デファレンシャルカバーは、先が尖っている「ワンピース型」
・ 「VVSSサスペンション」はリターンローラーの支持架が斜めになった「後期型」
・ 起動輪は、肉抜き穴のある「前期型」
・ 誘導輪、転輪は「スポーク型」
・ 履帯は全鋼製タイプの「T49」履帯
という仕様となる「M4A2 76mm砲搭載型」を再現しています
【 「ソビエト M4A2(76) レッドアーミー w/マキシム重機関銃」のキット概要 】
●細分化したパーツと、エッチングパーツ、クリアパーツを交えたパーツ構成で細部再現に重きを置いた内容
●前部フェンダーなどをエッチングパーツで作製する必要があるため、中級者以上のユーザーを対象としたキット
●乗員ハッチは開閉状態を選択可能
●防塵カバーはDS素材製、装着の有無を選択可能
●ライトガード、ペリスコープガードは、プラスチック製パーツとエッチングパーツとを選択可能
●前照灯、尾灯、ペリスコープなどを再現したクリアパーツが付属
●ライトガード、前部フェンダーなどを再現したエッチングパーツが付属
●履帯は、全鋼製の「T49履帯」、DS素材製によるベルト式
●塗装例はソ連軍仕様2種、部隊表示、車両番号などを再現したデカールが付属
●アクセサリーパーツとして「マキシム M1910重機関銃」などが付属
【 「ソビエト M4A2(76) レッドアーミー w/マキシム重機関銃」のキット内容について 】
●ソ連軍の中戦車「M4A2」の「76mm砲搭載型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ドラゴン/サイバーホビー社のフォーマットに従い、細分化したパーツと、クリアパーツ、そしてエッチングを交えたパーツ構成で、ディテール再現に重きを置いた内容となっています
・ ライトガードやペリスコープガードは、プラスチック製パーツとエッチングパーツとを選択できますが、前部フェンダーなどはエッチングパーツで作製する必要があり、中級者以上のユーザーを対象したキットとなります
●「M4A2 76mm砲搭載型」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●装填手ハッチを小判形にした「76mm砲搭載型」の後期仕様を再現、表面の鋳造肌は強弱を付けたモールド、刻印は繊細なモールドで再現しています
●主砲の「M1A1C 76mm戦車砲」もしくは「M1A2 76mm戦車砲」の砲身は一体成型のパーツで再現、マズルブレーキは別パーツとなっています
・ 「マズルブレーキ」は一体成型のパーツで再現、砲口を開口しています
・ 「防盾」は一体成型のパーツで再現
・ 「防盾」は、完成後も上下に可動させることができます
●「防盾」の「防塵カバー」が付属、装着の有無を選択できます
・ 「防塵カバー」はDS素材製となっています
●砲塔は、実車の分割ラインに合わせた、上下に分割したパーツで構成
・ 「装填手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択可能です
・ 「排莢ハッチ」は別パーツ化、閉じた状態となります
・ 「機銃固定具」「吊り下げフック」などを別パーツ化して再現
・ 「サーチライト」は、前後に分割したパーツで再現、前部はクリアパーツとなっています
●ペリスコープ部は、取り付けベース、ペリスコープ本体、蓋、ペリスコープガードの4パーツで再現
・ ペリスコープ本体はクリアパーツで再現、「ペリスコープガード」はプラスチック製パーツとエッチングパーツとをセット、選択して使用します
●車長キューポラは、一体成型のパーツで再現
・ 各「ビジョンブロック」は別パーツ化しており、クリアパーツで再現しています
・ 「車長ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ 「M2重機関銃」は、本体とグリップの2パーツに分割して再現
【 車体上部 】
●車体前面パネルを1枚タイプにした「M4A2」の後期型車体のレイアウトを再現、溶接跡や刻印などを繊細な凸状のモールドで再現しています
●車体上部は、エンジンデッキ部分を除き一体成型のパーツで再現
・ 「操縦手ハッチ」「前方機関銃手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 「ペリスコープ」はクリアパーツで再現、「ペリスコープガード」はプラスチック製パーツとエッチングの2種をセット、選択して使用します
・ 「前方機銃」は、マウントを含めた一体成型のパーツで再現
・ 「前照灯」「尾灯」は、クリアパーツで再現
・ 「ライトガード」「ホーンガード」は、プラスチック製パーツとエッチングの2種をセット、選択して使用します
・ 「前部フェンダー」はエッチングパーツで再現
・ 「吊り下げフック」「給油口」などを別パーツ化しています
・ 「トラベリングロック」は一体成型のパーツで再現
・ 「車載工具類」は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
・ 「牽引ワイヤー」は、アイの部分はプラパーツ、ワイヤー本体は付属の金属製ワイヤーを使用して作製します
【 車体下部 】
●車体下部は、特徴的な「VVSSサスペンション」を装備した「M4A2」の足周りを再現、デファレンシャルカバーには鋳造肌を強弱を付けたモールドで再現しています
●車体下部は、底面と側面部とが一体成型となったパーツに、デファレンシャルカバー、後部パネルを取り付けて作製します
・ 「デファレンシャルカバー」は、カバー本体、ボルト止め部分、牽引フックとで構成
・ 後部パネルは一体成型のパーツで再現
・ 「排気管」は3パーツに分割して再現、先端部は開口しています
・ 「起動輪」は、表・裏方向に5分割したパーツで構成
・ 「誘導輪」「転輪」は一体成型のパーツで再現しています
●「VVSSサスペンション」は、表・裏に分割したパーツ構成で、「転輪」「ボギー」「垂直バネ」「リターンローラー」を挟んで作製します
・ 上部の「スキッド」は別パーツ化しています
【 履 帯 】
●履帯は、接地部分が突き出した全鋼製の「T49」履帯を再現しています
・ 履帯は、接着及び塗装が可能な軟質素材(DS素材)によるベルト式となっています
・ より精密で立体感ある履帯に交換したい場合には、「M4シャーマン戦車用履帯 T49型 (可動式)」がこれに対応しています
【 アクセサリーパーツ 】
●アクセサリパーツが付属しています
・ マキシム M1910重機関銃 ×1
・ 機銃弾薬箱 ×2
●ペリスコープ、前照灯、尾灯などを再現したクリアパーツが付属
●前部フェンダー、ライトガード、ペリスコープガードなどを再現したエッチングパーツが付属しています
【 「M4A2 76mm砲搭載型」の塗装とマーキング 】
●「M4A2 76mm砲搭載型」のマーキングとして、ソ連軍仕様となる2種類の塗装例がボックス裏面に記載されています
・ 第2戦車軍 (ベルリン / 1945年)
・ 第8親衛機械化軍団 (1944年~1945年)
●塗装例に基づく、部隊表示、車体番号などを再現したデカールが付属しています
【 「ソビエト M4A2(76) レッドアーミー w/マキシム重機関銃」のパッケージ内容 】
・ M4A2 76mm砲搭載型 ×1
・ アクセサリーパーツ 一式
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
【 「M4A2 76mm砲搭載型」について 】
●アメリカの「M4中戦車」シリーズは、搭載するエンジンと車体形状により主に「M4」「M4A1」「M4A2」「M4A3」「M4A4」の5種に分類することができ、それぞれが異なったメーカー、工場で生産することでマスプロ化に成功、大量生産を実現することができました
●「M4A2」は、「M4中戦車」シリーズの中で唯一ディーゼルエンジンを搭載した型式で、「M4A1」に続いてシリーズの2番目に生産を開始、前面装甲板の分割が少なくなっているのが特徴です(極初期型を除く)
●この「M4A2」は、戦車部隊の燃料供給の問題からアメリカ陸軍では少数を運用したのみで、そのほとんどがイギリス軍及びイギリス連邦軍、そしてソ連軍に供与されています
●ソ連軍では、「T-34」を始め多くの戦車がディーゼルエンジンを搭載している関係から「M4A2」は補給の観点から好ましい戦車で、同様にディーゼルエンジンを搭載したイギリスの歩兵戦車「バレンタイン」と共に、西側連合国からの供与の戦車の中核となりました
●ソ連軍に供与された「M4A2」は、当初は75mm砲搭載の「前期型車体」となっていましたが、仕様の変更から後に「後期型車体」へと移行、砲塔の仕様は「75mm砲搭載型」と「76mm砲搭載型」の両タイプが存在していました
・ 「75mm砲搭載型」は、装甲貫通能力では「76mm砲搭載型」に大きく劣りましたが、榴弾の炸薬量が大きいという長所を持っていました
●ソ連軍に供与された西側連合国の戦車は、戦後直ぐに冷戦体制へと移ってしまったため、決して正当に評価されることはありませんでしたが、この「M4A2」は実戦で運用した部隊や将兵から高い評価を受けていました
●多くのソ連戦車が、乗員の居住性を考慮していないのに対して、「M4A2」は十分な車内スペースを確保、機械的な信頼性や照準装置の精密さなど、表面的なスペックだけでは測れないポテンシャルを秘めており、高い支持を得ています
●特に「76mm砲搭載型」は、装甲貫通能力が高いこの主砲を活かしてドイツ戦車との戦車戦にも活躍、ソ連軍の戦車戦力の一翼を担い、ベルリン攻防戦にも投入されました
●「M4A2」の「76mm砲搭載型」の戦車としての優秀さはソ連軍も認めており、「ハンガリー動乱」への参加など、戦後も運用を続いてたのです