日本海軍 航空母艦 葛城 (プラモデル)アオシマ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.224 スケール:1/700
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「日本海軍 航空母艦 葛城 プラモデル (アオシマ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.224 )」です●太平洋戦争後期における帝国海軍の「航空母艦 葛城」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット ●アオシマ社製「日本海軍 航空母艦 雲龍 SP」をベースに、クリアーパーツの飛行甲板、エッチングパーツを省き、「葛城」を再現するために艦橋や機銃スポンソンなどのパーツとデカールを変更したバリエーションキットとなります ●艦隊航空戦力の要として帝国海軍の期待を背負って誕生した「航空母艦 雲龍型」の3番艦「葛城」を再現、それまでの空母をベースに設計された、如何にも日本の空母らしいシルエットが表現されています 【 「航空母艦 葛城」について 】●帝国海軍は国力と軍縮条約によりイギリス海軍、アメリカ海軍と比べて劣勢であり、その事態を打開するために航空戦力に注目します ●太平洋戦争の開戦以前では、各国の海軍は航空母艦を補助戦力として考えており、艦隊に分散配置することで各艦隊の防空、索敵任務などを行うものとしていました ●帝国海軍は、この考えを改め、空母を集中使用することを考案、当時の正規空母6隻による「第1航空艦隊」を編成します ●この「第1航空艦隊」に搭載された艦載機の合計は500機以上となり、艦載機による打撃力は、従来の海軍戦術を根底から覆す程のものとなりました ●ただ、日本では「太平洋戦争」自体は短期なものと捉える考えが優勢であり、戦争開戦時において建造中の正規空母は「大鳳」1隻のみでした ●「第1航空艦隊」は、太平洋戦争の緒戦においてその威力を発揮、向かうところ敵無しの威力を発揮します ●ところが、「ミッドウェー海戦」において待ち伏せていたアメリカ空母により敗退、同海戦に参加した4空母「赤城」「加賀」「飛龍」「蒼龍」が失われました ●この結果、帝国海軍は攻撃力の要である「空母機動部隊」の主力を失い、当面は「翔鶴」「瑞鶴」の正規空母2隻と他の艦船から改造された小空母で戦わざるを得なくなってしまいます ●この事実に驚愕した帝国海軍は、ここに至って自分たちが築き上げた「空母機動部隊」が持つ能力をようやく認識(それまでは海軍の伝統である砲撃戦至上主義が主流でした)し、空母部隊の再建と、他艦種から空母への改造、そして空母の新規建造を開始しました ●この空母の新規の建造は、「大鳳」を改良した装甲空母型のタイプと、通常型のタイプの2種類が計画され、通常型は建造を急ぐために空母「飛龍」の設計図面を元とし、戦訓による改良と、生産効率を上げる省力化が行われ、実質的には「改飛龍型」とも言うべきスタイルとなります ・ この空母の建造計画は太平洋戦争の以前に存在していましたが、その計画を推進するきっかけとなったのが「ミッドウェー海戦」です ・ 「大鳳」の改良型は1944年に起工されましたが、その建造には時間を必要とするため、結局途中で建造中止となっています ●この新型空母は「雲龍型」と命名、戦訓による防御力の強化の他に、「飛龍」では艦橋の配置が左舷中央部だったものが「雲龍型」では右舷前方へと移動、エレベーターも3基から2基に減らされています ●「雲龍型」は16隻の建造が予定されましたが、実際に起工されたのは6隻で、更に戦況の悪化から3隻が途中で建造中止となり、「雲龍」「天城」「葛城」の3隻が竣工しています ●「葛城」は、「雲龍型」の3番艦として1942年12月に建造が開始され、1944年10月に竣工しました ●しかし、「葛城」が竣工した時点では、艦隊航空隊(艦載機部隊)は壊滅状態となっており、竣工した1944年10月ではフィリピンの攻防戦となった「レイテ沖海戦」が発生、結局当初目論んでいたアメリカ軍に大きなダメージを与えることはできず、連合艦隊は敗退します ●フィリピンは太平洋戦争の開戦理由となった南方への補給路の中核であり、これを失うことは燃料などの供給地を失うことを意味しており、帝国陸軍と陸上航空戦力を中心とした帝国海軍は「レイテ沖海戦」後も激戦を繰り広げました ●アメリカ軍の大兵力と物量の前に日本軍側は壊滅、フィリピンを失ったことで内地の燃料が不足し、戦いの結果、失われた兵力、航空機は甚大でした ●また、内地に残存した航空隊は防空任務に従事、更には特攻作戦にも使用され、練成に時間と燃料を必要とする艦隊航空隊を編成する余裕はなく、「葛城」は搭載する航空機の目途が全く立たない状態となります ●そして、燃料の不足から輸送などの他の作戦任務に就くこともなく、呉近海において固定砲台として係留されることとなりました ●1945年7月、アメリカ軍艦載機の大群が呉を空襲、「葛城」は対空偽装をしていましたが、爆弾を被弾、中破してしまう損害を受けます ●1945年の終戦時において「葛城」は残存、損害自体は艦の航行に影響するものではなかったので、広い格納庫を利用して復員船として活用することが決定します ●武装解除の後、復員船として居住スペースの設置などの改装を経て、南方方面の復員任務に従事しました ●この活動は1年続けられて1946年12月に終了、その後解体され、その生涯を閉じています 【 「日本海軍 航空母艦 葛城」のキット内容について 】●この帝国海軍の「航空母艦 葛城」を再現したプラスチックモデル組立てキットです ●キットは、現在のアオシマ社のウォーターラインシリーズのフォーマットに沿って「葛城」をシャープに再現、最新のリサーチと細かな成型技術により同艦を表現しています ●また、スポンソン部の支柱などが別パーツ化され、日本の空母の特徴である細かな構造物が織り成す様子が表現された内容となっています ●キットは、上段格納庫内部を再現、下段格納庫はエレベーターの周囲部分が再現されています ●艦体喫水線までが再現されたウォーターラインモデルです ●「葛城」の船体部は左右分割式で、これに船首、船尾甲板、飛行甲板、ボート収納甲板などを取り付ける構成となっています ●船体部には、格納庫側面が一体成型されています ・ 船体部には、弾薬供給所や舷側部の通路などの基本躯体の他に、舷側の舷窓、フェアリーダー、ホースパイプ、副錨、梯子などの細部が再現 ・ ウォーターラインモデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属、オモリとなるバラストも付属しています ●上甲板は、船首部分、船尾部分、そしてボート収納デッキに分割されています ・ 甲板上には、滑り止めパターンの他に、アンカーチェーン及び導板、リール、ボラードなどの細かなディテールが再現されています ●飛行甲板は、一体で成型されており、エレベーター部分は別パーツとなっています ・ 飛行甲板上には、ラテックス甲板表現が施され、遮風柵、着艦制止装置、滑走制止装置、探照灯蓋、クレーン蓋などがモールドされています ・ 側部の兵員用のスポンソンが一体成型 ・ 飛行甲板裏側には細かな桁が再現されています ・ 前後に存在する飛行甲板支柱は、それぞれ別パーツとなっています ●格納庫は、上段部分の全てと、下段部分はエレベーターの周囲が再現されています ・ 格納庫内部の床の模様、側面の桁構造が表現 ・ 格納庫の周囲に配置された艦載機用の増槽タンクを再現したパーツが付属しています ・ エレベーターは、下段格納庫、上段格納庫、飛行甲板の3種類の昇降位置を選択できます 「葛城」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています ●艦橋 ・ 艦橋構造物の下部は左右分割式で、これに3層の艦橋部分を取り付けます ・ 艦橋構造物下部前面は別パーツで、視察口がモールドされています ・ 艦橋の窓の部分はクリアーパーツです ・ 艦橋下部の搭乗員待機所の窓が別パーツとなっています ・ 艦橋を構成する94式高射装置(×1)、13号電探(×1)、22号電探(×1)、110cm探照灯(×1)、25mm単装機銃(×2)などが付属しています ●マストは3脚楼型で、前後分割式です ・ マストに装備される13号電探(×1)が付属 ●無線塔は一体成型となっています ● 煙突 ・ 本体部分は上下2分割式となっており、トップが別パーツとなっています ・ 表面上には緊急用排煙口などのモールドが彫刻 ・ トップは雨水カバー金網が表現されています ・ 側部の副管は別パーツです ●水面見張り所 ・ 両舷側部の水面見張り所は各1パーツで構成、窓部分がモールドされています ●機銃用スポンソンはブロックごとに別パーツとなっており、下面の補強板が一体成型で1枚ずつ再現 ・ スポンソン部の支柱は別パーツで、1本ずつが再現されています ・ 艦首部分の機銃座は、後部の構造物と支柱も合わせて一体成型となっています ●高角砲「40口径 89式 12.7cm連装高角砲 (A1型)」 ×6 ・ 高角砲は、砲身部と砲架部との2パーツで構成 ・ 台座はスポンソン部分と支筒とで分割されています ●噴進砲「12cm 28連装噴進砲」 ×6 ・ 噴進砲は各砲1パーツで構成されています ・ 噴進砲の台座は左右ブロックごとにパーツ化 ・ 台座の支柱は、左右各1パーツで構成 ●対空機銃 ・ 25mm 連装機銃 ×18 ・ 25mm 連装機銃(シールド付き) ×4 ・ 25mm 単装機銃 ×19(艦橋部を含む) ●艦載機 ・ 艦載機は、リニューアル版の「雲龍型」用に作り起こされたものと静岡模型教材協同組合「日本航空母艦搭載機 後期セット」のランナーとが付属しています ●艦載機のパーツ構成 ・ 静岡模型教材協同組合「日本航空母艦搭載機 後期セット」の艦載機は、各1パーツで構成されています ・ 「雲龍型」用の艦載機は、胴体、増槽、武装、脚のパーツ構成で、翼の折り畳み機能を持つ機体は、その翼端部分が別パーツ、「流星改」は胴体、翼、水平尾翼が分割されています ●艦載機内容(「日本航空母艦搭載機 後期セット」) ・ 零式艦上戦闘機52型 ×6 ・ 艦上爆撃機「彗星」 ×4 ・ 艦上攻撃機「天山」 ×4 ・ 艦上攻撃機「流星改」 ×1 ・ 艦上偵察機「彩雲」 ×1 ●艦載機内容(「雲龍型」用パーツ) ・ 艦上攻撃機「天山」 ×3 ・ 艦上攻撃機「流星改」 ×3 ・ 艦上偵察機「彩雲」 ×3 ・ 艦上戦闘機「烈風」 ×3 ●内火艇、カッターなど ・ 12m内火艇 ×3 ・ 8m内火ランチ ×1 ・ 13m特型運搬船 ×2 ・ 9mカッター ×2 ●その他の艤装を再現したパーツとして ・ 艦首旗竿 ・ 錨 ・ 菊花紋章 ・ パラベーン ・ 射撃指揮装置 ・ 110cm探照灯 ・ 応急舵 などがセットされています ●静岡模型教材協同組合「大型艦兵装セット」のランナーが2枚付属しており、機銃、内火艇類や高角砲に使用します ●飛行甲板上に書かれた対空迷彩の黄色と黒色のパターン、表示線、着艦標識、艦載機の日の丸マークを再現したデカールが付属しています ●2012年 一部新金型
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