ラスト・オブ・カンプフグルッペ 3 (本)

大日本絵画   戦車関連書籍   No.23097   スケール:書籍

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「ラスト・オブ・カンプフグルッペ 3 本 (大日本絵画 戦車関連書籍  No.23097 )」です

●「ラスト・オブ・カンプフグルッペ 3」です

●第2次世界大戦時におけるドイツ軍を中心とした戦闘部隊の戦いを描く戦記集です

【 「ラスト・オブ・カンプフグルッペ 3」の内容目次 】


●戦史書には多くが語られない、知られざる小規模な戦闘部隊の奮戦の記録を描く、「ラスト・オブ・カンプフグルッペ」シリーズの第3刊です

●一度も戦闘行動をしなかった部隊、すべてが自沈して果てた大艦隊、空軍なのに野戦を繰り広げた空軍野戦師団、鹵獲した敵装備で編成されたポーランド国内軍の戦車部隊、ドイツ側として戦った知られざる枢軸軍部隊、ドイツ装甲列車部隊の戦闘様相などが収録されています

●モデラーであり、シュミレーションゲーム経験者である「高橋慶史」氏による同書は、その経験を活かし、専門書とは異なり難解な用語を並べ立てることなく時系列的に戦史を解説、分かり易い読み物としても良質の内容でありながら深い造詣をも得ることができます

●また、片方の軍側の記録による一方的な戦記とすることなく、出展資料を突き合わせることにより戦史を浮き彫りとし、当時の戦況が客観的な立場で述べられています

●このシリーズの特徴として、兵器や装備を図示した詳細な編成図、戦闘時の作戦地図を記載、各種写真も併記されており、多角的に当時の状況を把握することができます

●指揮官などの主要な登場人物は、そのポートレート写真と職歴などが記載、従来の戦史書にはない「知られざる戦闘記録」を得ることができる名著となっています


【 「ラスト・オブ・カンプフグルッペ 3」の内容目次 】


■第 1 部
●第1章 エーゲ海の幽餓な日々
    [突撃師団"ロードス"]
●第2章 残されて島った人々
    [第213重戦車大隊]
●第3章 王国のイージス
    [ハンガリー第7突撃砲大隊]
●第4章 ブラックシーダブルクロス
    [スロヴァキア快速師団]
●第5章 沈没の艦隊
    [フランス艦隊]

■第 2 部
●第6章 空軍地上師団ついに勝つ
    [第16空軍地上師団]
●第7章 ドイツ鎮圧部隊は何語で話し合ったか?
    [ワルシャワ防衛軍]
●第8章 収容所のユダヤ人はマグダラのマリアを見たか?
    [ワルシャワ蜂起の装甲車両]
●第9章 魔女も驚くハルツの最貧戦線
    [第11軍]
●第10章 戦露は続くよどこまでも
    [第61鉄道装甲列車]

【 「ラスト・オブ・カンプフグルッペ 3」の内容について 】


●第1章 エーゲ海の幽餓な日々 ~ [突撃師団"ロードス"]
 ・ 1943年9月、イタリアが連合国に降伏すると、イギリス軍はイタリア軍が占領軍の中心として展開していたギリシャの島々に攻撃を開始します
 ・ この動きに対してドイツ軍は素早い反応を示し、各島への奪還作戦を実施し、成功を収めます
 ・ 同章では、この作戦を詳細に解説、各国軍の動きと部隊編成などが収録されています
 ・ また、その後のギリシャの島々におけるドイツ軍部隊についても解説します

●第2章 残されて島った人々 ~ [第213重戦車大隊]
 ・ フランスとイギリスの間に存在する「チャネル諸島」はイギリス領であり、独仏戦によりドイツ軍が占領しました
 ・ イギリス本土への上陸作戦「あしか作戦」が中止されると、その地理的存在と、イギリス領としての関係からイギリス軍の攻撃が予想され、同諸島は要塞化、多くのドイツ軍部隊が駐留することとなります
 ・ しかし、連合軍はこの諸島を無視する形でヨーロッパ進攻作戦を進め、攻撃が行われることなく、終戦を迎えます
 ・ この「チャネル諸島」に展開していたドイツ軍部隊とその行動を解説、戦争から忘れられた部隊にスポットを当てます

●第3章 王国のイージス ~ [ハンガリー第7突撃砲大隊]
 ・ ハンガリーは、大戦後半において東ヨーロッパの諸国が連合国側に付いたのに対して、ドイツ軍の妨害工作もあって結果的には最後まで枢軸国側として戦いました
 ・ このハンガリー軍は、国家としての工業力が低いために近代化には乏しかったものの、自国での戦車生産も行っており、ドイツ軍から供与された装甲車輌も含めて戦車部隊、突撃砲部隊も編成、激戦を繰り広げます
 ・ しかし、同軍の戦闘の様子は、ほとんど知られておらず、日本でも文献的には極めて乏しいものとなっています
 ・ 同章では、このハンガリー軍の戦闘を機甲部隊を中心に解説、歴史の謎を紐解きます

●第4章 ブラックシーダブルクロス ~ [スロヴァキア快速師団]
 ・ チェコスロバキアは、1938年の「ミュンヘン協定」によってチェコがドイツへと編入、スロバキアは単独での独立国となりましたが、実際にはドイツの傀儡国でした
 ・ 独立したスロバキアでは、チェコスロバキア時代の軍をベースとして国軍が創設され、枢軸軍として東部戦線に投入されます
 ・ ただし、軍の機械化は進んでおらず、機動力には乏しかったために、戦車や各種車輌を集中配備した快速旅団(後に師団へと拡大)が編制され、その機動力を持って前線で戦闘を行いました
 ・ もっとも、士気が低く、装備も充実していない同部隊は東部戦線で消耗を続ける結果となります
 ・ このスロバキア快速師団の戦闘の様子を解説、スロバキア軍についても概要が記載されています

●第5章 沈没の艦隊 ~ [フランス艦隊]
 ・ 独仏戦の結果、フランスはドイツに降伏、その後フランスはドイツ傀儡の「ヴィシー政府」が政権を握り、残存したフランス軍はこの「ヴィシー政府」の指揮下となりました
 ・ フランス海軍は、世界有数の戦力を保持、フランスの降伏の際には、ドイツ軍に使用されることを防ぐためにイギリス軍から攻撃されており、「ヴィシー政府」の指示の下、枢軸同盟軍としての行動を行います
 ・ しかし、自由フランス軍などの行動により、フランス海軍では連合軍側へと離反する兆候を見せたため、ドイツ軍はフランス海軍の艦艇を接収する作戦を展開しました
 ・ このドイツ軍の作戦を解説、当時のフランス海軍の艦艇の詳細と、同作戦における各艦の様子も収録されています

●第6章 空軍地上師団ついに勝つ ~ [第16空軍地上師団]
 ・ ドイツ空軍は飛行場警備のために多くの兵員を抱え、更には対空戦闘はドイツ空軍の担当となっていることから対空砲部隊も数多く存在していました
 ・ 戦争が中盤に入るとドイツ軍は劣勢となり、その戦力の穴埋めとしてこれらの空軍の兵員で構成される空軍野戦師団が編成され、戦線に投入されます
 ・ しかし、この空軍野戦師団は、地上戦闘に不慣れな上にベテラン兵の存在もなく、更には指揮官も野戦での戦闘の知識にも乏しかったために、最弱師団として各戦線において敵味方から認識されるようになりました
 ・ このドイツ軍の空軍野戦師団を解説、ノルマンディ戦に参加した第16空軍野戦師団を中心にその戦記を解説します

●第7章 ドイツ鎮圧部隊は何語で話し合ったか? ~ [ワルシャワ防衛軍]
 ・ 1944年8月、ソ連軍が近郊に迫ったワルシャワにおいてポーランド国内軍(元ポーランド軍兵士を中心としたレジスタンス組織)が武装蜂起をします
 ・ ドイツ軍は、事前のソ連軍の大攻勢により中央軍集団が壊滅、その残存部隊と増援部隊とで何とか戦線を維持していた状況であり、鎮圧部隊としては各国からの義勇兵や後方部隊が中心となっていました
 ・ この頃はドイツ軍の敗色が濃厚となった時期であり、義勇兵の多くは反逆者として出身国へと戻れない状況で、鎮圧行動よりも略奪行為を重視したとも言われています
 ・ このワルシャワ蜂起と鎮圧戦を解説、その具体さが今一つ判明していない同戦の経緯を、ポーランド国内軍、ドイツ軍の両軍の記録から紹介します

●第8章 収容所のユダヤ人はマグダラのマリアを見たか? ~ [ワルシャワ蜂起の装甲車両]
 ・ 前章に続き、ワルシャワ蜂起戦を取り上げたもので、ポーランド国内軍、ドイツ軍双方で投入された装甲車輌を解説します
 ・ 有名な「カール超重自走砲」「ブルムベア」の他に、「4号戦車」や「M15/42」、ポーランド国内軍で捕獲使用される「3号突撃砲」や「ヘッツァー」などの写真も掲載、各部隊もしくは各車の行動が記載されています

●第9章 魔女も驚くハルツの最貧戦線 ~ [第11軍]
 ・ 1945年3月、アメリカ軍、イギリス軍はライン川渡河作戦を実施、膨大な戦力と航空支援によりドイツ軍の戦線は各地で突破され、ルール包囲陣の形成により事実上、西部戦線は崩壊してしまいました
 ・ この絶望的な状況下に在りながらドイツ軍は新たに第11軍を編成、戦線を形成しますが、その編成部隊は敗残兵や後方部隊、帝国労働奉仕団などという貧疎なものでした
 ・ ドイツ敗戦間近におけるドイツ国内で戦うこの第11軍の戦闘を解説、最後に生産された「キングタイガー」を受領した第510、第511重戦車大隊の戦闘状況なども描かれています

●第10章 戦露は続くよどこまでも ~ [第61鉄道装甲列車]
 ・ ポーランドからロシアに至る東部ヨーロッパは地勢学的に軟弱な土地であり、道路事情は悪く、鉄道による輸送方法がメインとなりました
 ・ ドイツ軍、ソ連軍はその鉄道を守り、更に鉄道を利用した戦力として装甲列車を生産して使用、有力な機甲戦力としての地位を占めるようになります
 ・ しかし、この装甲列車については文献類が極めて少なく、その概要すら良く知られていません
 ・ 同章では、ドイツ軍の装甲列車を解説、その編制をイラストによって紹介、その戦歴の一例として第61鉄道装甲列車にスポットを当て、その戦闘状況を記載します
 ・ 巻末には、個人アルバムから出展された装甲列車の写真を収録、同列車の様子を垣間見ることができる希有の資料となっています


【 「ラスト・オブ・カンプフグルッペ 3」の奥付 】


●版型 : A5版 / ハードカバー
●全420ページ / モノクロ写真256点掲載
●著者 : 高橋慶史
●発行日 : 2012年11月23日 初版発行
●ISBNコード : 9784499230971
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