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「日本海軍 航空母艦 赤城 プラモデル (フジミ 1/700 特シリーズ No.035 )」です●「日本海軍 航空母艦 赤城 開戦時」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット ●太平洋戦争前から、戦争前期まで帝国海軍の航空母艦のシンボル的存在である「赤城」を再現したキットで、戦争開戦時の状態が表現されています ●「赤城」のスマートな船体、それに似合わず複雑な構造を持つ格納庫を中心とした船体上部構造物、巨大な煙突、そして大型の艦にもかかわらず小型の艦橋など、同艦の持つ魅力が表現され、その迫力在る姿が楽しむことができる内容となっています ●日露戦争後の海軍増強計画である「88艦隊」により建造が始まったのが巡洋戦艦「天城型」で、その2番艦である「赤城」は1920年12月に起工されました ●しかし、「ワシントン軍縮会議」において主力艦艇の削減が決定、建造中の「赤城」は巡洋戦艦として完成することが認められず、航空母艦へと建造を変更されることを余儀なくされます ●この時代の各国海軍における航空機の建造・運用は様々な試行錯誤が繰り返されており、我が国において「赤城」は「3段式甲板」を持つ特異な形状の航空母艦として設計、1928年に竣工されます ●帝国海軍は他の列強国と比べて戦艦などの主力艦艇の数が少なく、その不利を補うために航空機による攻撃を世界に先駆けて研究していました ●この航空機の運用を念頭に置いた上で、世界最初の純粋の航空母艦「鳳翔」(それまでに存在した航空母艦は改造したもの)を建造、続いて「赤城」、「加賀」、「飛龍」、「蒼龍」などの航空母艦が作られることとなります ●一方、艦載機の性能も日進月歩で向上が行なわれ、当初の固定脚の複葉機から、単翼に、そして引き込み脚へと移り変わり、速度が増大、航空母艦の飛行甲板もより長さが必要となりました ●そのため「3段甲板の赤城」は、1938年に全通式の飛行甲板へと近代化改装が行なわれることになります ●全通式の甲板を持った「航空母艦 赤城」は、前身となった巡洋戦艦に由来する高速性、搭載機数の大きさ、その威容から「第1航空艦隊」(別名「南雲機動部隊」)の旗艦となります ●この「第1航空艦隊」は、空母を集中して運用するという帝国海軍の新しい考え方から発案されたもので、「第1航空戦隊」の「赤城」、「加賀」、「第2航空戦隊」の「飛龍」、「蒼龍」、「第5航空戦隊」の「翔鶴」、「瑞鶴」、そして護衛の艦隊を傘下に持ち、その艦載機による打撃力は、当時の列強国の艦隊とは比べ物とならない程の絶大な威力を誇っていました ・ 当時それほど注目されなかったのは、航空機では戦艦などの強力な艦艇を沈めることはできないという大鑑巨砲主義が蔓延していたからです ●この「第1航空艦隊」は、1941年12月の真珠湾攻撃に参加し、多数の艦載機による攻撃力の大きさを世界に示すこととなります ●続く、ポートダーウィン攻撃、セイロン沖海戦などに参加、特にセイロン沖海戦では海上で航行するイギリスの巡洋艦に対し、航空攻撃が80%以上の命中率を上げるなど移動目標に対して攻撃する練度の高さと、艦載機の優秀さを誇りました ●一大決戦となった1942年6月のミッドウェー作戦では、「第1航空艦隊」は「第1航空戦隊」と「第2航空戦隊」の「赤城」を含む4隻の空母で参戦(「第5航空戦隊」は珊瑚海海戦による損害により不参加)、「大和」を主力とする砲戦隊の主力部隊の遥か前方に配置されて、露払いの役割を務めます ●しかし、この作戦は暗号解読によりアメリカ側に筒抜けであり、アメリカ海軍は3隻の空母を動員して待ち受けることとなりました ●「第1航空艦隊」は、ミッドウェー島のアメリカ軍の航空隊を殲滅する役割を持っており、当初は練度の高さと艦載機の性能により敵を圧倒していましたが、ミッドウェー島の攻撃とアメリカ軍の空母への攻撃とが錯綜してしまいます ●アメリカ軍の航空機による攻撃は直衛の「零戦」により尽く阻止していましたが、アメリカ軍の急降下爆撃機「ドーントレス」は、雷撃機への対処で低空に移動した「零戦」の間隙を突き、日本空母へ爆弾攻撃を行いました ●この攻撃により「赤城」は2発の直撃弾を被弾炎上し、発艦準備の中、搭載する艦載機と積載予定の爆弾、魚雷へと被害が広がり、手が付けられない状況となってしまいます ●そのため「赤城」は味方の駆逐艦の魚雷によって処分され、その歴史に幕が閉じられることとなりました ●「赤城」の損失は帝国海軍の栄光の軌跡の幕切れの始まりを示すものであり、「ミッドウェー海戦」は敗北で終わり、帝国海軍はその後も数々の苦しい戦いを続けることになるのです ●この「帝国海軍 航空母艦 赤城」を再現したプラスチックモデル組立キットです ●キットは、シャープなモールドにより「赤城」を再現、同社「特シリーズ」の特徴であるディテール表現力により、実艦の細かで複雑な作りが表された内容となっています ●また、スポンソン部の支柱などこれまでのキットでは一体成型されていた裏側の部分が別パーツ化により実感豊かに再現、「赤城」の持つ細かな構造物が織り成す様子が表現されています ●艦体喫水線までが再現されたウォーターラインモデルです ●「赤城」の船体部は左右分割式で、これに船首、船尾甲板、飛行甲板などを取り付ける構成となっています ●船体部には、格納庫側面の中央部と主砲マウントが一体成型されています ・ 船体部の内部には船体の歪みを防ぐ桁のパーツが多数用意されています ・ 船体部には、バルジ、舷側の舷窓、フェアリーダー、塵捨管などの細部が再現 ・ 舷窓には雨樋の彫刻が施されています ・ ウォーターラインモデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属、オモリとなるバラストも付属しています ●格納庫前部は左右分割式で再現されています ・ 手摺り兼足掛けがモールドされています、前部の防水扉も表現 ●上甲板は、船首部分、船尾部分、そしてボート収納デッキに分割されています ・ 甲板上には、アンカーチェーン導板、リール、ボラード、昇降口、ボート用架台などの細かなディテールが再現されています ●飛行甲板は、一体で成型されており、エレベーター部分は別パーツとなっています ・ 飛行甲板上には、遮風棚、着艦制動装置基部、滑走制止装置基部などがモールドされています ・ 飛行甲板裏側には特徴的なトラス構造のパターンが再現され、一部は別パーツとなっています ・ 飛行甲板上に装着される110cm探照灯(2個)が付属、探照灯はクリアーパーツです ・ 前後に存在する飛行甲板支柱は、それぞれ別パーツとなっており、トラス模様などがモールドされています 「赤城」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています ●艦橋 ・ 艦橋の主要部は8パーツで構成されています ・ パーツ分割により、舷窓、扉などのディテールが再現 ・ トップには信号灯が表現され、4.5m測距儀は別パーツとなっています ・ 方位測定アンテナ、1.5m測距儀、60cm探照灯(2個)が別パーツで、探照灯はクリアーパーツとなっています ●マストは三脚楼型が再現、前後2パーツで構成されています ● 煙突 ・ 本体部分は上下2分割式で、複雑な集合管の外部構造が表現されています ・ 表面上には手摺り、梯子のモールドが彫刻 ・ 煙突内部の整流板もシャープに再現 ●左舷の円材置き場は3パーツで構成され、複雑な桁構造が再現されています ●機銃用スポンソンはブロックごとに別パーツとなっており、下面の補強板が一体成型で1枚ずつ再現 ・ スポンソン部の支柱は別パーツで、複雑な作りが再現されています ●主砲塔「50口径 3年式 20cm単装砲」 ×6 ・ 砲塔は一体成型となっており、 砲身基部には防水カバーが表現されています ●高角砲「45口径 10年式 12cm連装高角砲」 ×6 ・ 右舷は煙突の煙除けのシールド付き、左舷はシールド無しの状態が再現 ・ シールド付きの高角砲は、連装式に成型された砲身部と、シールド部で構成されています ・ シールド無しの高角砲は、砲身部と砲架部との2パーツで構成 ・ 高角砲支筒は別パーツで、複雑な形状を再現 ●対空機銃 ・ 25mm 連装機銃 ×14 ・ 25mm 単装機銃 ×4 ●艦載機 ・ 艦載機は、本体、キャノピー、脚、尾脚、プロペラのパーツ構成となっており、機種による爆弾類の武装(増槽)が別パーツ化されています ・ 艦載機はクリアーパーツとなっています ●艦載機内容 ・ 零式艦上戦闘機21型 ×3 ・ 99式艦上爆撃機 ×3 ・ 97式艦上攻撃機 ×3 ●内火艇、カッターなど ・ 12m内火艇 ×2 ・ 11m内火艇 ×1 ・ 13m特型運搬船 ×2 ・ 12m内火ランチ ×1 ・ 大型カッター ×2 ・ 中型カッター ×3 ・ 小型カッター ×1 ●その他の艤装を再現したパーツとして ・ 艦首、艦尾旗竿 ・ 錨、副錨 ・ 菊花紋章 などがセットされています ●飛行甲板上に書かれた表示線、艦名表記、着艦標識、艦尾の軍艦旗(直線タイプ)、艦載機の日の丸マークを再現したデカールが付属しています ●2011年 完全新金型
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